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コラム

「食器が出し入れしづらい!戻しづらい!」を収納の工夫で解決する

【“私のキッチン”のつくり方 vol.3】「今年こそキッチンを片づけたい!」そう思っても、どこから手をつければいいのか迷ってしまうことってありませんか?そんな悩みに応えるべく、“片づけのプロ”であるライフオーガナイザー(R)のさいとうきいさんが、自分が使いやすいキッチンを無理なくつくるアイデアをご紹介します。

こんにちは。ライフオーガナイザー(R)のさいとう きいです。

“私のキッチン”が目指すゴールを定め(連載1回目)、3ステップの片づけを繰り返してキッチンにあるすべてのものと向き合い終えたら(連載2回目)、いよいよ収納方法の改善です。

今回は、毎日使う食器の収納にフォーカスして考えてみたいと思います。

「ベストな場所」に収納してる?

まずは今、使用頻度の高い食器をキッチンのどこに収納しているかチェックします。各ご家庭によって、収納場所はさまざまですよね。

1) 食器棚

高さや幅、奥行、さらには開き扉なのかスライド扉なのかといったデザインの違いなど、食器棚と一口に言っても、出し入れしやすい場所はそれぞれに異なります。

2) 吊り戸棚

吊り戸棚の高さと使う人の身長によって、使い勝手の良し悪しが変わります。両開きや片開き、上開き扉のもの、昇降式のキャビネットを備えたものなどもあります。

3) シンク下

システムキッチンの標準サイズは奥行65センチなので、シンク下の収納は奥に深くなりがち。おまけに、排水管のせいで空間が凹凸しているため、収納難易度は高めです。

4) 引き出し

シンク下が引き出しになっているシステムキッチンも増えています。引き出しの場所やスライドレールの有無、大きさによって、収納するものの向き・不向きがあります。

5) オープン棚

造作棚のほか、オープンシェルフやスチールラックなどを食器棚として活用することも。扉のないオープン収納でも、目線より高い位置に置いたものは、奥側が見えづらくなります。

……など、その場所をあらためて観察してみてください。

そこは「使いたい食器を、ぱっと見つけられる場所」ですか? 「選んだ食器を、さっと取り出せる場所」ですか? 「洗い終わった食器を、すっと戻せる場所」でしょうか?

もしも使いづらさの原因が「場所」にあると感じたら、収納方法を改善する前に、今より出し入れしやすいところに移動できないか考えます。収める場所を変えるだけで、日々のストレスが解消されるかもしれませんよ。

収納の「ナニ」に困ってる?

使用頻度の高い食器が、出し入れしやすいところに収まっているはずなのに、「ちょっと使いづらい」という場合、収納を工夫することで解決できる可能性があります。

  • 奥のものが取り出しづらい
  • ほんのちょっと背伸びしないと手が届かない
  • 収めている食器全体が見えづらい
  • 重ねた食器を持ち上げないと下の食器が取り出せない

などは、その代表例。新たに収納用品を買う前に、困っているところや解決したい問題をはっきりさせておくことが、見直しを成功させる秘訣です。

また、最初に自分自身の片づけのゴールを明確にして、必要なものを選び取ったうえで収納方法を考えないと、もう使わないものを収めるために時間や気力、お金を浪費してしまうことになります。連載1回目2回目をまだチェックしていない方は、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。

収納用品で「困った!」を解消する

お困りごとがはっきりしたら、食器収納のバリエーションを思い浮かべてみます。問題を解決するため、どのような方法が効果的でしょうか?

1) 重ねる

違うデザインの食器を重ねると下の食器が使いづらいので、重ねるときは同じ種類に限定するほうが管理はカンタン。棚板を増やして収納力を上げる場合、棚板間は食器の高さ+食器を持ち上げて取り出すための余白も考慮します。

2) 立てる

よく使う平皿の大きさやデザインが違う場合、ディッシュスタンドなどに立てて収納すると出し入れがスムーズです。重ねて収納したときのように、使いたいお皿を取り出すたびに上に重ねたお皿を持ち上げるといった“ひと手間”が省けます。

3)かさ上げする

深さのある棚の奥側に収めた食器が見えづらいときは、コの字ラックなどでかさ上げしてあげると管理しやすくなります。手前に置いたものの上に手が入るゆとり+奥に置いたものを持ち上げる余白が必要です。

4)ぶら下げる

棚板間の上部に空いたスペースを活用したい場合、棚板にはさんで使う吊り下げラックが便利です。ただし、収めたいもののサイズと吊り下げラックのサイズが合っていることが大前提なので、採寸は慎重に。

5)まとめる

小皿や箸置きといった細かなものは棚や引き出しに直置きするより、カゴやボックスにまとめたほうが出し入れしやすくなるかも。中身をのぞき込めない場所では、ラベリングするか中が透けて見える収納用品を使って、出し入れ間違いのストレスを軽減させます。

たとえば、目線の高さにある吊り戸棚に収めた食器の「奥のものが取り出しづらい」というときは、コの字ラックでかさ上げすれば使い勝手がよくなるかもしれません。一方で、引き出しに収めた食器の「奥のものが取り出しづらい」という場合にコの字ラックを使うと、状況がいっそう悪くなることも。

収納方法を見直すときは、収納用品を探すところからスタートするのではなく、「収納したいもの」「場所」「お困りごと」の3つを組み合わせて考えるのがポイントなんですね。

これまで、全3回にわたって“私のキッチン”について考えてきました。 他人の目を気にして無理に整えた“誰かのキッチン”ではなく、毎日そこで過ごす自分の暮らしが少しでもラクに、楽しくなる“私のキッチン”を目指して。わたし自身、これからもまだまだ片づけを深め、日々の物事に向き合っていきたいと思っている次第です。

※ メイン写真は記事をイメージして選定させていただきました
画像提供:Adobe Stock

さいとうきい

大都会の小さな家に、料理上手な夫+食べるの大好きな小学生+癒し担当の愛犬と暮らすライフオーガナイザー(R)。一人暮らし〜現在まで引越し10回。すべてが60平米以下というスモールスペース愛好家。
公式サイト:SMALL SPACES: 狭くても快適に
Instagram:key.saito

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