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コラム

どこから片づければいいか迷ったら、まずはキッチンから!

【“私のキッチン”のつくり方 vol.1】「今年こそキッチンを片づけたい!」そう思っても、どこから手をつければいいのか迷ってしまうことってありませんか?そんな悩みに応えるべく、“片づけのプロ”であるライフオーガナイザー(R)のさいとうきいさんが、自分が使いやすいキッチンを無理なくつくるアイデアをご紹介します。

はじめまして。家族3人+愛犬1匹で60平米のマンションに暮らす、ライフオーガナイザー(R)のさいとう きいです。

私が住んでいる東京都では、「2人暮らしで65平米」が住まいの平均値(※)。47都道府県でもっとも狭い東京都の平均より、さらに狭い家に暮らす“片づけのプロ”として、「スモールスペースを最大限に活用して、狭くても快適な暮らし」を提案しています。

この連載では、片づけにお悩みの方と一緒に、キッチンの片づけについて考えてみたいと思っています。

なぜ、リビングでも子ども部屋でも洗面所でもなく、最初にキッチンなのか……。今回は、その理由をとともに、キッチンを片づけるメリットをご紹介します。

なぜ「片づけ」はむずかしいの?

実は「片づけ」には、とても多くのスキルが求められます。

たとえば、優先順位をつけて必要なものを選びとる「選択力」、住まいを立体的にとらえて収納の適所を定める「空間認識力」、ものを出し入れしやすい家具や収納用品を探し出す「検索力」、片づけを実行するための「タイムマネジメント力」など。

これほどたくさんのスキルを必要とするにも関わらず、私たち世代は学校や家庭で片づけを学んできませんでした。だから、私たちが片づけが苦手というのはむしろ当然のこと。苦手だと感じるなら、片づけの最初のステップは小さく始めるのが「吉」なのです

なぜ「キッチン」から片づけるの?

リビングのように広いスペースや納戸のようにものが多い空間は、片づけのハードルが高めです。その点、キッチンは家の大きさによらず4.5畳くらいが一般的。ものの収納密度もそれほど高くないため、比較的小さく片づけを始めやすい場所だといえます。

そのほかにも、キッチンには以下の特徴があります。

主に使う人が限られている

キッチンを主に使うのは、その家の主婦(主夫)なことが多いですよね。それが自分自身なら、まずは自分の使い勝手を優先して片づけられます(ときどき使う人の使い勝手は、その次のステップで考えればOK)。

使い方が限られている

リビングや洗面所などと違い、キッチンを使う目的は「料理をすること」と明確です。収納するものも「料理に関するもの」に限られるため、他の場所ほど複雑ではありません。

家族のものが混在していない

玄関や洗面所など、家族のものが収納されている場所では、ものの選別に持ち主の許可が必要です。自分が管理しているものがメインのキッチンなら、独断で整理できます。

ものを選別しやすい

感情がこもりやすい服や思い出のものに比べると、キッチンのものは合理的に選別できる人が多いようです。食品なら「消費期限」や「賞味期限」という明確な判断基準もありますよね。

片づけの効果を感じやすい

キッチンは毎日、何度も使う場所だから、片づけたらすぐに効果を実感できます。キッチンで「片づけ魂」に火がついたら、そのほかの場所にも挑戦してみたくなる可能性大。

もちろん各ご家庭によって、キッチンより別の場所の方が片づけやすいこともあります。ここであげたポイントを参考に、「たしかに、そうかも!」と感じるものが3つ以上あったら、まずはキッチンから片づけてみてもいいかもしれませんね。

なぜ“私のキッチン”が大事なの?

人それぞれ「片づいたキッチン」のイメージは違います。自宅のキッチンなのだから、どんなキッチンでも不正解ではありません。でも、もしも思い描いたゴールが、

・いつ、誰が訪ねてきても恥ずかしくないキッチン
・友人に「素敵だね」と褒めてもらえるキッチン
・憧れのあの人の家みたいなおしゃれなキッチン

……のように「他人目線」になっている場合は、ちょっと注意が必要です。

自分軸ではなく他人軸で片づけると、ものの取捨選択に迷いやすくなります。おまけに、片づいた状態を維持するのがすごく大変だったり、他人と比べていつまでも自分のキッチンに満足できなかったりして、途中でイヤになってしまうことがよくあるからです。

片づけの最初のゴールは「自分目線」で、憧れよりも「困った」を解消する実利優先で。たとえば、

・食器を洗うのが面倒で放置してしまう→食器を片づけやすいキッチン
・掃除が苦手で、ガス台周りの掃除が面倒→ガス台周りの掃除がしやすいキッチン
・食品ストックの賞味期限を切らしてしまう→賞味期限がわかりやすいキッチン

など。どうせ片づけるなら、めったにこない他人を喜ばせるための“誰かのキッチン”ではなく、毎日そこで過ごす自分自身の暮らしが少しでもラクに、楽しくなる“私のキッチン”を目指したいですよね。

では、そんな“私のキッチン”をつくるには、どうすればいいのでしょうか? 次回は片づけのステップについてご紹介する予定です。よろしければ、チェックしてみてくださいね。

さいとうきい

大都会の小さな家に、料理上手な夫+食べるの大好きな小学生+癒し担当の愛犬と暮らすライフオーガナイザー(R)。一人暮らし〜現在まで引越し10回。すべてが60平米以下というスモールスペース愛好家。
公式サイト:SMALL SPACES: 狭くても快適に
Instagram:key.saito

※参考サイト くらしと統計2020|東京都総務局統計部
※ メイン写真は記事をイメージして選定させていただきました

画像提供:Adobe Stock

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