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コラム

割れるうつわを使っても大丈夫?離乳食で使う「食器」の決め方はこうすると良い

【ママ&パパのはじめて離乳食vol.7】離乳食っていつから始めればいいの?作り方がわからない。食べてくれない…そんなお悩みを解決すべく、自身でも離乳食ブランドを手がける平澤朋子さんにあれこれ聞いてみました。第7回目は、離乳食に使ううつわをどのように決めれば良いか?についてです。

離乳食用に色々なうつわを試してみた

離乳食がスタートする時に揃えたいうつわ。初めてのお食事で、どんな形や素材がいいのかわからず、色々なうつわを買って試しました。その中で、離乳食に使いやすく、娘が7歳になった今でも愛用しているうつわをご紹介します。

食とうつわの大事な関係

五感を使って育むためにも、「食とうつわ」は切っても切れない関係性。 赤ちゃんの時から色や素材、形状など、色々なうつわを体験させることも食育の一環だと考え、娘が離乳食をスタートしてから色々と試しました。

割れる素材のうつわは、割れた時に「うつわが割れる」ということを知ってもらうために、離乳食期から使用するのがおすすめだと聞いたことがあったので、真っ先に試してみました。そしてあっという間に娘が床に落としてしまい割れてしまったのですが、月齢がまだ7ヶ月頃だと割れたという事実にも気付いていないようで、割れるうつわはもう少し大きくなってからにしようと心に決めました(笑)。

逆に「割れちゃう!」と注意を払って、ソワソワしながら離乳食をあげること自体が心の余裕を失わせ、笑顔でいられない離乳食タイムになっていたので、月齢の低い時に使用する必要はないかなと思ったのです。

割れないうつわの実力は?

セレクトショップで見つけたとうもろこしの素材でできたうつわは割れることもなく、やさしい風合いで、お口に入れても安心なので、離乳食の時期からずっと愛用しています。

離乳食ではお椀型のうつわが使いやすく、幼児食期はプレート型の仕切りのあるタイプが大活躍。最近はプレートと小鉢、深さのあるお皿がセットになったとうもろこし素材のうつわを見つけたので、メニューによって使い分けています。カトラリーもとうもろこし素材のものを今でも愛用していて、離乳食を食べさせてあげるタイプのスプーン、離乳食や幼児食を自分で食べる用のスプーンとフォーク、お箸もとうもろこしでできています。

割れるうつわを使うタイミング

2歳になった頃からまた割れるうつわを使い出しましたが、このくらいになると「割れるから落とさないようにね」という言葉の意味がわかるので、もう落とさないですね(笑)。

大人が誤って割ってしまったりすると「割れると危ない」ということもわかるので、あえて子供用に割れるうつわを使わなくていいのかなと思います。もちろんソワソワせずに、いつでもにっこりいられるなら経験の1つとして使うことを検討してもいいと思います!

その他にも、吸盤でテーブルにくっついて動かない「落ちないうつわ」や、アルミ素材、木製や竹製、プラスチックなども使ってみて、今では和食・洋食と料理によってうつわを変えています。

成長の過程で、「“自分のうつわ”が良い!」という時期があったり、なんでも良かったり、大人と同じものが良かったり、好きな色のものが良かったり…。こだわりがコロコロと変化するので、たくさん揃える必要はないと思います。しかし、大人でもそうですが、料理によってうつわを変えることで気分が上がるので、日常ごはんの中でも、ちょっとした変化をつけて五感を刺激してあげたいですね。

平澤朋子

食育アドバイザー。ライター歴23年、ビューティー&ファッションを中心に女性誌やWebマガジン等に執筆。2014年に女児を出産し、自身の経験から「本当に自分の子どもに食べさせたいかどうか」を基準としたこだわりの無添加離乳食「bebemeshi」を企画・開発する会社を2016年に設立。食育アドバイザーの資格を取得し、子どもの「食」の大切さを広める活動も行なっている。旅と食とお酒を愛する一児の母。
『bebemeshi』の公式サイト
Instagram『bebemeshi』

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