【気分が上がる台所 Vol.12】お気に入りのうつわや調理器具、食材、調味料…… 時に億劫にもなる毎日の料理を楽しくしてくれる“モノ”たちが、台所に立つモチベーションを上げてくれることもあります。「料理を全くしない人」だった影山由美子さんが、“キッチンアイテム沼”にハマるに至った数々のエピソードをご紹介。第12回目は、実はいろいろ使えてとっても万能なうつわ「そば猪口」の話をお届けします。
こんにちは。
クックパッドで“料理が楽しくなるオンラインマルシェ 『Komerco(コメルコ)』の中の人をしている影山由美子です。
むかしむかしは磁器製が一般的だったと言われる「猪口(ちょこ)」。
お酒をちょっと飲むためや料理をちょっと盛るための猪口が、江戸時代に麺類の人気が高まると同時に、つけつゆの容器として定着したのが「そば猪口」です。
最近では磁器製に限らず、デザインもさまざまあり、手頃なサイズと値段でコレクションする方も増えている人気のうつわです。
私が初めてそば猪口を買ったのは、好きな作家さんの個展に行った際、お皿が予算的に手が出ず、手頃だったそば猪口を買ったのがきっかけ。
最初はその名の通り「めんつゆのいれもの」として使っていましたが、シンプルな形が意外と使い勝手良く、気がついたら我が家の食器棚に結構な数のそば猪口が。自身で買い足したものもあれば、プレゼントで頂いたものもあり、日常の食卓で活躍してくれています。
今回は、そんな我が家のそば猪口たちをご紹介します。
こちらは北欧テイストのデザインが可愛らしい、波佐見焼のそば猪口です。 すこし大きめサイズなので、スープカップとして愛用しています。
うつわを組み合わせる時は、同じ質感(例えば磁器なら磁器どうし)を揃えるか、質感が違っても色合いを揃えると素敵に見えます。 このときは、半磁器のそば猪口と陶器のプレートと質感は違いますが、茶系で揃えました。
おにぎりとお味噌汁、という和食の朝ごはんプレートにも合う組み合わせです。
こちらは青い絵付けが爽やかな、ちょっと小ぶりなそば猪口です。 我が家ではサラダや副菜のちょっとしたおかずを盛ったりして、愛用しています。
人が集まる時にそば猪口や豆皿でひとり分づつ盛っておくと、取り分けがしやすくて便利ですし、ちょこちょこと盛り付けられたものが集まると、その集まっている感じがかわいく見えるんですよね。
同じ作家さんのうつわは柄違いでも統一感があるので、ひとつの柄に決められないときは違う絵柄をひとつずつ買ったりします。
こちらは鉄分の多い赤土で作陶されたそば猪口です。 このような、いわゆる「土っぽい」うつわは見た目にも温かみが感じられ、気持ちをゆっくりさせたい時のデザートカップとして愛用しています。
このそば猪口は少々小ぶりなので、甘いものも食べすぎなくてちょうどよいです(笑)。
コーヒーゼリーをつくってみたり、カットフルーツをいれてみたり、ホットチョコレートをいれてみたり……。我が家ではそば猪口というより、むしろデザートカップとして活躍しています。
今回紹介した使いみち以外にも、茶碗蒸しに使ったり、麦茶や珈琲を飲むうつわとして使ったりと、一体何役をこなしているのか?状態のそば猪口。
そう、そば猪口は料理を選ばず活躍してくれる、万能なうつわなのです。 そしてお値段も手頃なものが多く、その点も嬉しいですね。
そば猪口は江戸時代初期・中期・後期でその形の特徴も変わってくるため、歴史の変遷を調べてみるのも楽しいですよ。
そば猪口が骨董沼の入り口になるかも?
夫と犬二匹と葉山ぐらし。何でも形から入るタイプです。 いかに簡単に、見栄えの良い料理を作るかが自身のテーマ。最近、旦那が料理に目覚めた。 うつわ好きすぎて2,000枚以上集め、料理道具好き、調味料大好きなマキシマリスト。 料理が楽しくなるオンラインマルシェ『Komerco(コメルコ) by Cookpad』 中の人です。
【Web】https://komer.co/
【note】Yumico Kageyama
【Instagram】@yumico_kageyama
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