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レモンを塩に漬けて発酵させる「塩レモン」。塩とレモンを入れたらあとは待つだけ…のはずが、カビや気泡が発生したり、果汁が上がってこなかったりと、失敗談もちらほらあるようです。「塩レモン」で失敗しないコツをまとめてみました。
よく聞くのは、レモンにカビが生えたという声。きっちり密閉できる清潔な容器を使わないと、雑菌が入えてカビることがあります。実は容器選びも重要で、密閉できて口が広いものにすると、レモンを取り出す際に汚れにくくて便利。パッキンや蓋付きのガラス瓶は、サイズ展開も豊富でおすすめです。
容器は使用前に煮沸消毒の一手間を。大きめの鍋にたっぷりの水と容器を入れて火にかけます。沸騰したら10分ほどグラグラ煮て煮沸完了。菜箸やトングで取り出し、清潔な布巾の上で乾燥させたら、いよいよ塩とレモンを投入しましょう。レモンについた余分な水分や、包丁まな板についた雑菌もカビ・腐敗の原因になります。素材や容器、調理道具はしっかり乾いた清潔な物を使うのがコツです!
2、3日経っても果汁が上がってこないという失敗談も。塩の量が少なすぎると浸透圧作用が弱く、果汁が出にくくなります。塩の目安はレモンの重さに対して20%〜30%。塩を多く入れるほど、梅干しのように長期保存が可能になります。レモンの重さは80g〜160gとばらつきがあるため、塩をきっちり計ることもコツです。作りかけで果汁が出てこない場合には、レモンの絞り汁と塩を注ぎ足して、レモンが果汁に浸かるようにしましょう。
「塩レモン」は発酵食品。作ってすぐ冷蔵庫に入れてしまうと、熟成が進まず果汁が上がってきません。1週間から1ヶ月の熟成期間中は、冷蔵庫に入れず直射日光を避けた涼しい場所で保存しましょう。1日1回容器を振って塩とレモンを馴染ませることもお忘れなく!熟成がすすむと、とろりと白濁してきますが、美味しくできているサインです。もしも果汁に気泡が出てくるようなら、急激な発酵をしずめるために、蓋を開けガスを抜いてから冷蔵庫で保管しましょう。
少し気をつけるだけで失敗せずに作れる「塩レモン」。あの爽やかな美味しさに出会うため、もう一度(はじめてでも)挑戦してみませんか?人気のレシピはこちらから。(TEXT:ひらばるれな)
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