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コラム

「お母さん、ベッドで待ってて!」可愛すぎる"アメリカの母の日"あるあるって?

【アメリカの最新ごはん事情vol.9】1989年に渡米し、「セレブ御用達プライベートシェフ」としてアメリカで料理を作り続けてきた明比玲子さんに、日本ではなかなか知ることができないアメリカの食事情を教えてもらいます。第9回目のテーマは5月8日の「母の日」にまつわる料理。アメリカ人はどんなふうに母の日をお祝いするのでしょうか?オススメのレシピと一緒に、教えてもらいました。

アメリカの母の日は「お母さん、ベッドで待ってて!」から始まる

日本の母の日は「お母さんにカーネーションを贈って、日頃のお礼を言う」、これが定番の祝い方ではないでしょうか。さらに、家事のお手伝いをしたり、お料理を作ってあげたりという家庭もあるかもしれません。いずれにしても、いつも家族の面倒をみてくれるお母さんを労う日かと思います。

アメリカでも基本は変わりませんが、特に小学生くらいの小さい子どもがいるお家でポピュラーな母の日の祝い方があります。それは、「ブレックファスト・イン・ベッド」です。「今日は、お母さんは早起きしないで、私たちが朝食をベッドまで運ぶからゆっくりしてね」という意味です。

焦げたトーストだってご愛嬌

メニューに関しては、子どもたちが作るので簡単なものが多いです。もちろん、お父さんも子どもたちのヘルプをしながら一緒に奮闘します。メニューは、コーヒー、オレンジジュースにトースト、目玉焼き、パンケーキ等が人気なようです。

このメニューなら簡単そうに聞こえますが、小さい子どものやること。トーストが焦げていたり、パンケーキが生焼けだったりといろいろあるようで、お母さんも「おいしいわ」と言いながらも我慢して食べなくてはならず、なかなか現実は難しいものがあるようです。

ブレックファスト・イン・ベッドの後のキッチンは…

母の日当日でも、お母さんはやっぱり早起き。実は、子どもたちより先に起きていて、仕事をしたあとに再びパジャマに着替えて、ベッドで朝食を待っていると言うケースも多々あるようです。さらに、食事が終わってキッチンに行くと、とんでもなく散らかっていて、片付けと掃除にかなり時間がかかったりすることもあるよう(笑)

子どもたちが運んでくる朝食のトレイには、お花ものっていることが多いのですが、そのお花は、日本のようにカーネーションが定番ではないです。母の日にカーネーションをあげる風習はアメリカから始まったのですが、実はアメリカでカーネーションをあげる人はあまりいないようで、最近では知っている人もほぼいないように見受けます。値段の高い薔薇や、春を意識したチューリップなどを贈ることが多いようです。

アメリカ人の朝食の定番「パンケーキ」

今回は、定番のパンケーキレシピを紹介します。ホットケーキミックスなどミックス粉を使うのも良いですが、一から生地を自分で作った方がおいしさが倍増するのでおすすめです。

材料 (直径約12cm・5枚分)

(a)
牛乳(室温)…… 100ml
サワークリーム…… 95g
卵 (室温)……1個
バター (溶かして、冷ましておく)……30g
グラニュー糖……大さじ 1・1/2
塩……ひとつまみ
バニラエッセンス……小さじ1/4

(b)
中力粉……120g
ベーキングパウダー……小さじ1
ベーキングソーダ……小さじ1/2

(c)
ブルーベリー……1/2カップ

1.(a)と(b)をそれぞれ、よく混ぜておく。特に(b)は、固まりがある場合は、3つの材料をよく混ぜてからふるう。

2.(a)を(b)に入れてさっと混ぜて、(c)も入れて混ぜ合わせる。決して、混ぜすぎないこと。ほんの少しぐらい粉が見えていても大丈夫。

3.フライパンを中火で熱し、バター(分量外)を溶かす。

4.(2)をお玉や計量カップを使い、温まったフライパンに入れる。こうすることによって、毎回同じ大きさのパンケーキが作れる。

5.火加減に注意して、ヘラで裏が焦げていないかチェックする。表面にふつふつと小さい穴があいて、縁の色が少し変わってきたらひっくり返す。この生地は砂糖が入っているため、焦げやすいので火加減に要注意です!

6.ひっくり返したら焦がさないように気をつけて、中まで火を入れる。

7.出来上がったパンケーキをお皿に盛り、好みでバターとメープルシロップを添える。

アメリカ風のパンケーキに近づけるなら、形はきれいに作りすぎず少し歪なぐらいがおすすめです。アメリカ人は、きれいな円形のパンケーキよりも歪な形の方がおいしく見えるそうで、好みなんです。

最後に、日本では自分のお母さんにだけ「母の日ありがとう」とお祝いすると思いますが、アメリカでは、自分のお母さんだけではなく、子どものいる女性=お母さん達みんなに、”Happy Mother's Day!”と言います。もしかしたら近い将来、日本もそういう日が来るかもしれないですね。まず今年は、「ブレックファスト・イン・ベッド」でのお祝いから始めてみたらいかがでしょうか?

明比玲子

兵庫県芦屋市生まれ。1989年に渡米し、ニューヨークのシェフ養成学校で学んだ後、本格的に料理に取り組む。著名レストランでパティシェとして経験を積み、アメリカ人と日本人に料理とお菓子の指導も行う。日本の料理雑誌への寄稿やフードスタイリングも行いつつ、2008年からは、コンサルティングの仕事なども兼ねながら、ニューヨークセレブのプライベートシェフとして、活躍中。
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