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コラム

安くても調理方法が分からないなら買わないで!値上げの打撃に効く「節約の工夫」

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。連日、食品の値上げについてニュースで目にしていると思います。いろいろな節約方法がありますが、今回は「食品ロス」を削減することでできる節約術をお伝えします。

小麦価格の上昇で、製粉、製パン各社は年内2度目の値上げを発表しています。他にも原材料、資源価格、輸送費、人件費、円安などさまざまな要因が複雑に絡み合う中で、値上げのスパンが短くなってきています。特に原材料を輸入に頼っているものや、加工の度合いが高いものほど値上げされやすくなっています。

私たちは毎年41kgの食料を捨てている

特に食事は私たちの生活に欠かすことができないものですので、上手にやりくりをする必要があります。一方で、見落としがちなのが食品ロスです。農林水産省によると、家庭から発生する食品ロスの量は約247万トンで、年間1人あたりの米の消費量に近い約41kgの食料を国民1人ひとりが捨てている、と見積もられています。※

家庭からの食品ロスの原因は大きく分けると、「直接廃棄」「食べ残し」「過剰除去」の3つになります。これらの原因を少しでも減らす工夫を心掛けることが、家計にも環境にも優しい生活になります。

72adf6d04f71668fac8d9d6f5867d5e7 出典:環境省「食品ロスを減らすために私たちにできること」

表には、それぞれの原因と工夫が記載されていますが、それらについて私が考えるコツやアドバイスを追加、補足していきたいと思います。まずは、表を見ながら思い当たるものが多い項目はどれかを考えてから参考にしてみてください。

「直接廃棄」を減らす工夫

買い物の際はメモを取り、必要なものからカゴに入れ、安くても調理方法がわからない食材の購入は見送りましょう。そして、購入時は手前から商品を取ることで、消費期限の短い食品の店での廃棄を減らすことができるので、手前取りを心掛けましょう。消費期限が短いものは、次の買い物までに使い切れる量もしくは、小分けや下味を付けて冷凍し、使う分だけ解凍をして調理します。

食費節約が上手な方は、冷蔵庫の残り食材で1食作って、買い物を1日伸ばす工夫をしています。買い物へ行く前に冷蔵庫の在庫を確認することはもちろん、あと1日買い物へ行くのを伸ばせないかといったチャレンジをしてみてもいいですね。その際、早く使い切りたい食材をキーワードにレシピ検索をしましょう。例えば、「豚ひき肉 ピーマン」のように、スペースを空けて入力すると該当するレシピを簡単に検索できます。

「食べ残し」を減らす工夫

作り過ぎて余ったおかずは、リメイクがおすすめ。炒め物が余ったら、汁ごと片栗粉でとじてから春巻きの皮に包んで揚げる。煮物が余ったら、天ぷらにする。など方法はいろいろとあります。思いつかない場合は、クックパッドなどで「リメイクしたいおかず名 リメイク」と検索すると参考になります。

放置していて忘れてしまう原因は、冷蔵・冷凍共に、奥に入り込んで隠れてしまうから。早く使い切りたい、食べきりたい食材は、手前に置くようにしましょう。また、透明な容器に移し替えて、中身がわかるように保存をするといいですね。

調理の失敗は、ちょっとした工夫で防ぐことができます。加熱し過ぎて焦げてしまったという経験は誰にでもあるものです。焦げの原因は、火力が強すぎたり、鍋から目を離していたことがほとんど。コンロに火を掛けたら、鍋から離れないようにすることと、煮込みなどで鍋から離れる場合、沸騰までは鍋から離れず、沸騰したら弱火にしてタイマーをかけて、コンロを使っていることを忘れないようにしましょう。コンロによっては、センサーで温度を感知して自動的に火を弱めたり、消してくれるものもあります。

「過剰除去」を減らす工夫

野菜の芯は、スジや太い繊維部分のみを除去することで、可食部を増やすことができます。また、細かく刻んでお肉に混ぜ込んだり、煮込むなど過熱調理をすることで柔らかくなるものがほとんどです。

YouTubeなど動画サイトには、野菜の切り方や魚のさばき方といった基本的な切り方を教えてくれるコンテンツもあるので、「食材名 切り方」といったキーワードで検索すると見つけられます。

そして、皮ごと食べられる野菜は皮ごと食べるようにしましょう。どうしても調理時に出る皮は刻んで、きんぴらやかき揚げ、スープに入れるなどすれば食べ切れます。

食品が値上げしても、食品ロスを減らす工夫をすることで、家計と環境への負担を減らすことができますので、日ごろから心掛けてみましょう。

画像提供:Adobe Stock

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>