節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は「ドラッグストア」でのお得なお買い物術について教えていただきます。
医薬品や日用品、化粧品などがそろうドラッグストアでのお買い物は、セールやクーポン、ポイントなど活用すれば家計の節約にも大いに役立ちます。
ドラッグストアも店舗によっては食品を取り扱っており、スーパー顔負けの価格で提供しているところもあります。特に競合店が多いエリアでは、値上げ時代にもかかわらず安売り合戦が繰り広げられるほど。今回は、ドラッグストアで安くなりやすい食品やお得な買い方などをご紹介します。
ドラッグストアで安くなりやすい食品は、「日配品」「調味料」「インスタント麺」「飲料」「お菓子」「酒類」です。特に日配品と調味料は、値上がり傾向にある食費の助けになります。日配品とは、卵、牛乳・乳製品、パン、豆腐、納豆、漬物、練り物、ハム・ウインナーなどの畜産加工品、チルド飲料、生めん類、生菓子など、日持ちがせず冷蔵を必要とする食品で、毎日配送されることからそのように呼ばれています。
ねらい目となる食材は、「白もの」と「広告の品」です。白ものとは、卵、牛乳、食パン、豆腐です。これらは、スーパーよりも安く売られていることが多いです。そしてまた、広告の品もしっかりチェックしておきましょう。納豆やヨーグルト、ハム、ベーコン、ウインナー、カニカマ、焼きそば麺、ゆでうどんなどのチルド品や、マヨネーズやトマトケチャップ、醤油など値上がりが続く調味料がお得な値段で買える場合も。お安く買える食材で賢く献立を考えたいですね。
ドラッグストアのアプリがあれば、登録しておきましょう。チラシの配信、専用のクーポンが発行されることがあるので、利用すればさらに割引になります。ポイント制度があれば、ポイントもしっかり貯めておきましょう。5のつく日など、特定の日や曜日にポイントが倍になったり、5%割引になるといったイベントが発生することもありますので、タイミングを合わせて買い物をすることで、さらにお得になるでしょう。
スーパーよりも安くできる理由として、仕入れるアイテムを絞って数を多く発注するドラッグストアならではの仕入れ事情があります。売れる定番アイテムを中心に仕入れるため、食品ロスによるコストが削減できるほか、食品以外の日用品や薬、化粧品なども同時に買ってもらうことで全体の売上アップを見込めるためと考えられます。
ドラッグストアの場合、売れ線のアイテムを絞るためスーパーよりも品ぞろえが悪くなる傾向があります。例えば牛乳でもスーパーなら10種類から選べるところが、ドラッグストアでは3種類といった具合で、選択肢が少なくお気に入りのブランドのものが買えないことがあります。また野菜や精肉の取り扱いがないこともあり、ドラッグストアでは用事が足りないこともあります。
食品を扱うドラッグストアでは、白物などを必要な分だけ買いたい人にとっては便利でお得になるでしょう。お菓子やレトルト食品、飲料、お酒も安売りされていますが、必要以上に買うと出費も膨らみますので、予算を決めて購入するようにしましょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
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