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コラム

チョコレート&お茶を飲むだけ!?名医が教える「1週間で勝手に痩せていく体」になる方法

【話題のダイエット本、試し読み Vol.24】ちまたに溢れるダイエット本、ゴールはみんな同じですが、そこにたどり着くための方法は本の数だけ存在しています。本連載では、話題のダイエット本のメソッドを編集部がダイジェストでご紹介。ご自分にぴったりのダイエット本を、ぜひ見つけてみてくださいね。

ダイエット失敗の原因は「脂肪肝」?

「食事制限しているのに痩せられない」「筋トレをしても、見た目や体重に変化がない」など、なかなか一筋縄ではいかないダイエット。うまくいかない原因は、肝臓に脂肪が溜まった「脂肪肝」にあるかもしれません。

今回ご紹介する本『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』日本文芸社)は、 脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のように食べても太らない代謝機能を蘇らせる方法を解説しています。

著者は、40年以上にわたり、脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた医学博士の栗原毅先生。先生は「痩せ体質に変わるためには、まず肝臓にたまった脂肪を減らして健康な肝臓を手に入れることが重要」と語ります。

日本人の約3人に1人が該当! 「脂肪肝」の可能性をチェック

脂肪肝とは、脂肪がたまり過ぎて肝臓がフォアグラのようになってしまった状態のこと。糖質過多の食事やアルコールの過剰摂取などが招く、いわば肝臓の現代病です。

肝臓は、人間が痩せるために必要な代謝機能を司っていますが、そこに脂肪が付き脂肪肝になると、肝臓の機能が落ち、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。

肝臓には痛みを感じる神経がないため、ダメージを受けても自覚症状が出にくい傾向が。そのため、脂肪肝と気づかない、もしくは脂肪肝と診断されても危機感を抱いている人は少ないそう。しかし、栗原先生は「実際のところ日本人の約3人に1人、推定で約4000万の人が脂肪肝にあたる」と指摘します。

自分に脂肪肝の疑いがあるかを下記のチェックリストで確認してみましょう。3つ以上あてはまれば要注意です。

脂肪肝対策に!1週間で「痩せスイッチ」がオンになるプログラムとは?

「脂肪肝を改善して、痩せるためには中性脂肪を落とす必要があり、その落とし方にはコツがある」と栗原先生。コツさえ押さえてラクに痩せられるなら、実践あるのみ!今回は、栗原先生の著書から1週間で「やせスイッチ」がオンになる痩せプログラムを紹介します。

プログラム01:歯を磨いて口の中をきれいにする

意外かもしれませんが、歯周病を治すことは痩せるための第一歩。歯周病菌や虫歯菌は、歯茎から血管に侵入し、血液に運ばれて全身に影響を及ぼします。歯周病が進むとインスリンの働きが妨げられ、肝臓に中性脂肪がたまって太りやすい体質に。そのため、日頃から正しく口の中をケアすることが大切です。

歯磨きは、最低でも朝起きてすぐと就寝直前の二回、なるべく5分以上かけて行いましょう。菌が一番繁殖しやすい場所は舌なので、歯だけではなく舌も磨けると良いですね。

プログラム02:高カカオチョコレートを食べる

カカオに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、肝臓の活性酸素を除去して脂肪肝を改善します。血糖値の上昇を緩やかにして、歯周病を予防するほかにリラックス効果も。これらの効果を得るためには、カカオ含有量70%以上のチョコレートを食べるようにしましょう。

間食に食べるのもおすすめですが、食べるベストタイミングは食前。カカオポリフェノールは体に留められず、食べてから数時間で効果がなくなるため、まとめて食べるよりも小分け食べがおすすめ。1回につき5gを、1日3〜5回に分けて食べると良いでしょう。

プログラム03:緑茶を飲む

緑茶にはポリフェノールの一種である茶カテキンが豊富に含まれ、糖の吸収を抑えて中性脂肪の合成を抑制してくれます。脂肪燃焼作用もあるので、痩せるためにはベストな飲み物。

飲み方のポイントは、健康成分が多く含まれている濃い緑茶を選び、1日かけて500mlのペットボトル1本分を飲むこと。食後の急激な血糖値の上昇を抑えるためにも、食前は100mlを目安に摂取しましょう。また、緑茶の痩せ成分は茶葉にも多く含まれているので、急須で淹れて茶葉まで食べると高い効果が見込めます。使用済みの茶葉は酢などで味つけし、1日1回3gほどを野菜感覚で食べるのがおすすめです。

プログラム04:糖質を一口分減らす

内臓脂肪の原因は高カロリーの食事ではなく、実は糖質。とり過ぎた糖質は血糖値を急上昇させて、体に中性脂肪を蓄積させます。糖質は活動のエネルギー源なので、糖質を全くとらないと「低栄養性脂肪肝」になる恐れも。普段の食事から少し減らす程度を目指しましょう。ご飯なら1食に一口分減らし、減らした分をたんぱく質の多い食品で補うと良いでしょう。

プログラム05:軽い運動をする

激しい運動は根気が必要で、体に負担がかかるのでおすすめしません。効率的に脂肪を落とすには、軽い運動を長く続けることが大切です。また、脂肪を燃焼する有酸素運動と、筋肉量を増やす無酸素運動を組み合わせて行うのがポイント。

有酸素運動は手軽に始められるウォーキングが、無酸素運動なら筋肉量が多い下半身を鍛えられるスクワットがおすすめ。習慣化すると筋肉量を増やして基礎代謝を上げることができるので、太りにくい体を作ることができますよ。

まずは1週間続けてみよう!

今回は5項目の痩せるプログラムをご紹介しました。本書では、効果を高める歯ブラシや歯磨き粉の選び方や、糖質を減らすために活用すべき食材など、各項目の詳しい実践方法が解説されています。

ダイエットは継続が大切。まずは、痩せプログラムを1週間続けてみましょう。

たまりやすいけれど、実は落ちやすい内臓脂肪。内臓脂肪は1週間で減り始め、ほぼ同時に肝臓に脂が溜まった脂肪肝も1週間で改善し始めます。この段階なら、コツさえつかめばすぐに落とせます。コツは"糖質ちょいオフ"、糖質をほんの1割程度減らすだけです」と栗原先生。

放っておくと、糖尿病などの生活習慣病へと発展する脂肪肝。そんな脂肪肝がたった1週間で改善されるなら、ダイエットを躊躇する暇や理由はなさそうです。

栗原先生から、ダイエット中のクックパッドニュース読者に向けたダイエット継続のアドバイスをいただきましたのでご紹介します。

脂肪にも減っていく順番があることを知ると、よりモチベーションを保ちながらダイエットを継続できますよ。体脂肪のもとになる"中性脂肪"なら3日、"内臓脂肪・脂肪肝"なら1週間から減り始め3週間で改善、そして手でつまめる"皮下脂肪"は3カ月から減り始めます。まず1週間継続ができたら、諦めないで3カ月を目指して続けたいものですね」

ジム通いやカロリー計算などの手間がないので、ダイエットに挫折した経験のある方も気軽に挑戦できそう。ぜひ本書を参考に、まずは1週間挑戦して健康的な体を目指してみませんか。 (TEXT:小菅祥江)

※ メイン写真はこちらの記事をイメージして選定させていただきました
画像提供:Adobe Stock

『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』日本文芸社

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