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コラム

怒り爆発、すぐイライラ…原因は「夜の習慣」?専門家に聞いた

病院に行くほどではないけれど、なんだか感じる体の不調。薬剤師であり調理師、薬膳アドバイザーの資格も持つ道川佳苗さんと、中医学の視点で体を見つめ直し、健やかな暮らしをつくるための「食」を考えましょう。

こんなお悩みをいただきました。

「小学4年の男の子を育てる専業主婦です。1年ほど前から、子どもが怒りっぽくなりお友達と喧嘩になると手を出してしまったり(今までなかったことです)、ゲームでうまくいかない時に不機嫌になり泣いて怒ることも…。その都度、怒りをコントロールするよう注意するのですが、うまくいきません。」

5月に入りゴールデンウィークを過ぎた頃から、子どもだけでなく大人も「最近イライラするな」と感じることがあるかもしれません。イライラや怒りっぽさは、単に性格の問題だけでなく、実は季節の影響や体内のバランスの乱れからくる場合もあります。そこで、今回はイライラしやすさや怒りっぽさを緩和するためにおすすめの食材やレシピをご紹介します。

イライラしやすい、怒りっぽいのは「肝」が原因?!

中医学的には、癇癪やイライラしやすさ、怒りっぽさなどの症状は、気の乱れや肝の不調と関連していると考えられています。気は中医学では体のエネルギーと捉えられ、全身の気の流れがスムーズであれば精神的にも安定し、感情の調節が上手にできるとされています。ストレスや不規則な生活、睡眠不足などは気の巡りを乱し、イライラや怒りを引き起こす原因となることがあります。

また、「肝」は気の流れをコントロールする役割を果たしています。そのため、肝に負担がかかると気の巡りも乱れ、悪循環が生じる可能性があります。特に春は肝に負担がかかりやすい季節であり、この時期には通常よりもイライラしやすくなり、怒りっぽくなることが増える傾向があります。

こんな生活習慣は「肝」を弱らせるので注意

(1)夜にしっかり睡眠を摂らない

肝の重要な働きである血を貯める機能は、一般的に深夜1時から3時の間に活発に行われるとされています。この時間帯に睡眠を摂らずに不規則な生活を送ると、血の不足や肝の働きの低下が起こる可能性があります。理想的な状態は、この時間帯にしっかりと熟睡することです。したがって、できるだけ早い時間(23時までが望ましいですが、遅くとも24時までには)に就寝することを心掛けましょう。

(2)パソコンやゲームなどで目を酷使する

肝と目は気の通り道である経絡を通じて繋がっており、互いに影響し合っています。そのため、目を過度に使い続けることは、血を消耗させ、肝に負担をかけます。特に寝る前の時間はリラックスするためにも、過度にスクリーンを見るのは避けたいですね。

イライラしやすい、怒りっぽい症状におすすめの食材は?

イライラや怒りっぽい症状を緩和するためには、気の巡りをスムーズにする効果がある食材や肝の働きを助ける食材、酸味のある食材を摂ることがおすすめです。

▼気の巡りを良くする食材

香りの良い食材は気の流れを促進する助けとなります。例えば、グレープフルーツや他の柑橘類、キウイ、ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ、ピーマン、アーモンドなどが挙げられます。また、カレー粉などのスパイス類もおすすめです。

▼「肝」の働きを助ける食材

たら、あさり、しじみ、あじ、いか、えびなどの魚介類には、血を補う効果があり、肝臓の機能を助ける血液の貯蔵に役立ちます。

▼酸味のある食材

梅干しやレモン、お酢などの酸味のある食材は、肝臓の働きをサポートし、気の滞りを解消してストレスの緩和に役立ちます。

クックパッドのおすすめレシピはこれ!

カレーシーフードピラフ

手軽に魚介類を摂るなら、シーフードミックスがおすすめです。エビ、イカ、ホタテ、アサリなど、肝を補う栄養価の高い食材が豊富に含まれています。シーフードミックスを玉ねぎやピーマンなどの野菜と組み合わせてカレーピラフにすると、カレー粉のスパイシーさが気分もリフレッシュさせてくれます。また、野菜の力で気の巡りも良くなります。

ブロッコリーとキャベツのツナマヨ炒め

ブロッコリーやキャベツは、薬膳において平性とされ、体を冷やすことも温めることもなく、どんな体質の人にも適した食材とされています。これらの野菜を使った炒めものに肝を助ける効果があるツナを組み合わせると、お子様でも食べやすい一品となります。

鶏むね肉の大葉梅肉焼き

大葉と梅肉は気の巡りを改善し、イライラの緩和に役立ちます。

気の巡りを良くしてイライラ・怒りっぽい症状を緩和しよう

現代の生活は忙しく、スマートフォンやパソコンなどを多く使用する機会もあります。このような生活スタイルは肝臓に負担をかけ、イライラする症状を引き起こす傾向があります。しかし、薬膳の知識を活用することで肝をいたわり、気の巡りを改善し、イライラを緩和することができます。ぜひ、今回ご紹介した食材やレシピを取り入れてみてください。

体の「なんとなく不調」お悩み募集中

なんとなく感じる体の不調、もやもや。道川さんに相談してみませんか? こちらのフォームからあなたの声をお寄せください。

道川佳苗

薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。

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