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コラム

【28万人がフォロー】14キロ減量に成功した医師が解説!「朝のレモン水」がダイエットに効果的な理由

【話題のダイエット本、試し読み Vol.25】ちまたに溢れるダイエット本、ゴールはみんな同じですが、そこにたどり着くための方法は本の数だけ存在しています。本連載では、話題のダイエット本のメソッドを編集部がダイジェストでご紹介。ご自分にぴったりのダイエット本を、ぜひ見つけてみてくださいね。

三日坊主は脱せる!医師提案の続けられるダイエット

気温が上昇し、薄着になる機会が増える初夏。夏に向けてダイエットを意識する方も多いかと思います。始めるのは簡単ですが、ダイエットにおいて難しいのが継続。三日坊主を脱して、次こそ続けられるダイエットをしたいと願う方におすすめの一冊をご紹介します。

今回ご紹介する『医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン』は、 医学的な根拠と自らの実践をもとに、太らず、病気にならない、腸から健康になる習慣を伝えるダイエット本です。

著者は、消化器外科医として20年以上大腸がんの外科治療に携わってきた石黒成治先生。現在は予防医療を目的とした健康スクールを主宰し、YouTubeではDr Ishiguroとしてダイエットや健康に関する動画を配信。28万人がフォローする人気チャンネルになっています。

そんな石黒先生も、以前は仕事の多忙さから運動不足、またコンビニなど外食続きの食事で体重が10キロ以上増加。慢性的に疲れが取れず、体調を崩してばかりいたそう。

あまりの体力の低下に危機感を感じ、生活習慣を改善しようと思い立ちました。「まず最初に取り組んだのが食事で悪い油を摂らないことだった」と石黒先生。外食先では油を使ったメニューは食べない、外食をしない、自宅の油をココナッツオイルに替えるなどを2週間続けて体調に変化が。さらに、運動は人気の体幹トレーニング「プランク」を30秒から少しずつ時間を延ばしていくことで、4ヶ月後には14キロのダイエットに成功しました。

-14キロのダイエットを成功に導いた「10個のルーティン」

石黒先生が自身のダイエット成功体験から語るのが、「習慣化の重要性」。

「大人になると、脳が新しい行動を拒絶するため、簡単に習慣化できず三日坊主になりがちです。"習慣化"のカギは、無意識で行動できるまでやり続けて、"脳を勘違いさせる"こと。そのためには、最初からベストを求めて急激に生活を変えず、達成感の持てる小さな行動から始めることが重要」と石黒先生。

本書では、実際に先生が習慣化した10つのルーティンが解説されています。食事、運動、睡眠にまつわるルーティンはどれも具体的な数値や頻度などが提示され、生活への取り入れやすさが特徴。「続けられること」を最優先に考案されています。

「朝の一杯のレモン水」が身体を変える!

数あるルーティンの中でも、先生が最初にやるべきと紹介するのが、「朝一番で水分を摂取する」こと。寝ている間の発汗や尿の生成で、朝の身体は脱水になっています。そのため、朝起きてすぐに500ml程度の水分を摂取することが重要です。

水分に加えて摂取すべきなのが、レモン。 2021年にはレモンジュースが食事後の血糖値の上昇を抑える研究結果が報告され、別の動物実験ではレモンに含まれるフラボノイドという成分に、抗がん効果や抗菌、抗ウイルス効果があることが証明されました。また、胃腸症状や、腸壁の粘膜に穴があくリーキーガットの改善なども報告されています。 元々レモンが健康に良いという印象はありますが、その健康効果について科学が後追いして証明している状況です。

石黒先生がおすすめするのが、水一杯に、レモン1/2〜1個、リンゴ酢大さじ2杯を加える飲み方。汗で失われている電解質の補給のために、少量の岩塩や海塩を加えることもおすすめなんだとか。冷たい水が苦手な人は、同様の効果が得られる白湯での実践が良さそうです。

作り方のポイントは、新鮮な絞りたてのレモン果汁。搾りたてでなければ、ビタミンC、酵素などのさまざまな植物栄養素や食物繊維などを同時に摂取することができないそう。旅行などの外出先は仕方ないですが、なるべく生のレモンを朝絞って摂取したいものですね。

1日から1ヶ月まで!選んで賢くダイエットを

今回は10種類のルーティンのうち、最も簡単な一つを紹介しました。本書では、残りの9つのルーティンをはじめ、2日間で短期的に糖質依存を正す「ボーンブロスファスティング」、1ヶ月継続する「間欠的ファスティング」など、自身の生活に合わせて選べる具体的なダイエット実践法が解説されています。

石黒先生から、ダイエット中のクックパッドニュース読者に向けたダイエット継続のアドバイスをいただきましたのでご紹介します。

「僕たちは役者やプロスポーツ選手ではないので、急激に体重の変化をおこすような必要性はありません。体重が落ちた状態の必要性は今も、1年後も、10年後も変わりません。リバウンド知らずの長期的な健康的にじわじわ痩せていく方法を実践することが重要です。この本で紹介されている健康習慣化の方法は誰でも無理なく導入出来る方法だと思いますので、是非試してみて下さい」

本書を読んで興味深かったのが、何事も「習慣化」するためには、決断する意思がみなぎる朝一番に行うべきという提案。その他にも、歯磨きやトイレなどの既に習慣化している行動の合間に行って行動を関連づけるなど、具体的な方法が明記され、実生活への落とし込み易さを感じました。習慣化の秘訣は、ダイエットのみならず、ビジネスや子育てなどにも活用できそうです。

医師のエビデンスに基づいた続けられるダイエットで、次こそは三日坊主を脱してみませんか?本格的な夏に備えて、今から半袖や薄手のTシャツを素敵に着こせる身体を目指しましょう!

(TEXT:小菅祥江)

※ メイン写真はこちらの記事をイメージして選定させていただきました
画像提供:ピクスタ 

『医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン』KADOKAWA

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