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コラム

ブルベもイエベも関係なし!誰でも10歳若返る色は「青」が正解

「いつまでも若々しさを保ちたい」。多くの方が願うことですよね。年齢を重ねていくことを止めることはできませんが、年齢よりも見た目を若く保つことはできます。みなさんはそのために何をしていますか? 今回は、『40代からの”透明感“のつくり方』の著者で、イメージコンサルタントの吉村直子さんに、10歳若返る”透明感のつくり方“について聞きました。

似合う色と若く見える色は違う

――きれいに見えるため、若く見えるためにカラー診断を受ける方が多いと思うのですが、吉村さんの著書の帯には「イエベもブルべも透明感カラーで10歳若返る!」という言葉があります。これはどういうことでしょうか。

パーソナルカラー診断を受けたことがあるという方は多いと思います。私も受けたことがあるのですが、似合うと言われた色を着ると老け見えするという経験をしました。パーソナルカラーはその方に似合う色、肌馴染みが良い色であり、その方自身がきれいに見える色とは違います。そこで私は、”若返って見える透明感カラー“というものをお伝えしています。これは、どんな方でも若く見える色なんです。

――全ての人に共通した若返りカラーである“透明感カラー”というのはどんな色なのでしょうか。

透明感カラーと聞いてもピンとこないかと思いますが、透明感を持った人をわかりやすく説明すると、ズバリ! 赤ちゃんです。赤ちゃんは、目鼻立ちに関係なく明るくフレッシュで素直そうな好感度の高い印象ですよね。つまり、赤ちゃんのようなみずみずしい透明感があれば、第一印象はよくなりますし、若々しく見られるようになるんです。人が美しく見える状態というのは、目鼻立ちが整っているといった表面だけのことではありません。外見を通して内側を感じ取っているのです。

――著書では、若返りには「青」が重要だと唱えていらっしゃいます。これはどういうことでしょうか?

青=水の色という意味でお伝えしています。人間はほとんど水でできていますし、私たちは水がないと生きていけません。だから本能的に水を見て癒されたり、美しいと感じたりするようになっています。海、空、お花や緑。私たちが自然を見て「きれいだなぁ」と感じる場所、居心地が良い場所には必ず水があるんです。マイナスイオンを感じるような森の中でも緑に少し青みがかっています。水の色を含んだような色をうまく使うことで、若々しい印象を与えることができます。

――「透明感」を取り入れて若々しく見せるためには、具体的に何をすれば良いのでしょうか?

透明感を出すために即効性があるのは、身につける色で透明感を意識することです。色には、「同化現象」というものがあります。例えば、黄色みの強いお肌の方が黄色みの強い色を取り入れると、よりイエローベースに見えます。反対に、その同化現象をうまく摂り入れて、メイク、ファッション、アクセサリー、ヘアカラーに水の色である青みが入った色を選ぶと、より透明感が引き出されやすくなります。

――ファッションだけではなく、メイクやアクセサリー、全体的に透明感を意識するんですね。

その他に、水分補給や食生活も大事です。水分をいかに全身に巡らせるかという視点から考えるとわかりやすいかもしれません。水分を摂っていないことで老廃物を溜めてしまっていると腸の状態も悪くなります。そのためには腸に負担をかけない食事も大事になります。そして、土台の透明感を出すためにはスキンケアも大事です。

40代編集部スタッフに透明感をプラスしてみた!

クックパッド編集部の40代スタッフが、吉村さんに透明感の出るメイク、服選びをしていただきました。

●ファンデーションは明るめのピンクを選ぶ!
黄みがかった肌が補整され、透明感が出ます。ファンデーションは、リキッドタイプかクリームタイプで、さらにみずみずしさをアップさせます。

●透明感を出すには、チークとリップが必須!
透明感を出すメイクに欠かせないのは、チークとリップです。普段つけていないという方も必ずつけるようにしましょう! もちろん選ぶカラーはどちらも青みのあるピンクです。

●若々しく小顔で幸福感がある印象に!
もともと、きれいなお肌をされていましたが、透明感メイクを施したことで、シワ、シミ、たるみなどが目立たなくなり明るい印象になりました。
・お顔の影(頬骨の下、口角など)が目立たなくなりリフトアップ
・お肌全体がつややかで美肌の印象に
・白目の青みが引き立つので目がキラッと輝いて見える

Before

After

●服選びのポイントは?
透明感=青ばかりではありません。青が入っている色、青緑、エメラルドグリーンなども透明感のある色です。注意点は、黄色、黒が多く入っている色。実際、鏡の前で合わせてみると、お顔の映え方が変わるので試してみてください。 こちらのお洋服は全てツヤのある透明感カラーです。

透明感カラー:青系以外にも湿り気を含んだような赤みのある茶色もOK(右下)

今回モデルになった編集部スタッフは黄みがかった肌色ですが、“透明感カラー”を使ったメイクや服装などは、どんな肌色の人でも透明感を出せる方法です。みなさんも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

食生活でも透明感は作れる

――吉村さんご自身が、「透明感」を生み出すために日々の食生活で意識していることを教えてください。

私の場合、小麦粉や動物性タンパク質の摂取は減らすようにしています。タンパク質は植物性のものを多めにし、消化による負担を軽減することで腸内環境を整えています。甘いものも食べますが、糖化によって肌がくすんだ感じになるので、なるべく控えるようにはしています。

――では、積極的に摂るようにしている食材などはありますか?

ビタミンやミネラルは抗酸化力を高め、糖化を防ぐためとても大事なので色の濃い野菜、ブロッコリー、にんじん、ほうれん草などは普段から多く摂るようにしています。また、体が冷えないように常温のお水を1日1.5リットルから2リットル飲むようにしています。頻繁に食べられるわけではないですが、ビタミンAを含むウナギを食べると透明感が増すように感じます。食生活を整えるというのは地道な努力になってしまいますが、継続することでわかりやすく変化を感じることができます。

――これから夏に向けて、明るい爽やかな色に挑戦しやすい季節でもあります。クックパッドニュース読者のみなさんに向けてぜひメッセージをお願いいたします。

透明感を取り入れると、それだけで若々しくみずみずしい印象にかわります。気になったという方は、まずやってみてほしいと思います。何か1つというよりも、メイク、ファッション、食生活とバランスよく挑戦してみてください。「ほうれい線が気になる!」とか、「シミが!」と一部分づつ気にしてしまいがちですが、透明感を目指すことでそうしたお悩みが全体的に気にならなくなります。年齢を重ねると、一般的には外見が衰えていくと言われますが内面的な魅力はどんどん増していきます。そこに透明感が加われば、目鼻立ちを越えた特別な美しさが備わります。ぜひ、年齢を言い訳にせず、トライしてみてください。

(TEXT:山田かほり)

画像提供:Adobe Stock
※スタッフへのメイク・服装選びの写真撮影は編集部が行いました。

吉村直子さんの著書

「40代からの透明感のつくり方 「青」でキレイになれる 」(あさ出版)

いつものメイクをしても、長年お気に入りだった服を着ても、何かが違う……。
特に何かが大きく変わったようには見えないのに、なんとなく老けたような……?
40歳前後に感じるこんな違和感の原因は、年齢とともに徐々に失われていく、「透明感」にあります。本書では、「青色」を使って透明感=みずみずしさを引き出し、女性が今より若く、キレイになる方法をご紹介します。

吉村 直子(よしむら・なおこ)


イメージコンサルタント
株式会社Neopression代表取締役/「グロリアス・スタイル」主宰

ドイツ出身。早稲田大学を卒業後、大手広告代理店でマーケティング、営業に携わる中で、印象のつくり方を研究するようになる。
広告業界で培ったブランディング手法と掛け合わせて、顧客を品と華のある際立った存在に変身させる「グロリアス・スタイル」を主宰する。
年齢を重ねるほどに輝く女性を増やし、女性たちの前向きな挑戦を後押しすることを使命としている。

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