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コラム

アメリカで日本のお菓子が人気急上昇中!話題の"DAGASHI"サブスクを実際に取り寄せてみた

ワッキーウッキー

シカゴ在住。ライター、3児の母。

【ワッキーウッキーのアメリカトレンドレポ】アメリカ在住歴24年のクックパッドアンバサダー・ワッキーウッキーさんがシカゴより最新トレンドをレポート!アメリカで流行っている食材や、日本でもお馴染みのアノ商品の意外な一面などを現地からお届けします。

日本のお菓子が人気のワケ

シカゴではほとんどのスーパーにアジアンコーナーが設けられ、簡単な日本食の材料が手に入るようになっています。これはアジア系の住民や、アジアンフードが好きな人が増えている傾向があるからです。こうしたアジアンコーナーでは近年、日本のお菓子の陳列スペースが次第に広がっており、キャンディーやスナック、ジュースなどが並んでいます。

筆者が住むシカゴ郊外北西部にも大きな日系スーパーが数件あります。そのスーパーには日本人のみならず、地元の人々も週末になると日本のお菓子を求めて訪れ大混雑になり、日本人の顧客の方が少ないほどです。その多くの人たちは必ずお菓子コーナーを通り、さまざまな商品を吟味している様子が見られます。

スナック、チョコレート、キャンディー、ガム、おせんべい、昔懐かしい駄菓子など、幅広い日本のお菓子がシカゴの子どもから大人まで幅広い世代に人気です。 現地の方にお話を聞いたところ「デザインかかわいいから」「アメリカにはない味や風味を楽しめるから」「丁寧でおいしい味わいが楽しめる」「日本が大好きだから」といった理由で実際に購入されていました。

日本のお菓子は現地でいったいいくらに?

円安ドル高の現在、現地の価格を円に換算してみるとスナックと言えども高額になり、日本人からすると驚くような価格設定に。しかし、現地の皆さんはドルで支払うので日本のお菓子が「高い!」とは感じず、それが当たり前と普通に購入しています。

日本でスナックのキングとも言われる湖池屋のスナックもアメリカでかなり前から販売されており、その中でも特に人気のあるカラムーチョは、アメリカ仕様の大小さまざまなパッケージで9種類ほど販売されています。そのお味は日本の味と何ら変わりがありませんが、その金額たるや小袋のカラムーチョホットチリスティックポテト40gが2.29ドルなので、1ドル=145円で計算すると約332円と結構な値段に。

ほかにはラムネが一本3.49ドルが約506円、知育菓子のポッピンクッキン ハンバーガーは5.99ドルなので約868円。それでも売れていることからアメリカの生活水準の高さがうかがえます。

日本のお菓子”DAGASHI”のサブスクを試してみました!

そんな日本のお菓子人気を背景に、シカゴでも人気のシステム、サブスクで日本のお菓子を購入する流行りがジワジワ広がって来ています。スーパーで手軽に購入できる一方で、日本のお菓子の詰め合わせが自宅に届くシステムが便利で簡単、それも毎月違う物が届くワクワク感がウケているようです。中身には安価な菓子や駄菓子などが詰まっていて、DAGASHIと日本語そのままのアルファベット表記で浸透しつつあります。

ということで気になるサブスクを試してみました。ネットでオーダーし数日後に玄関の前に届いているのを発見!可愛い箱で届くかと思いきやAmazonの箱で届き、中には緩衝材と一緒にビニール袋でひとまとめにされたお菓子が入っています。

40個入り22.90ドル(約3,300円送料込み)にしては小さくて軽い?と思いつつも開封すると、小袋タイプのスナックや駄菓子、クッキー、キャンディーなどが小分けにされてたくさん入っていました。

人気のブランドや良く知っているブランドも多く、懐かしい駄菓子など全部で40個。数としては満足する量ではあるものの「これで22.90ドルか…」と思う私は日本人ですが、現地のお菓子好きにしたら「嬉しい」「色々入って楽しい」となるようです。これだけの種類を自分で探したり、日本に行って買ったりする事を考えたら、このサブスクはなんて便利で楽しい夢の箱なんでしょうか!シカゴで日本のお菓子、駄菓子がジワッているのが分かる気がしました。そして何よりも来月はどんなお菓子がいつ届くんだろうかと言うワクワク感で待ちきれなさそうです。

次にシカゴで流行るかもしれない日本のお菓子は?

現在シカゴで見られるお菓子の第一位はポッキーです。かつてはチョコレートの一種類だけでしたが現在ではさまざまな種類のポッキーが楽しめるようになりました。

またアジアンコーナーでひっそりとした佇まいながら、駄菓子らしい風格を持つボタンライスキャンディーを結構な確率で見かけます。これは日本のボンタン飴と同じですが英語表記で懐かしい昭和の様なパッケージとなっています。中にはこれまたアンティークなデザインのシールがおまけで入っているのでアメリカで見つけたザ・日本!ということで逆に日本へのお土産に使えそうです。

お菓子ではありませんが、ラムネはアメリカでかなり浸透し、地元の大きなスーパーのアジアンコーナーでは必ず見かけるほどの存在感を持っています。ラムネ本来の飲み方、瓶の中のビー玉が栓にならないように凹みにビー玉を落として飲む方法を知らない現地の人たちが必死に飲んでいる姿も少なくありません。日本で有名なカルピス飲料ですが、アメリカでは「ピス」の発音が尿に聞こえるため、商品名を「カルピコ」に変えたのは有名なお話です。

また近頃ではハイチュウが勢力を拡大し現地のスーパーやシカゴ版100円ショップのDOLLAR TREEでも見かける様になりました。さらに口溶けの面白さや、微炭酸の様な発泡感、アメリカに無い味などのラムネ菓子も好評です。

そして現在、良く見かけるようになってきたのが知育菓子のポッピンクッキンです。金額が高いのにも関わらず、自分で作る楽しさと可愛らしさがあり、店頭に並ぶ種類もどんどん増えてきています。

今後もシカゴでの日本のお菓子や駄菓子事情をチェックし新たな流行りが到来したらすぐにご紹介したいと思います。

※記事中の価格は取材時のものです。

執筆者情報

ワッキーウッキー

シンガポール、ロサンゼルを経て、現在はアメリカ・シカゴ在住。3⼈の子どもを育てる傍らシカゴのレストランやスーパーマーケットを探検しています。⽇々アンテナを張り、世界各国のさまざまな料理に挑戦中!パーティーやおもてなしに役⽴つ料理が得意。

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