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最近、スーパーの店頭でよく見かける桃は7月〜9月が旬の果物です。 みずみずしくて美味しい桃ですが、実は美味しいだけでなく、薬膳的にも様々な効果がある優秀な果物なんです。
夏場、クーラーが効いた場所で1日過ごしていると、肌は思ったよりも乾燥してしまいます。 そんな夏の乾燥肌の救世主が「桃」なのです。
桃の果肉には水を補う作用があり、身体を潤すはたらき*があるため、肌を潤わせる効果が期待できます。 また、 夏場の口の渇き、腸の乾燥による便秘の改善にも効果があると言われています。
漢方では桃の種を「桃仁(とうにん)」と呼んで血を巡らせる目的で用います。 代表的な漢方薬としては「大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)」に含まれています。 この漢方薬は、便秘だけでなく、生理痛、下腹部痛に用いられます。
※大黄牡丹皮湯は、妊婦の方には服用に注意が必要な漢方薬です。
チーズにも身体を潤す働きがあるため、桃とチーズを組み合わせることで相乗効果が期待できます!
冷え性の人のなかには「果物は身体を冷やすから」と、食べるのを控えている人もいると思います。しかし、桃は夏の果物には珍しく「温性」の性質を持っているため、身体を冷やしません。夏は旬の桃をおいしく食べて、体の中から乾燥対策をしてみてくださいね♪