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駆け込み買いはむしろ損に!?増税前に心得ておきたいポイント

いよいよ来月に迫った消費税率8 %の実施。買い込みを促すフレーズが街のあちらこちらで見受けられたりと、何となく気持ちが焦りますよね。実際、どんな準備をすれば良いのか迷っている方も多いかと思います。そこで今回は、増税を迎えるにあたり私たちが心得ておきたいポイントをお伝えします。

「増税前に…」を言い訳にしていませんか?

消費税率アップを目前に控えた今、世間では買い込み消費がピークを迎えています。もはやいたるところで目にする「消費税が上がる前に!」のフレーズに触発され、「あれもこれも買わなきゃ…」なんて焦っていませんか? でもそれ、ちょっと待って!

「増税を言い訳にして、よく考えずに何でも買うのはよくありません。買い込みムードにあおられ過ぎないよう注意することが大事です」

とは節約アドバイザーの丸山晴美さん。これにはドキッとする人も多いのでは? 今の時期、「増税前に…」と言えばなんとなく買っても許されてしまう気がするからキケン。今一度、本当に必要なものとは何かじっくり考えてみましょう。

家電の狙い目、じつは増税後!

駆け込み消費の代表格といえるのが、家電。テレビや冷蔵庫など安くはない買い物のため、増税前の購入を考えている方が多いかと思いますが、これも丸山さんによると…

「家電はボーナス時期の6〜7月に新商品が多く発売されるので、5月に型落ちモデルが値下がりする傾向にあります。そこを狙って買った方が、安くていい商品に出会える可能性も。クーラーだって5月まで待っても充分夏に間に合います」。

つい増税に意識が行きがちですが、そこだけに惑わされず、業界の動向などを踏まえて複合的な視点から判断して購入することが重要です。

ストック買いが損をまねくことも

また、他にも気をつけたいのは、まとめ買いをすることでの気持ちの変化。

「例えばシャンプーやせっけん。それ以上なければ残りを水で薄めたりして大切に使うけれど、ストックがあると思うとジャンジャン使ってしまいませんか? まとめ買いをすると気持ちがゆるみ、物の使い方が雑になりがち。たくさん持つより、少量をせこせこと使うくらいの方がお財布にとっても世の中にとっても良いのです!」(前出:丸山晴美さん)。

毎日使うものだからこそ今のうちに、と思いがちな日用品ですが、実際は節約できる金額は大きくなく逆に無駄使いをまねく可能性も。買い貯めるより、ある分を大切に使うという意識を持つことで自然と節約にもつながります。

増税前に買った方がいいものは?

では、増税前に買っておいた方がいいものとは何でしょう?

「間違いないのは定期券。4/1以降に購入すると増税分が上乗せされるので、できるだけ長く買っておくのがお得です。すでにゴールデンウィークの旅行など決まった予定をたてている場合は、新幹線のチケットや、レジャー施設の前売り券などもおすすめ。あとは辞書や参考書など、高価な書籍も必要であれば今のうちに買っておいて損はありません」。

いずれの場合も直前は混雑が予想されます。先のスケジュールを見据えて、購入できるものは早めに動きましょう。

間近に迫った増税を前に、何かを買う際には「本当に今必要なんだっけ?」と一歩引いて冷静になることを心がけて! それだけで無駄な買い物が減り、家計の助けにつながるはずです。

取材協力

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

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