スーパーの惣菜やコンビニの弁当、調理済みのパンなど「中食」は、いまや一般的と言えるのではないでしょうか。特に忙しい日は、中食に物理的にも精神的にも助けられることがありますよね。一方で、家で調理が理想では?栄養面は問題ないの?など心配事もあります。
中食とは、外食と内食(うちしょく:ないしょく。手作りの家庭料理のこと)の中間で、お惣菜やお弁当など調理済み食品を自宅で食べることをさします。中食の人気と需要は増えるばかりですが、その分上手な付き合い方もきになりますよね。そんな現代の中食のあり方について、料理研究家ALICAさんに伺ってみました。
中食の特徴は、なんといっても「手軽さ」。家庭料理に簡単にバリエーションを加えることができるほか、食べたいものを必要な分だけ購入でき、おいしくて健康にもよいとされるメニューの多さに、手軽に利用できる価格帯と良いことづくめ。そのうえ、家事の負担軽減にもつながるのですから魅力的なことばかりです。
そんな魅力的な中食ですが、選ぶときの注意点などはあるのでしょうか?
中食で一番注意したいのが、「塩分」。調理された食品は、保存性を高くするためにどうしても塩分が多めになる傾向が。塩分の1日摂取目標は男性9.0g未満・女性7.5g未満なので、塩分表示を見て低いものを選ぶように心がけて。ドレッシングやソースが別添えになっているものは塩分を自分で調節できるのでおすすめです。
日本の伝統的な食文化である「一汁三菜」を思い浮かべましょう。子どもが食事観として「一汁三菜」をイメージできるようになることも食育の1つだと思われます。「一汁三菜」に当てはめ、野菜や果物をプラスし、肉・魚・大豆などの良質たんぱく質もしっかり摂って、バランスのよい献立を心がけましょう。
消費期限にかかわらず、なるべく早いうちに食べましょう。総菜は温め直すことで殺菌ができますので、食べる前に火を通したり、レンジで再度温めると効果的。冷たいものは温くなる前にいただきます。
中食も、少しの工夫で大変身します。たとえば買ってきたハンバーグを炊きたてご飯に乗せて目玉焼きとサラダを添えれば、立派なロコモコに。いろいろな食材を摂ることができて見た目にも華やか。美味しさも倍増です!そんな、ひと工夫レシピをご紹介。
忙しくても、ちょっとの工夫で栄養バランスよく取り入れられそうですね!(TEXT:太田さちか/ライツ)
日本が誇る「麹」をはじめとした発酵食品の魅力に惹かれ、現代のライフスタイルに合わせたレシピを提案。レシピ考案・教室、商品プロデュース・講演・執筆など。著書「麹イタリアン」(扶桑社)
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