世界文化遺産に登録された「和食」。でも、なんだか「和食」って面倒だし、むずかしそう。家庭の食卓を預かる方からそんな声がクックパッドにも届きます。そこで、クックパッド管理栄養士が一念発起。料理初心者さんでも簡単に作れる和食レッスン、好評第3弾めは、みんなの大好きな【炊き込みご飯】です。
「とにかく食が細い息子。そのためか風邪もひきやすく、ちょっと心配です。白いご飯はあまり食べないのですが、味のついたご飯は大好き。いっしょに野菜やお肉も食べてくれるので、炊き込みご飯をもっと作ってあげたいのですが、いつも同じメニューに。炊き込みご飯を上手に作るコツと、簡単に作れるレシピが知りたいです」(2歳1ヶ月の男の子のママ・神奈川県)
具材をお米を一緒に炊きあがる炊き込みご飯。美味しいですよね。でも作るのが面倒とか難しいと思って敬遠している人も多い様子。 この炊き込みご飯、ご飯の中にお肉などたんぱく質、野菜も一緒に加えて炊きあげるため、栄養的にもバランスがとれていて、ご飯とおかずをまんべんなく上手に食べるのが苦手な小さい子供にもぴったり。また、それだけで満足度が高いので他のおかずは簡単で済むなどメリットがいっぱい。
難しいイメージの炊き込みごはんですが、いくつかのポイントさえ守れば実はとっても気軽にできるんです。
研いだお米を吸水させずに調味料の入った水につけても、お米は水を吸いません。必ずあらかじめ真水で吸水させてから、水をザルでしっかりと切り、味つけをした水分で炊き上げましょう。味をつけたらなるべく早く炊飯をスタート。
液体の調味料は水分の一部と考えます。ちょうどいい水加減にしてからプラスすると、水分量が多すぎて、柔らかく炊きあがってしまうので注意しましょう。
具材とお米を混ぜてしまうと、上手に熱が回らずに炊きあがったご飯に芯が残ってしまいます。具材は必ずお米の上にのせて炊き上げ、炊きあがってからご飯と具材を混ぜ合わせましょう。
先に具材を煮込んでしっかり味が染込んだ炊き込み御飯は、たしかに美味しいですが、手間がかかるのが難点。時間がないけど手間をかけずに炊き込み御飯が食べたい!そんな時には、火の通りにくい食材や味の染込みにくい食材は小さめもしくは薄めに切る(ごぼう、こんにゃく、お肉など)ようにすれば、生の食材を直接炊き込んでも美味しく仕上がります。
炊きあがってしまったら味を修正することは出来ません。なので、味付けをした水分の味見をしてみて。ここで塩加減や甘さがちょうど良く美味しければ間違いないなく美味しいご飯が炊きあがるはず!
味付けした水分に長くつけておくと腐敗しやすい他、調味料が沈殿してその部分に熱が加わり過ぎ、うまく炊飯できないので炊飯予約は避けましょう。
このルールを守れば、炊き込み御飯が美味しくできますよ!
いかがでしたか? 炊き込みご飯も通常のご飯を炊き上げるのと手間はさほど変わらずに出来上がります。なので、多めに炊いておにぎりにして冷凍しておけば、忙しい朝のごはんやご飯を作る時間のない日にもとっても便利。小さなお子さんも白いご飯よりもパクパク食が進むはず。ぜひ、試してみてくださいね。
クックパッドのプレミアムサービス「管理栄養士が選ぶプレミアム献立」を選定。最新刊の電子書籍「ウワサの会社クックパッドの社員力〜本気で和食を作ってください〜」では、和食の良さや伝えていきたいその美味しさ、クックパッドの注目イマドキ和食などについて紹介している。