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【元家電販売員が解説】それ、もう寿命かも?炊飯器の寿命サインとNG使用法

元家電量販店販売員の家電ライター・たろっささんによる家電コラム。今回は炊飯器の寿命にスポットを当て、買い替えするべきタイミングや多くの人が知らない炊飯器を長持ちさせるコツを紹介してもらいます!

元家電量販店販売員の家電ライターが解説!炊飯器の寿命サインとNG使用法

うちの炊飯器、実はもう寿命?

日本の食生活の根幹を担っているお米。令和3年の農林水産省の調査によると約40%以上の方が主食を「米食」と回答していることから分かる通り、我々の食生活に欠かすことの出来ないものとなっています。そんな米食を支える炊飯器ですが、あまり頻繁に買い替える調理家電ではなく、中には20年近く使用しているという方もいらっしゃいます。

しかし、それで本当に美味しい米食生活を送れていると言えるのでしょうか?今回は炊飯器の寿命にスポットを当て、買い替えするべきタイミングや多くの人が知らない炊飯器を長持ちさせるコツをご案内します。

IT家電ライターが教える炊飯器の替え時

まず、炊飯器の平均寿命からお答えすると6~10年程度と言われています。稼働時間が他の調理家電と比べてバラツキが多く、お手入れや使い方によって寿命は大きく変動するので平均寿命の幅も広くなります。寿命が近くなってくると内釜のコーティングが剥げたりお米にしっかり熱が通らなくなったりなどの弊害が起こり、ご飯がおいしくないと感じるようになることも。そうならないためにも適切なタイミングでの修理や買い替えを行いましょう。

なお、各メーカー炊飯器修理の部品保持期限は経済産業省の指導により製造を終了してから6年と定められています。独自に10年部品を保持しているなどの方策を取っているメーカーも一部ありますが、基本的には製造終了後6年以上経つとメーカー修理は出来なくなると考えておいたほうが良いでしょう。街の修理屋に持ち込むということも無くはないですが、IH式や圧力IH式の炊飯器だと修理の難易度が高く、修理不可として戻ってくる場合も少なくありません。炊飯器に関してはメーカー修理が安全です。6年以上経って壊れてしまった場合は素直に買い替えを検討するほうが良いでしょう。

炊飯器、替え時のサインとは?

炊飯器の替え時を示すサインは多数ありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

内釜のコーティングが剥げてくる

炊飯器の内釜は焦げ付きを防ぐため、フッ素樹脂コーティングが施されています。このフッ素樹脂が剥がれてきてしまい、炊飯釜の金属部分がむき出しになってしまっている状態はあまり良くありません。フッ素樹脂自体は人体に吸収されずにそのまま排出されるので人体に悪影響はないものの、剥がれた部分に面しているお米が炊きあがりに焦げてしまうなどして風味を損なう原因に。内釜のみを販売しているメーカーも多いため、剥がれが気になるようであれば内釜を買い替えるのも良いでしょう。

電源が入らなくなる

ボタンを押しても反応しづらい、ボタンを押しても一切反応がないなど電源が入らなくなるトラブルも寿命が近いサインの可能性があります。コンセントが断線している、操作パネル部分に不具合が生じているなど原因は様々ですが、どれも共通して言えるのは炊飯が出来ないため早急に修理や買い替えの必要性があるという点です。購入店に相談し、修理の見積もりを取るなどすると良いでしょう。なお、多くの炊飯器は時計表示がありますが、時計表示自体は内蔵電池で行われている場合があるため、時計が付いている=電源が入っているというのは早計です。ボタンの反応があるかどうかなどもしっかり確認するようにしてください。

また、コンセント部に原因がある場合、むやみに抜き差しをすると余計症状を悪化させてしまう可能性があります。そればかりかホコリが原因で端子部がショートするトラッキング現象が発生し、発煙や発火の恐れもあるため、コンセントを再度挿す場合は端子部の汚れやホコリをよく拭き取ってから行いましょう。

うまく炊飯が出来ない

炊きあがりにムラがある、炊飯が途中で止まってしまう、電源は入っているが炊飯が始まらないなどの炊飯に関するトラブルも買い替え時の炊飯器にはよく見られます。温度調節が上手くいっていなかったり電源供給が不安定になっていたり、熱源部の不具合だったりと原因は様々です。内部の部品異常の場合がほとんどで、我々ユーザーでどうにか出来る問題ではないと言うことが多い傾向にあります。メーカーに点検を依頼や買い替え自体を検討しましょう。

なお、炊いたご飯や炊飯器から異臭がする場合は、炊き込みご飯などを炊いた後のお手入れ不足が原因の場合があります。その際はクエン酸を利用した洗浄を行う、炊飯器の洗浄お手入れコースを選択するなどしましょう。

異音がする

IH炊飯器で内部から「ジー」という音がするのはIHのコイル音のため、著しく大音量でなければ気にする必要はありません。バチバチと何かがぶつかる音や炊飯時に炊飯器が激しく振動するなどがあった場合、異常である可能性が高くなります。説明書を読む、メーカーに問い合わせるなどするようにしましょう。

炊飯器が傷みやすくなるNG行動

こちらでは炊飯器の寿命を縮めてしまう原因になりやすい行動を紹介します。

内釜内部に傷をつける

内釜の内部はフッ素樹脂コーティングが為されていますが、このコーティングは気をつけないとすぐに剥がれてしまいます。金属たわしや研磨剤、ナイロンたわしなどを使用すると傷ついてしまい、結果的に寿命を縮める原因に。柔らかいスポンジを使用し、中性洗剤で優しく洗いましょう。また、食洗機に入れられるかどうかは各メーカーや機種で違うため、説明書をよく読むようにしてください。

内蓋を洗わない

意外と見過ごしてしまいがちな炊飯器の内蓋ですが、こちらも米ぬかなどがこびりつきやすく、放っておくと空気の通りが悪くなったり風味を損ねたりする原因になります。炊飯器を使用するたびに洗浄を行いましょう。 内蓋は内釜よりもデリケートな場合が多く、アルミ製のものがほとんど。液性成分が強い食洗機などには対応していないこともあります。こちらも説明書を読むようにしましょう。

炊飯器周りのスペースが確保できていない

炊飯器の前後左右にスペースがなく熱がこもりやすくなっている、炊飯器の上に布巾などが置いてあり、上部からの蒸気が出づらくなっているといったエアフローがしっかりと確保できていない場合も故障の原因になり得ます。炊飯器は熱をこもらせないように吸気と排気を行っているため、ここが上手くいかないと過熱してしまい、発火の原因となることも。事故を防ぐためにも炊飯器周りは整理整頓をし、炊飯器の能力を発揮できる環境づくりに努めましょう。

まとめ:炊飯器を正しく運用して美味しいご飯を食べよう

日本の食の根幹を支えている炊飯器。しかしながら購入から年月が経つと、知らず知らずのうちに炊飯器の能力が目減りし、ご飯が美味しく炊けなくなっている可能性があります。しかし毎日のように使用するものですから、美味しく炊けなくなってきているという実感が湧かない場合も。そんな時は今回の記事を参考に自分の炊飯器に当てはめてみて、該当する項目があるようなら修理や買い替えを検討してみるようにしましょう。

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