世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、東京の豊洲にお住まいのジャマイカ人ロイさんの食卓で、郷土料理をふるまってもらいました!
材料 (ホール/8人分) | |
さつまいも(皮をむいて生のまま) | 大2本 |
ブラウンシュガー | 400g |
ココナッツミルク | 400g |
水 | 100g |
シナモンパウダー | 小さじ1 |
ナツメグパウダー | 小さじ1 |
バニラエッセンス | 少々 |
ココナッツフレーク | 100g |
ラムレーズン | 100g |
ラム酒 | お好みで |
薄力粉 | 大さじ3 |
前日から、レーズンをラム酒に浸しておく
さつまいもをフレッシュのまま擦る
ブラウンシュガーとスパイスを加えて混ぜる
ココナッツミルクと水を加えて混ぜる
薄力粉とココナッツフレークを加えて混ぜる
ラムレーズンとバニラエッセンス、お好みで ラム酒もさらに加える
180℃のオーブンで約1時間半、しっかり焼成する
そして…完成〜!!
さつまいもの甘〜い香りと、焼き上がりのきれいなキツネ色が、食欲をそそります!
さつまいもを使ったお菓子を作る場合、通常は火を入れてからペースト状にするのだけど、あえてフレッシュのまま擦った理由が、ひと口頂いただけでガッテン!さつまいも本来の甘さとホクホク感がたまらないのです。う〜ん、苦労して30分かけて擦った甲斐あり!!
ココナッツフレークの食感と香りが、さつまいもの味わいをより引き立ててくれます。元祖イギリスのクリスマスプディングにはパン粉が使われるのですが、ジャマイカではそれに代えて、現地では至るところに実っているというココナッツのエッセンスが加えられたそうです。また、ラム生産国の中でもラム造りの伝統がしっかり息づいているジャマイカ。ほどよく骨太な力強さが特徴で、今回いただいた「ポテトプリン」でそのエネルギッシュな香りと味わいを堪能できました♪
「ラム×レーズン」、「さつまいも×シナモン」など、今では世界中で定番の、お菓子作りには欠かせない食材の組み合わせ。それがジャマイカでは、庶民の郷土菓子としてずっと昔から親しまれている味ばかりでした。実際にロイさんも、「今回作るお菓子は、おばあちゃん、お母さん、そして僕へと受け継がれているレシピなんだ」と誇らしげに語ってくれました。
組み合わせによって独自のものを生み出すこの力は、図らずも、スペイン・イギリスに占領され、翻弄され続けてきた悲しい歴史がその背景にあるからなのかな…。そんなことを考えながら最後に、ロイさんの故郷に対する想いを聞いてみました。
「ボブ・マーリーはジャマイカ人の心を『ONE LOVE』で歌い、今も世界中の人々に愛されているだろう。それが、ジャマイカの誇りだよ。」
包み込むようなやさしさと共に、凛とした強さをもったロイさん。彼のおかげで、ジャマイカの人々をぐっと身近に感じられるようになったことはもちろん、ジャマイカを訪ねることがますます楽しみになったのでした。
ロイさん、ごちそうさまでした!
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