オノマトペとは、ものの状態をあらわす擬音語と擬態語を包括した言葉=擬声語のこと。夏のオノマトペ検索シリーズ・第2弾のテーマは「キンキン」。果たしてどんなレシピがあるのでしょうか、さっそくチェックしてみましょう!!
料理における「キンキン」とは、俳優・司会者の愛川欽也さんでもなければ、魚の名前でもありません。料理や飲み物がしっかりと冷えている様子を表す言葉で、ちょうど今頃の暑い時期に食べるヒンヤリと冷たいメニューは一段と美味しさを感じるものですね。
クックパッドには591品(2014.7.22時点)の「キンキン」レシピが投稿されていますが、特に麺や和え物、スープなどのメニューが多いようです。今回は、その中から夏にオススメの“キンキンスープ”を3品ご紹介しましょう!
どんなに食欲がなくても、疲れていても、スープでなら食べられそう。元気のある時に作っておいて冷蔵庫にストックしておけば、天然の栄養ドリンクとなってくれますよ~。
その昔、モロヘイヤのスープを飲んだ古代エジプトの王様の病気が治ったということからアラビア語で「王家の野菜」を語源とするモロヘイヤは、夏の今が旬。カロテン、カルシウムが野菜の中でもトップクラスの含有量を誇り、ビタミンB、C、Eも豊富です。また、ぬめり成分のムチンは消化吸収や肝機能の能力を高めてくれます。モロヘイヤたっぷりのスープで、暑さで疲れた胃や腸を労ってあげましょう。
原産地はインドですが、日本では平安時代から古く親しまれてきた「冬瓜」。旬は夏でありながらも、冬まで貯蔵できることからこの名が付いたそう。きゅうり同様90%以上が水分で、利尿作用のあるカリウムを豊富に含んでいるため、夏のむくみ・だるさ対策にも最適。薬膳料理の世界では「体を冷やす働きがある野菜」ともされています。まさにとびきり暑い時に飲みたいスープです。
じゃがいもといえば“でんぷん”ですが、実はビタミンCも含まれているのです。このビタミンCはでんぷんに包まれているため加熱しても壊れにくく、効率よく摂取する事が出来ます。夏のお肌の大敵である紫外線対策にも力を発揮してくれることでしょう。フランス料理の定番であるじゃがいものポタージュ「ビシソワーズ」で、おしゃれにいただきましょう。
いかがでしたか?ご紹介のレシピを参考に、是非“キンキンスープ”にトライしてみてくださいね。きっと夏の疲れもふっ飛んじゃいますよ~。(TEXT:中本タカシ/ライツ)
参考資料:
『からだにおいしい野菜の便利帳』(高橋書店)
『野菜まるごと大図鑑』(主婦の友社)