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コラム

マストアイテムは? 一汁一菜を楽しむために持っておきたい「三種の神器」【一汁一菜生活のススメ vol.4】

一人暮らしをされている方にとって、料理とはどういう行為でしょうか。お料理大好き!という方もいる一方で、料理はめんどくさい、継続するのがむずかしいという方もいるでしょう。一汁一菜スタイルで一人暮らしごはんを愉しんでいるフードプランナー・山口祐加さんが、“料理の肩コリ”をほぐすお話をお届けします。気張らず、毎日のごはんをおいしくいただくコツとは?

私の一汁一菜生活に不可欠のアイテムたち

新年あけましておめでとうございます! 新しい1年の始まりですね。今回は、私の一汁一菜生活に欠かせないアイテムを3つご紹介します。お気に入りの料理アイテムがあるだけで、モチベーションがぐんと上がって料理がさらに楽しくなりますよ。

アイテムその1:小さめサイズのまな板

シンプル&スタイリッシュなエピキュリアンのカッティングボード

料理に欠かせない「まな板」ですが、一般的に売られているサイズは一人暮らしには大きいなと思っていたときに出会ったのがこちらのまな板。私が使っているサイズは20cm×15cm(Sサイズ)で通常のまな板のサイズより小さく、狭いキッチンでも置くことができます

このまな板を使ってみて、そもそも1人分の料理に使う食材は大して多くないので小さいまな板で十分という発見がありました。

天然木の繊維を合成した素材なので自然のものではあるのですが、プラスチックのように丈夫で使いやすいです。黒色だと来客時にテーブルでフルーツを剥いたり、チーズを切ったりする時にも格好が付いておすすめです。

アイテムその2:手になじむケヤキの汁椀

拭き漆仕上げによって濃く染まった木目が目立つケヤキ椀

私が愛用している汁椀は、金沢にある『niguramu』というセレクトショップと漆器の老舗『喜八工房』がコラボレーションして作ったこちらの汁椀。赤や黒の漆器も好きですが、少しかしこまった印象があるので木目の汁椀をずっと探していてやっと見つけた一品です。

ちょうど良いサイズ感でわずか90グラムと軽く、高台のところが指にフィットして持ちやすいのです。そしてシャープなのにあたたかみのあるデザインも気に入っています。

人それぞれ手の形や持ち癖は異なるので、特に毎日使う汁椀や飯碗は粘って探してお気に入りの一品を見つけることをおすすめします。使い続けることで愛着がわいてくるのも器の愉しみです。

アイテムその3:食卓を整えてくれる箸置き

左の4つは食卓のワンポイントになる箸置き。中央の豆皿や、右の海辺で見つけた陶片やガラス片も、味のある箸置きになります

昨年から毎日の一汁一菜の写真を撮り始め、使うようになったのが箸置きです。もともと箸置きは使っていなかったのですが、写真を撮るときに箸置きがあると様になるなと思って使い始めました。

使っていて感じるのは、箸置きは「なくても良いけどあるとうれしいアイテム」ということ。ほかの食器や調理器具に比べて安価で手に入るので、コレクションするのも楽しいですよ。

一汁一菜は品数が少ないので、かわいい箸置きを使うとチャームポイントになって食卓が整います。また、箸置きとして売られているものだけでなく、豆皿や海で拾って来た茶碗やガラスのカケラを箸置きにすることもあります。日常生活で「もしかしたらこれも箸置きになるかも?」と、いつも考えています。

箸置きがなくても、お盆の淵に箸を置くこともあります

一汁一菜はたくさんお皿をそろえなくても実践することができるからこそ、限られたアイテムの中でお気に入りの食器を使うことが大事です。また、いい感じに食卓が整うと写真に撮りたくなり、料理を続けるモチベーションにもなっておすすめです。今年はお気に入りのアイテムを見つけて、さらに料理を楽しみましょう!

山口祐加

フードプランナー、ライター。1992年東京生まれ、慶應義塾大学総合政策学部卒業。出版社、PR会社を経て独立。両親共働きで、母親に「ゆかが料理を作らないと晩御飯ないよ」と笑顔でおどされ、7歳のときに料理に目覚める。一人暮らしを始めた時から一汁一菜を実践し、TwitterInstagramnote など、SNSを中心に料理と食の楽しさを発信中。好きな食べ物はみそ汁。

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