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節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、家計管理のコツや食費節約の方法を教えていただきます。お金がなかなか貯まらない…とお悩みの方も、このレッスンで丸山流節約術を学んで、貯め上手・遣い上手になりましょう!
食費には、外食費と自炊費の意味合いがありますが、一般的には食費=自炊費、外食は外食費に分けて考えた方が管理がしやすいと思います。また、家計簿を付けていると悩むのが、デパ地下で買ったデリやお弁当は食費(自炊費)と外食費のどちらに該当するのか、仕事のランチ代は交際費になるのか、境目も難しいところです。そこで今回は外食費の考え方と予算についてお話をしていきます。
自炊費とは、材料を購入して自宅で食事を作る場合にかかるお金のことで、およそ手取り収入の2割が目安です。優先順位としては、食べることは生きることなので、優先して取るべき予算だと考えられます。
一方、外食費は、レストランやファストフードといった家以外の場所で食べる食事にかかったお金のことだと考えます。自炊費の優先順位が上位にある一方で、外食は優先順位が低くなる傾向があります。その理由は、外食は自炊に比べて割高であることと、家族の人数が増えると外食費がふくらみがちになるからです。
つまり、優先すべきは自炊費の予算であり、外食費はその他の優先順位が高い出費に予算を回した後に付く予算だと考えるといいでしょう。
わかりやすく説明すると、優先順位が高い生活費の予算とは、住居費や水道・光熱費、通信費、食費(自炊費)、日用品、医療費、教育費といった最低限生活に欠かすことができないお金です。これら優先順位の高い予算を最初に振り分けてから残った予算の中で、おこづかい、交際費、被服費、美容費、外食費などの予算に振り分けていきます。
優先順位の高いものから予算を組むと、場合によっては外食費に回る予算がほとんどないという場合もあるでしょう。それぞれの世帯の人数や家計の事情にもよりますが、1人当たり月5000円の予算で、2人世帯なら1万円、4人世帯なら2万円を目安にすると良いでしょう。この金額が多いと感じるか少ないと感じるかは、人それぞれですが、手頃な価格のお店で数回に分けて外食へ行くのか、それとも高いお店で月1回にするのかもそれぞれの価値観でしょう。
外食費は、家族での食事とするのが一般的です。友人や知人との食事代は交際費となるでしょう。普段はお弁当を作っているが事情があり、レストラン等で外食をした場合は、一人暮らしなら、外食費に入れても構いませんが、世帯の場合は基本的にはおこづかいからの出費になることが多いでしょう。いつもランチが外食の場合は別途、昼食代として予算を持つといいでしょう。
こちらはケースバイケースになるでしょう。デパ地下のデリやお総菜、コンビニ弁当といった中食は家で家族で食べるのであれば、基本は食費(自炊費)から出ることになります。持ち寄りパーティーで購入した場合は、交際費もしくはおこづかいとなるでしょう。
勤務中の昼食用にお弁当を注文したり購入する場合は、こちらも別途昼食代として予算を持つようにしましょう。
食事は食べたら消える「消え物」の一つです。消えてしまうからこそ、予算を持って管理をすることが大切です。家計簿やアプリなどで記録をつけておいて、1カ月にどれくらいお金を使っているのかを「見える化」することで、食費や外食費に対する意識が高まるでしょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>
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