今日は「和食」文化の保護・継承国民会議が制定した『和食の日』です。ちょうど一年前、2013年12月に「ユネスコ無形文化遺産」に登録された和食。世界に誇る食文化として、私たち日本人ひとりひとりが堂々と胸を張りたいところですが、その食べ方のマナーが、近年乱れてきているという指摘があります。そこで、ちょっと間違いがちなポイントをピックアップ!さあ、あなたは正しく食べられているでしょうか?
ご飯やみそ汁の器などは、手に持って食べるのがマナーです。「カツ丼などの丼物は重いから」といってテーブル置いたまま食べたりしがちですが、注意しましょう。
ご飯を食べながらつまみやすくするため、たくあんや梅干しなどのお漬物をご飯の上にのせてしまうことありませんか?これは見苦しい行為に当たるので要注意!
一尾まるごと焼いたお魚の表側の身を食べ終わって反対側に箸をすすめるとき、お魚をひっくり返すのは間違った食べ方です。正しくは表側から骨を外して、魚を裏返すことなく、残った身を食べます。
例えばご飯に箸をつけた後にお味噌汁へ移動するとき、ご飯茶碗を片手で置き、箸を握ったままの手で、お味噌汁の器を持ち上げていませんか?これは「にぎり箸」と呼ばれるNG行為。一度、箸を置いてから、次の器を持つようにしましょう。
食事中にお茶を飲むような場合、箸をお茶碗の上に置いたりしますが、これも「渡し箸」と言ってNG!箸置きに置くのが正しいマナー。筆者もそうですが、自宅で食べるときに箸置きを使わない人も多いかもしれませんから、気をつけたいものです。
和食の献立の基本とされる「一汁三菜」とは、「ご飯」と「汁物」と「香の物(漬物)」に、いくつかの「お菜」を組み合わせるというもの。「お菜」にあたるものは、「煮物」「魚料理」「肉料理」などです。
今回はこの一汁三菜の核である「ご飯」「汁物」「香の物」を、美味しく作るための基本レシピをご紹介しましょう。
海外での人気の高さとは裏腹に、母国日本では“和食離れ”が進んでいます。最近の献立を振り返って「洋食が多いかも」と思ったアナタ、ぜひ今夜は和食を作ってみるのはいかがでしょうか?(TEXT:大河原裕美)
参考資料:『大人のテーブルマナー』(主婦の友社)