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僕の勝ちごはん:餃子は完全食!焼き上がりにも絶対の自信

元ラグビー日本代表 大畑大介さん:現役時代には、ニッポン・ラグビーが世界に誇るトライ王として活躍。引退後は、神戸製鋼コベルコスティーラーズのアンバサダーに就任し、ラグビーの振興・普及活動されている大畑さん。2人の子供の育児にも積極的に関わり、趣味は「子育て」とおっしゃる大畑さんに現役自体から食べているという「勝ちごはん」を教えていただきました。

やっぱり肉!肉を食べているとパワーが出る!

現役時代に食事の面で気をつけてこられたことはありますか?
「基本的に食事制限やカロリー制限などは全く興味ないですね。プレイヤーとしてはもちろんですが、食事は生きていくために一番重要なことであって、食べることを我慢してストレスになるほうが、身体によくないと思うんですよね。『いっぱい食べて、いっぱい体を動かせばいいやん!』と思ってましたね。

ラグビーは他の競技と違ってスピードとパワーの両方がトータルで必要となるスポーツです。さらに、試合会場の端っこで時には殴り合いしているような競技なので、闘争心もないとダメなんです。そこで一番大事なのはやっぱり肉だと思います。肉食じゃないと闘志のスイッチが入らないんですよ。野菜ばかり食べている選手は性格も温厚になっていくんですよね。これは本当にわかりやすいです。 うちの子どもたちも肉を食べている時はめちゃくちゃ元気ですもん。絶対に肉食じゃないとダメです(笑)」

子どもと力を合わせてつくる餃子は幸せの味

大畑さんにとっての「勝ちごはん」とは?
「『餃子』ですね!餃子って肉だけじゃなくて、野菜の他にもにんにくやニラも入っていて、すごく元気が出そうでしょう?生姜も入れたら身体も暖まるし、それを炭水化物の皮で包んで、旨みを逃さずにごま油で焼いて、パクっと一口で食べる。最高ですよ。餃子はパワーがギュッと詰まっているメニューだと思うんです。チーズやキムチ、しそを入れたりとアレンジのバリエーションも豊富ですしね。

現役時代に一時期、餃子にハマっていた時があるんです。『木曜日は餃子の日』と決めてチームメイトと食べ歩いてましたね。ある店に『餃子は完全食』というポスターが貼ってあって、『こりゃ、体にいいな!』と思ったのがきっかけなんですが、ハマり過ぎて餃子の店を1日に7軒ハシゴしたこともあります。最後はさすがに『もう飽きたわー!』ってなりましたけどね(笑)。

現役を引退してからは、自分で作ったりもします。始めの頃は餃子の餡の量に対して、どのくらい餃子ができあがるのか分からなくて、とにかく食材を切ってとにかく包んでいたら、100個以上できあがりました。途中で皮を2回くらい買いに行きましたよ(笑)。冷凍庫が餃子だらけになりましたね。

今では子どもと一緒にも作りますね。僕は趣味が子育てなんで、むちゃくちゃ自信あります!授乳以外のことは全部やりますよ(笑)。嫁に勝てないのは唯一そこだけですからね。普段から子どもの苦手なメニューも僕が工夫してつくって『パパが作ってんやから食べてや~』といいながら毎日食べさせています。

子どもが生まれて、僕は本当に変わりましたね。とっつきにくく、誰とも群れなかった昔の僕を知る友達は、子育てに励む僕を見て、かなり驚きますよ。人生の価値観が変わりました…それほど子どもの存在は大きいです。子どもを両サイドに座らせて食べる夕食は本当に幸せを感じる時間ですね。」

疲れた?元気を出したい?そんな時こそ「餃子」の出番です!

スポーツ栄養アドバイザー石川三知さんの栄養解説
今回のコメントを考えながら「本当に餃子ってよく出来た料理だなー」と、改めて感心してしまいました。栄養素はもちろんですが、香りや食感、食べやすさ、様々なものが揃っていて、更にリーズナブル。今度、選手への食事をサポートする時に必ず作ろう!と思います。特に餃子をオススメするポイントは2つあります。

全ての食材が細かくなっている
見逃してしまいがちですが、これはとても大切な事です。肉(特に豚肉)は元気の源のイメージがありますし、栄養価的にもあっているのですが、肉に含まれるたんぱく質は、消化吸収に、とても体力と時間を要するのです。言い換えれば、体に負担をかける食材なのです。ですから、ミンチ状態になっていることで、消化液に触れやすくなり=消化が進む、負担を減らす事ができます。

肉(たんぱく質)と皮やご飯(炭水化物)の働きを助ける食材を一緒に食べられる
餃子の具材に入れる、ニラ・ネギ・にんにくには、エネルギー回復に良いとされるビタミンB群の働きを高める作用があります。また、生姜やキャベツには健胃作用があり、疲れた胃腸をいたわったり消化を促します。餃子には、胃もたれや胃腸の疲労を防ぐポイントがギュッと詰まっています。

おすすめレシピはシンプルな材料ですが、元気になる材料が全てバランスよく揃っています。疲労感が強かったり、脂質が気になる方は豚の赤身をミンチにしたり、水餃子にするのもお勧めです。みんなで作れるレシピですから、是非、作る過程も楽しんでください。

石川三知さんのおすすめレシピ

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元ラグビー日本代表 大畑大介

大学時代から日本代表として活躍。卒業後は日本のトライゲッター、エースとして、世界にその決定力を印象づけた。海外リーグにて活躍後は日本代表キャプテンを務めるなどラグビー日本代表の牽引者として、W杯に2度の出場を果たす。2011年に現役を引退。現在はラグビーの普及やラグビーを通じた人材育成、メディア、講演等で精力的に活動中。2012年に追手門学院客員特別教授に就任し、同大学に女子ラグビー部を発足させ、リオ五輪から正式種目となる7人制ラグビーに日本代表選手を輩出させるべく、同大学の女子ラグビー部のプロデューサーとしても活躍中である。

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