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インタビュー

【タキマキ流】お弁当作りも子育ても大変だけど、ずっとじゃない貴重な時間。67万人が注目する「滝沢眞規子さんのお弁当作りのコツ」

人気モデルでありながら、高校生と中学生の3人のお子さんのママでもある滝沢眞規子さん。67万人のフォロワーがいるInstagramで人気を博しているのが、愛情のこもった家族4人分のお弁当。5年半、家族のために毎朝作ってきたからこそ伝えられる、滝沢さん流のお弁当作りのコツを伺いました。

自分が良いな、と思えるメニューとの出会いがお弁当作りをラクに

お弁当を本格的に作り始めたのは娘が中学に入ってから。そんな娘も今高校3年生なので、作り始めてもう5年半になります。今までは週に5日、長女、長男、次女、夫の4人分のお弁当を作っていましたが、この秋から長男が留学してしまったので、これからは3人分になります。

毎朝4時半に起きてお弁当を作っていて、所要時間は大体30〜40分くらい。お弁当作りを終えるとすぐに朝食の準備になるので、朝の時間は基本的にキッチンで過ごしています。

お弁当は3年ほど作り続けて、やっと感覚が掴めてラクになってきたなと思えるようになりました。それくらい経ってやっとお弁当作りを自分の生活の一部と認められたかな(笑)。そうなるまでは献立や買い物にも悩みましたし、下準備と当日調理するものを効率よく進めるのも大変でしたね。

いつしか主婦歴も長くなり、レパートリーがある程度決まってしまうと、日常で工夫することが難しくなってきますよね。でもたまにレシピ本やクックパッドをみたり、外出先で食べたりして、そのメニューが良いなと思ったらチャレンジするようにしています。「これお弁当に入れたらみんな喜ぶかな」と考えている時間は、お弁当作りの大変さを忘れられますし、作ったメニューを家族が「おいしかった!」と言って残さず食べてくれるとやっぱり嬉しいです。

私自身、仕事場でおいしいお弁当をいただいたりすると、午後も頑張ろうと思えたりするので、子どもも夫もちょっとでも栄養あるものを食べて、1日頑張ってくれたらいいなという気持ちのみで作り続けてきた感じです(笑)。

タキマキ流、お弁当作りがラクになる5つのコツ

自分の使いやすい食材を見つける

お弁当作りは毎日のことなので、自分にとって使いやすい食材を見つけるとラクになりました。私のお助け食材は、紫キャベツ、枝豆、ちくわ、マカロニ

紫キャベツは彩りが良くておいしいので、頼りがいのある食材。かなりの頻度でお弁当に入れています。千切りにして塩を振り水気を切ってタッパーで保存しておけば結構日持ちがするんです。お弁当に入れる分だけ水気を絞って、日によって味をアレンジすれば飽きずに食べられます。

枝豆も彩りが良いのでご飯の上に乗せたり副菜に混ぜたりしてよく使っています。手頃な値段のちくわはナムルや春巻きに入れたり、磯辺揚げにしたり、使い勝手が良くカサ増しできるのが嬉しい。あとは、詰めてみたらおかずが足りない時に便利なのが、短時間で茹でられるマカロニ。この辺りの食材は常備しています。

家族に好評なメインおかずのバリエを持つ

私にとって鶏もも肉のメインおかずは家族ウケの良いメニュー。鶏肉を買ってきたら、メニューは決めずとりあえず下準備として筋を切って、塩麹につけておきます。そこまでしておけば、あとは直前に唐揚げ、照り焼き、黒酢和え、マヨマスタード、ハニーレモン、ヤンニョムと味付けだけ決めればいいので、焦らず気持ちに余裕ができるんです。

お弁当作りがラクになるご褒美グッズを活用

お弁当作りのご褒美グッズを見つけるのもおすすめです。私は仕事で遅くなる日や、夏の気温が高い日にお弁当箱を洗うのが嫌だな…と思った日は、Amazonで買った使い捨ての木のお弁当箱を使っています。100円ショップで買うよりちょっとだけ高いんですが、毎日お弁当を作っている自分へのちょっとしたご褒美! 盛り付けるとおいしそうに見えるのも嬉しいポイントです。

「週1回は洋食メニュー」と決める

お弁当のマンネリに悩んでいる方も多いですよね。週に一回は洋食的なメニューを入れると何となく決めておくだけで、気持ち的にラクになりました。「この曜日は麺かパンを作る!」と決めるのもいいですね。

タイプの違うお弁当箱を使い分ける

私がお弁当作りで一番悩んだのが、おかずの詰め方。おかず作りは慣れると時短もできるのですが、4人分のお弁当を詰めることにすごく時間がかかって。困っていたので、どんなメニューも悩まず詰められる仕切り付きのお弁当箱があれば!とついに自分でプロデュースしてしまったほど。お弁当箱は、仕切り付き、曲げわっぱ、スープジャー、長方形型など数種類を使い分けていますが、いくつかタイプがあるとお弁当作りに飽きないし、詰めることもラクになりました。

滝沢家で好評な定番お弁当おかず

年齢も性別も違うので家族が好きなメニューは様々です。でも基本的に作っているメニューは一緒で、ご飯の量や盛り付けで少し変化をつけています。

家族から好評なメニューは、息子はボリュームがほしいので照り焼き丼やソースカツも好きでしたね。女子はデリ風のアボカドサラダ。あとはお芋で作る茶巾がデザート感覚で食べられるので好きみたいです。夫はなんだろう…、とりあえず何でもおいしいと言ってくれるのでわからないです(笑)。チャーハンやドライカレーのような味のついたごはんメニューはみんな好きですね。あとはフレンチトースト。出来立てもおいしいですけど、冷めても冷めたなりのおいしさがあるみたいです。

夫はお昼休みの時に毎日会社のデスクからLINEをくれます。「今日もおいしかったよ。ありがとう」と連絡をくれる気遣いがやっぱり嬉しいものです。新しいおかずを入れたら、帰ってきた子どもたちが「あれなんの味つけ? すごくおいしかった!」と言ってくれます。単純なもので、そう言われたら「また工夫してみようかな」という気持ちになるんですよね。

今回は、家族からリクエストされる機会の多いハニーレモンチキンのレシピをご紹介します。子どもたちがデリで気に入ったメニューを再現して以来、酸味と甘味の意外なバランスが好評な私の定番お弁当おかずです。

ハニーレモンチキン

材料(2人分)

A
鶏もも肉(唐揚げ用)……200g
塩……小さじ1/4
こしょう……少々
酒……大さじ1

・卵……1/2個
・片栗粉……1/4カップ強
・米油(揚げ油)……適量

B
鶏がらスープのもと……小さじ1/2
水……60ml
はちみつ……大さじ1
砂糖……大さじ1/2
塩……ひとつまみ
レモン汁……25ml

・水溶き片栗粉……適量
・レモン(飾り用)……お好みで

下準備

前日、保存容器にAの材料を合わせ、冷蔵庫に入れておく

作り方

1. Aに溶いた卵と片栗粉を加え、手でもみ込む。180℃に熱した揚げ油に皮目から入れ、時々返しながら4〜5分揚げる。
2. 鍋にBを入れ、煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつけ、1を加え、餡を絡める。盛り付けた後、レモンを添える。

お弁当作りの時期はあっという間に過ぎてしまう

「今日はなんだか眠いな…」とか、「やだな…」と思った朝によく考えるのが、こんな日がずっと続くものではないから、“がんばれ私!”っていうことです(笑)。私が子どもに何かしてあげられる時期は意外とあっという間に過ぎてしまいます。

仕事をしながら、家事などやらなければいけないことに追われると、お弁当作りはちょっと面倒くさいなと思うんですけど、子育てもお弁当作りの期間もずっとじゃないから、大変だけど「もしかしたら今っていい時なのかもしれない」とも思うんですよね。無理してそう思う必要はないけど、自分のストレスをそういう気持ちに転換することで私は少しラクになれました。

先日、長男が留学したのですが、卵焼きを焼いているときにふと「また作ってあげたいな」と思いました。ちょっと寂しいけれど、帰ってきたら好きなものを沢山作ってあげたいので、レパートリーを増やして頑張っていようと思います。娘たちのお弁当生活がひと段落したら、夫にはどうしましょう…(笑)。もしも食べたいと言ってくれるなら、健康のために作っているかもしれませんね(笑)。

(TEXT:小菅祥江)

メイン写真:『滝沢眞規子が本当に欲しかった保冷機能つきLUNCH BAG BOOK』(宝島社)より

 滝沢眞規子さんの新刊著書

滝沢眞規子が本当に欲しかった保冷機能つきLUNCH BAG BOOK』(宝島社

「前回の企画でお弁当箱を作ったときに、これを入れて持ち歩ける保冷バッグも欲しい気分になって。毎日使うものだからこそ、シンプルなのにちょっと気分が上がるような見た目にこだわりました。機能面でも撥水素材を選んで汚れにくくしたり、面テープで開けやすい口にしたりと、使いやすさにもこだわっています。Easy Lunch Bagという名前にしたのは、とにかく気軽に使いやすく、という気持ちで “Easy”を入れたかったためです。このバッグができたときに家族も喜んでくれたので、作ってよかったな、と思っています。」(滝沢さん)

滝沢眞規子(たきざわまきこ)

モデル。3児の母。人気雑誌「VERY」のカバーモデルを経て、2020年4月から「VERY NAVY」のメインモデルに。インスタグラム@makikotakizawaから伝わる丁寧なライフスタイルやファッションが、幅広い層の同性から高い支持を得ている。日々のことからファッション、お料理、ビューティまで紹介するYouTube「TAKIMAKI Channel」も配信中。また、本書をはじめ、宝島社発行の“本当に欲しかった”ものをプロデュースするシリーズが次々と大ヒット。
>>Instagram@makikotakizawa
>>YouTube「TAKIMAKI Channel」

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