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インタビュー

60歳のいまが自分史上最高!TRF SAMさんに聞く、いつまでも「動けるカラダ」を作る食事法

結成30周年を迎えたTRF。メンバーのSAMさんは、60歳になった今もTRFのダンサーとしてキレのあるダンスを踊り続けています。「60歳のいまが一番、心も体も自分史上最高」。そう語るSAMさんが出会った、「ジェロントロジー(加齢学)」についてのお話を聞きました。

老化を科学する学問「ジェロントロジー」

――新刊「いつまでも動ける。」では、SAMさんが学ばれた「ジェロントロジー」について書かれていますが、「ジェロントロジー(加齢学)」とはどういうものなのでしょうか。

「ジェロントロジー」は、老化を科学する学問です。人は誰もが老います。その現実から目を背けるのではなく、老化を考え、向き合うことでポジティブに年をとっていくことを大切にしている学問です。生物学、心理学、社会的、様々な側面から体も心も健康に最期まで幸せに暮らしていくために大切なことを追求していくものです。

――SAMさんが、ジェロントロジーと出会ったきっかけは?

僕は、健康を維持してできるだけ長く活躍するためには、どうしたらいいかということをこの数年考えてきました。そして、「ダレデモダンス」というプログラムを作りました。あるとき、事務所の副社長が、「ダレデモダンス」が、ジェロントロジーの考えを実践しているということを聞いてきたんです。それが、僕とジェロントロジーの出会いです。

豚肉やナッツ、豆類…タンパク質を意識した食生活

――TRFがデビューした30年前、当時からSAMさんの見た目は全く変わらないように見えます。この30年で体重や体脂肪率、体型の変化はありますか?

デビューした頃はすごく細かったんです。体脂肪率は8%くらいで体重は60キロくらい。体重を増やすために食べていた時期もあります。体型の変化で言うと、40歳でタバコをやめたことをきっかけに体重が増えて、今は71キロあります。太ったというよりは筋肉がついたという感じです。体重が増えたら体が重たく感じると思っていたけどそんなことはなかったですね。ダンスのキレ的には、体重は軽い方がいいとは思いますけど(笑)。

――本の中に、体の衰えを感じるようになった転換期が47歳にあったとありますが、具体的にどんな衰えを感じるようになりましたか?

若い頃からずっと動いてきたので、筋力や瞬発力には敏感なんです。ある時、それまでできていた技がスムーズに動けなくなってダンスにキレがないんです。もっとスピーディーに動けていたのにそのスピードがでなくて体に重たさを感じたときに衰えを感じてびっくりしました。危機感を覚えて、そこから若い頃のようなトレーニングに戻しました。

――20〜30代の食生活を振り返り、後悔していることや、やめておけばよかったと思うような習慣はありますか?

ずっとダンスをやっているので、タンパク質を摂るということは常に意識してきました。甘いものが大好きで、若い頃はかばんの中に板チョコとクッキーが必ず入っていたんです。でも、40代になると自然と食べられなくなりましたね。甘いものはたくさん食べていたけど、この歳になっても糖尿病にも痛風にもなっていないから後悔していることはないです。1日8時間くらいダンスをしていたので、摂取した分の糖分は消費できていたと思います。

――60歳を迎えた今、食生活で気をつけていることはありますか?

タンパク質を中心とした食生活を心がけています。以前は牛肉をよく食べていましたが、ジェロントロジーを学ぶと「豚肉」というキーワードが出てくるんです。ブルーゾーンと呼ばれる、100歳以上の高齢者が多く住んでいる地域の食生活を見ると、豚肉を週2〜3回食べているという結果が出ているそうです。あと、豆類やナッツ類ですね。すごく体に良いし、野菜も若い頃より好きになりました。健康に歳をとるためには、暴飲暴食をせず腹八分を意識しています。

長生きには、コミュニティが大事

――人生100年時代と言われている今、SAMさんが考える“幸せに歳を重ねていくために気をつけること”はなんですか?

衰えの中で怖いのが、内臓、足腰、脳の衰えです。いわゆる「生活習慣病」と言われているものは健康に歳を重ねるためには避けたいものです。そのためにはやはり、適度な運動をすることを意識してほしいと思います。運動で、内臓や心臓を鍛えることができるし、血管も強くなります。とにかく適度な運動が一番大事なので、体を動かす機会を作ったほうがいいです。そういう理由で、僕は「ダレデモダンス」というプログラムを作ったんです。

――本の中の実践編では、「運動」「食事」「睡眠」の次に「コミュニティ」の章があります。健康的に歳を重ねるためにコミュニティが大事というのは驚きでした。

コミュニティはとても大事です。コミュニティに参加することは、生き甲斐を見つけるきっかけになりますし、参加し続けることが健康維持につながります。人とのコミュニケーションがなくなると認知症が早くなると言われています。健康的に長生きをするためには人と関わっていくというのはすごく大切です。

――こういう衰えを感じたら、自分の老いを意識したほうが良いというものはありますか?

衰えを感じる瞬間って人それぞれなんです。どんな人でも、とにかく衰えを感じたら、すぐに何かしらの対処をしたほうがいいと思います。「衰えてきたな」、「歳を取ったな」ですませるのではなく、今、自分ができることは何かを考えるべきだし、絶対に見ないふり、気づいていないふりはしないほうがいいです。

――最後に、いつまでも若々しくありたいと望むクックパッドニュース読者に向けて、SAMさんからのメッセージをお願いします。

クックパッドには、健康になる食事のヒントがたくさん詰まっています。クックパッドでおいしそうなレシピを見つけたら、体に良いと言われている食材を使って作ってみてください。そして、楽しい食生活を送りましょう。

(TEXT:上原かほり)

 SAMさんの新刊著書

いつまでも動ける。 年をとることを科学するジェロントロジー』(クロスメディア・パブリッシング

「このままじゃまずい」 「いつまでも踊り続けたい」
そんなSAMが見つけた答えは、ジェロントロジーにあった――

60歳を迎えてなお、現役ダンサーとして活躍するSAMがジェロントロジー(加齢学)での学びをもとに、自身が実践してきた「いつまでも動ける秘訣」を惜しげもなく解説。「昔と比べると疲れやすくなった」「昨日の疲れがひと晩寝てもまだ残っている」など、年を重ねて心身の不調を感じるようになったというときにヒントを得られる1冊です。

「ジェロントロジー? まったくピンと来ないな。それにいまさら勉強なんて……」と最初は思いましたが、よくよく調べると、僕がいま関わっているダンスを通した活動と密接な関係があることがわかりました。ジェロントロジーは年をとること、健康であり続けること、自分らしく生き続けることを学問として捉えているのです。――(本書「はじめに」より)

SAM(サム)

ダンサー、ダンスクリエイター。
ジェロントロジスト、美齢学指導員。 南カリフォルニア大学デイビススクール ジェロントロジー学科通信教育課程修了。 1993年、TRF のメンバーとしてメジャーデビュー。コンサートのステージ構成・演出をはじめ、多数のアーティストの振付、プロデュースを行い、ダンスクリエイターとして活躍中。2018年に行われた日産スタジアムでの東方神起ライブは、史上初3日連続計22万人を動員。総合演出で観客を魅了する。近年は、多くのダンサーオーディションを手がけ、 自ら主宰するダンススタジオ「SOUL AND MOTION」でもレッスンを行っている。2016 年には一般社団法人ダレデモダンスを設立、代表理事に就任。誰もがダンスに親しみやすい環境を創出し、子どもからシニアまで幅広い年代へのダンスの普及と、質の高い指導者の育成、ダンサーの活躍の場の拡大を目指す活動を行っている。最近では、能楽の舞台にダンサーとして初めて出演した。

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