チャンネル登録者数39万人超えのYouTubeチャンネル『筒井チャンネル』。「妻と娘にモテたい」というコンセプトで作るメニューは、どれもおいしそうなものばかり。料理の腕前はかなり上級者に見える筒井さんですが、21歳までは料理経験ゼロ。そんな筒井さんに、初心者でも簡単に作れるレシピや、おすすめの調理器具を聞きました。
――筒井さんが、お料理をはじめたきっかけを教えてください。
妻と付き合いはじめたときに、妻の気を引くには何をしたらいいだろうと考えて料理に挑戦したんです。それまで、全く料理をしたことがなかったのですが、妻が一人暮らしをしていた家のキッチンを使わせてもらって、そこでできる料理をはじめました。
――お料理の経験がないのにお料理で気を引こうとなったのはすごいですね。どのように料理を覚えたのでしょうか。
ネットで見つけたレシピを見ながら作っていました。「作れそうだな」というものよりも、「これを作ったら喜ばれるんじゃないかな」というレシピを見つけたら挑戦していましたね。炊飯器でチーズケーキを作ったのが、最初に挑戦したものだと思います。「これ、喜ばれそうだし、いけるんじゃないかな」と思って作ったらおいしくできたんです。妻にも喜んでもらてうれしかったですね。
――最初から成功するなんてすごいですね!
いえ、めちゃくちゃ失敗もしました(笑)。付き合って初めてのホワイトデーに、手作りのお菓子を渡したいと思ったんです。当時、自衛隊にいたので、駐屯地の中のキッチンで、玉子焼き機で作るバームクーヘンを作りました。ところが、とてもバームクーヘンとは言えないものが完成して……。ラッピングしてみたら、かたつむりにしか見えなくて(笑)。それが一番覚えている失敗作ですね。当時はまだ付きあったばかりで、キャッキャ、ウフフしている時期だったのにも関わらず、妻からのお褒めの言葉もなかったです。
――奥さまを喜ばせるためにお料理をはじめて、今ではおふたりのお子さんのためにもお料理を作っていらっしゃいますが、奥さまとお子さんから好評なお料理はなんですか?
実家が筍農家をしているので、時期になると筍がたくさん届きます。その筍を使った土佐煮を、子どもたちはたくさん食べてくれます。食べているところを動画に撮って母に送ると、次に送られてくる筍の量が増えるんです。なので、そろそろ動画を送るのはやめようかなと思っているところです。妻からは、だし巻き玉子を作ってとよく言われます。市販の白だしと水を混ぜて焼くだけなので、「俺じゃなくてよくない?」と思うんですけどね(笑)。
――超初心者から奥さまのために料理をはじめた筒井さんが、料理初心者におすすめするレシピはなんですか?
普段料理をされない方には、「炊き込みご飯」をおすすめします。いきなり、焼く、煮るという作業が入るのは難易度が高いと思うので、味付けさえ間違えなければ、材料を全部炊飯器に放り込めばなんとかなる炊き込みご飯は、料理に慣れていくのにちょうど良いと思います。僕がおすすめなのは、お肉と野菜が入っている五目ご飯やツナの炊き込みご飯です。それに、お吸い物を作れば十分ご馳走です!
米…3合 にんじん…小さめ1本 しめじ…1/2袋 油揚げ…2枚 ツナ缶…1缶
【A】 濃口しょうゆ…大さじ2 酒…大さじ1 みりん…大さじ1 顆粒和風だし…大さじ1
1.にんじんは短冊切り、しめじは石づきをとる。油揚げは油抜きしてから細切りにする。 2.米を洗って炊飯器に入れ、Aを加えて混ぜ合わせる。 3.さらに1とツナ缶を油ごとに入れる。 4.炊飯器の通常モードで炊飯する。
――筒井さんは、お料理をはじめてどのくらいで、「料理がうまくなったな」と感じましたか?
今でも上達したとは思っていないのですが、ここ1〜2年で目分量で料理ができるようになってきたんです。でも、妻はずっと前から目分量で作っていて、しかもすごくおいしいので、僕より上手に料理を作ると思います。
――奥さまもお料理上手なんですね。筒井家では、料理の分担どのようにされているんですか?
最近は、子どもたちが成長してきてバッタバタなので朝は適当に済ませているのですが、昼と夜は分担するというイメージです。できるときに、できるほうが作っています。
――筒井さんがおすすめする、料理初心者が持っておくといい調理器具ってありますか?
ホットプレートは持っていると便利です。作った料理がとにかく映えます。ホットプレートの上だと、3割増し位おいしく見えるんです。僕がおすすめするホットプレートレシピは「ペッパーランチ風」レシピ。めちゃくちゃ簡単なのに、料理上手に見えます。最初から切れているお肉を使えば、包丁も使わずに作れます。
――筒井さんが普段の料理で心がけていることを教えてください。
できるだけ、スーパーに行ってまとめて食材を買うことです。買い物は週に1~2回です。僕は、買う時点では献立を考えていないんです。買ってきたものと、冷蔵庫の中身を照らし合わせながら作るものを考えます。なので、食材から料理を考えることを心がけています。
――最近挑戦した料理や、挑戦してみたいと思っているものはなんですか?
最近、子どもたちを寝かしつけた後の晩酌用に牛テールを圧力鍋で煮込んだスープを作ったら、すごく妻に好評でした。挑戦してみたいものは、ずっと前から妻に話しているのですが、山盛り、デカ盛りのご飯を作ってみたいんです。でも、それを食べてくれる人がいないので挑戦できていません。妻からは、「食べてくれる人を連れて来てくれたら、作っていいよ」と言われています。
――これから料理をはじめる方へ、筒井さんからメッセージをお願いします。
すごく大事な一言です。「料理は、後片付けまでが料理!」そのことを忘れないように。我が家では、作るだけ作って、流しがぐちゃぐちゃのままだと極刑になります(笑)。
(TEXT:上原かほり)
「僕と妻の掛け合いが好きだと言ってくださる方がたくさんいます。本には、そんな部分もたくさん載せています。普段から僕のYouTubeチャンネルを見てくださっている方には、その部分でも楽しんでいただけると思います。これから料理をはじめるからとこの本を手に取ってくれた方にも、おいしいと言ってもらえる料理を作る参考になるんじゃないかなと思います」(筒井さん)
1992年、高知県生まれ、大阪府在住。サラリーマンをしながらYouTubeに「妻と娘にモテたい」をテーマとした料理動画を投稿していたところ人気に。YouTube「筒井チャンネル」は登録者数39万人を超える。2020年にサラリーマンを辞め、現在はYouTuberとして活動中。家族は妻と娘2人。
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