【Twitterでバズったごはん Vol.81】市販品などを上手に使い、ササッと作れておいしいレシピが日々投稿されているTwitter。その中から、とくに話題を集めたレシピや便利な料理の知恵を、編集部がピックアップしてお届けします。
Twitterでバズった料理に関するツイートに注目し、多くの人の心を鷲掴みにしたヒミツを解き明かしていく連載をお届けします。第81回目に注目したのは「おいしいパスタの茹で方」です。
こちらをツイートされたのは、海外でオカリナ講師をされているジャスティンさん。“パスタの茹で汁の塩分濃度を「水100:塩1(水2Lに対して塩20g)」の割合にするとおいしくなる”というコツを紹介したツイートが6.7万いいね(2022年10月27日現在)がつくほど話題に。では、ジャスティンさんに、詳細を伺ってみましょう!
シェラトンホテルの偉いシェフが言ってたパスタのコツ pic.twitter.com/8ZgP6e2PdT
— (((はげしい)))キーウィ (@Justinocarina) October 9, 2022
−−今回の塩分濃度でパスタを茹でると、どのような味わいになりますか?
ジャスティンさん:以前はソースに濃い味付けをしていました。でも、塩を入れてもだしを入れても、どう調整してもうまくいきませんでした。ソースの味を濃くすると、深みのないただの塩味ですぐに飽きますし、薄くするとそもそもおいしくないという感じです。今回の茹で方なら「麺そのもの」がおいしくなりますので、ソースにあまり塩を入れなくてもおいしくなります。
−−味付けが手軽になるという利点もあるのですね
ジャスティンさん:ソースが薄味なので「素材の味が引き立ちさまざまな深みが出る」「それでも塩味は十分感じるのでおいしい」という具合です。海鮮系の素材などは、特に深みを感じるおいしさになります。もっと言えば、ソースがすごく適当でも大丈夫になります。シェフが言っていた通り、ほとんど失敗しないパスタになります。
ジャスティンさん:あと、この方法ですと「パスタの質」がもろに出ます。以前はどのパスタも同じだろうと思っていたのですが、この方法ですと高価なパスタの本領が発揮されます。良質なパスタを使うと、この茹で汁とにんにくと鷹の爪だけのペペロンチーノでも、十分おいしくなります。
−−どうして水と塩の割合が100:1で、おいしくなるのでしょうか
ジャスティンさん:これはすみません、わかりません。そこまで聞いてみればよかったですね…。ただ、ほかの麺類には最初から塩が入っているのに対し、パスタは入っていないと聞いたことがあります。100:1くらいの濃い塩水で茹でるように、もともと意図されて製造されているものなのかもしれません。
−−では、茹でる際のコツや注意点はありますか?
ジャスティンさん:一度にあまりたくさん茹で過ぎないことくらいでしょうか。
−−最後に、今回バズったことでどのような反響がありましたか?
ジャスティンさん:本当に多くの方から追いきれないほど、たくさんのコメントや引用リツイートをいただきました。このツイートが皆様の参考になったようで嬉しかったです。
塩水でパスタを茹でる理由として「麺にコシが出る」「下味をつける」「ソースの味と絡みやすくなる」など諸説があるようです。濃い塩分で茹でた際には、ソースの味付けを薄めにして調整してもよさそうですね。ぜひ、ツイート先を参考にしながら絶品のパスタを味わって、ホテルに滞在している優雅な気分に包まれてみませんか?
(TEXT:八幡啓司)
(((はげしい)))キーウィ オカリナ講師のジャスティンさん
海外在住。オカリナ講師を勤め、Twitterではイラストレーターもされている。YouTubeチャンネルでは演奏動画やオカリナ講座などを配信中。