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コラム

毎日の料理に家族から一言の感謝もナシ!それでもお料理が大好きな主婦がレシピ投稿を続ける意外なワケ

【クックパッドアンバサダーの味な人生vol.3】家族のために毎日お料理をするのは大変なこともありますよね。クックパッドアンバサダーのゆぅゅぅさんは、自分のレシピによって、日々のお料理が辛いと思っている人が、少しでも楽に、楽しめたらといいます。「レンジ調理の魔術師」の異名をもち、現在も1,000品を超えるレシピを投稿しつづけるゆぅゅぅさんに、お料理への向き合い方をうかがいました。

モノづくりが大好きな元デザイナー

――ゆぅゅぅさんのクックパッドキッチンには、1,000品を超えるレシピが投稿されていて、どれもすごくおいしそうです。現在は専業主婦ということですが、以前はお料理関係のお仕事をされていたのでしょうか?

いえ、料理関係の仕事をしたことはなくて、料理に関する資格も何も持っていません。ただの料理が大好きな専業主婦です(笑)。結婚前は、印刷会社で広告のデザイナーとして働いていました。

――もともとは、デザイナーさんなんですね!お料理の写真を見ていても、クリエイティブな方だという印象を持っていました。

子どもの頃から、絵を描いたり、モノを作ったりするのが好きだったので、大学でデザイン科に進学しました。Macを使った広告デザインは、就職した印刷会社で身につけました。デザインはすごく好きな仕事です。

――お仕事は、出産を機に辞められたのでしょうか。

私は、25歳で結婚しました。印刷会社に就職したのもほぼ同時期です。8年ほど働いた頃に妊娠して、育児休暇に入ったタイミングで、会社から退職を言い渡されてしまったんです。産後は、在宅勤務で雇ってもらえるという約束だったのですが、口約束だったので……。

――それは大変でしたね。

子どもが生まれるまではがんばって働こうという気持ちはあったのですが、もともと家にいるのが大好きなのと、その退職で心が折れてしまったので、専業主婦になることに決めました。働きに出たい!という気持ちより、ずっと家のことをやっていたいという気持ちが強いタイプなんだと思います。

テーブルいっぱいのおかず、でも家族は作った料理に無反応

――お母さんが、こんなにお料理上手だと、息子さんたちは毎日食事の時間が楽しくて仕方ないのでは?

夫も息子2人も、私が作る食事にはあまり反応がないんです(笑)。夫は結婚当初から、「何を作っても、おいしいもまずいも言わないからいいだろう」というタイプ。長男は小学校高学年で今難しい年頃なので、テーブルにいろいろ並べておいても、一瞥して冷蔵庫から納豆を取り出し、私の作ったおかずではなく納豆ごはんを食べています。

――こんなにおいしそうなお料理が並んでいても、納豆を!?ご家族がそんな反応だと、作るモチベーションが落ちませんか?おかずも1品でいいやとなりませんか?

結婚したときに、「品数はたくさん出してほしい」と夫からリクエストされたんです。義実家がそういう家庭で、食べる、食べないは別として、テーブルの上のいろいろおかずが並んでいたそうなんです。子どもができて、私と子どもたちは先に食べて、夫は帰宅後一人で食べるようになったので、定食のように食事を並べておいて置いていた時期があります。そうすると、「出されたものは食べなきゃいけない」と感じるようで、「こんなに食べられない」と言われたことがあります。それをきっかけに、今はおかずを数種類作って、タッパーに入れて冷蔵庫に置いています。夫は、そこから食べたいものを食べたいだけ、自分で取って食べるというスタイルが良いみたいです。

――今、ゆぅゅぅさんが料理をするモチベーションになっているものはなんですか?

家族が「おいしい」と言ってくれない分、クックパッドやSNSの投稿に、「おいしそう!」とか、「作ってみました!」という声が届くのがすごくうれしいです。みなさんから届く声がモチベーションになっているし、やりがいを感じるんです。みなさんからのコメントに救われています。

今は、第2の人生を生きているような感覚

――ゆぅゅぅさんが、クックパッドにレシピを投稿するようになったきっかけを教えてください。

もともとは、独身時代からレシピを閲覧している側でした。当時はまだガラケーやパソコンから見ていて、気に入ったレシピは手書きでメモしたりしていました。産後、なかなか外出できない時期に、月齢の近い赤ちゃんがいる友達がよく家に遊びにきてくれて、お昼ごはんを作ってご馳走して、帰りにお土産としてクッキーを焼いて渡していたんです。 友人から、「クッキーがおいしいから、作り方を教えて」と言われたのが、クックパッドをはじめたきっかけです。そこにレシピを載せれば見やすいかなと思ったんです。

友人から大好評だったクッキー

――最初は、クッキーだったんですね。お友達に教えることをきっかけにはじめたレシピ掲載を継続することにしたのはなぜですか?

クッキーのレシピの反応が良くて、あっという間につくれぽ(※)が10人から届いたんです。すごくうれしくなって、他のレシピも載せてみようと思いました。つくれぽには返信機能があって、実際に私のレシピでお料理を作ってくださった方とやりとりができるというのもすごく楽しかったんです。私のレシピでこんな風に感じてくださる方がいるんだ!と。長男が1歳になり、少し育児に余裕が出てきたころだったので、最初の頃は離乳食のレシピを掲載していました。

※つくれぽ:つくりましたフォトレポートのこと

――そこから今までに、1,000品以上のレシピを掲載されています。それだけのレシピを掲載するようになったきっかけはありますか?

幼稚園のPTAで、お料理教室の講師をしてほしいという依頼を受けたんです。ママ友たちが、私の料理好きを知っていて推してくれました。ただ、私には何も資格がないので、講師をするなら何か肩書きが欲しいと思い、クックパッドのレシピエール(現クックパッドアンバサダー)に応募しました。 レシピエールとしての活動をきっかけにレシピが増えていきました。

お料理教室の講師をした際のゆぅゅぅさん

幼稚園のお料理教室では「子どもと作れる簡単ごはん」をテーマに、包丁を使わずに作れる回鍋肉無限もやしスープを作りました。参加してくださった人の中には、“ゆぅゅぅ”を知っている方もいて、私が同一人物だと知りすごく驚いていましたね。

保育園のお料理教室での様子

そのときに、「3品もあっという間にできて、おいしくて子育てママには嬉しいです。」とか、「切り干しをスープに入れたことなかったですが、自宅でリピしてます。」など、直接感想を伝えてもらえたことが、とても良い経験になりました。

包丁を使わずにあっという間に3品完成

――アンバサダーとしての活動は、ゆぅゅぅさんにとってどんなものですか?

料理好きな人たちとつながれたり、いろんなイベントに参加したり、楽しく活動させてもらっています。仕事をしているときとは違う楽しさを感じていて、第2の人生を生きているような感覚があるんです。今はまだ自由時間が少なく、お料理にかけられる時間が限られていますが、ゆくゆくはもう少しお料理に使う時間を増やせたら良いなと思っています。自分を料理家とは思っていなくて、あくまでも私は、“アンバサダーという肩書きをいただいている主婦”というスタンスです。

亡き母の味を求め、家族のために残しているレシピ

――レシピ掲載は、ユーザーさんたちの反応がモチベーションになっているということですが、他にも続けられる理由はありますか?

家族のためにレシピを残したいという気持ちがあります。私は、高校生のときに母を亡くしています。子どもの頃、母が料理をしているのを隣で見たり、お手伝いをしたりした記憶はあるけど、母が作ってくれた料理のレシピは残っていなかったんです。母はレシピ本を見て料理をする人だったので、家にどっさり料理本がありました。私が中学生の頃から、入退院を繰り返していた母の代わりに料理することが多く、母が亡くなったあとは母の遺した本を見て料理を覚えました。

母が作ってくれたたけのこご飯は、隣で見ていてなんとなく覚えていたので、何度か試行錯誤して母の味を再現しました。「この味だ」というのができたときはうれしかったです。同じように、子どもたちが大きくなって、一人暮らしをはじめて私の味を恋しいと思ったとき、ネットでレシピが見られたら便利だなぁ思って掲載しているのもあります。

亡きお母様の味を再現したレシピ

――クックパッドでのレシピ掲載や、アンバサダーとしての活動を通じて感じていることは?

なりたくてなった専業主婦ですが、その結果、“〇〇さんの奥さん”“〇〇くんのママ”と呼ばれることが増え、名前で呼ばれることからすっかり遠ざかっていました。それが今では、“クックパッドのゆぅゅぅさん”として、私自身の存在を認められるようになったと感じています。

感覚としては、私の中に"ゆぅゅぅさん"という人がいて、私と外とのつながりを持たせてくれているという感じ。今や、クックパッドは私のベースになっていて、生きがいでもあります。自分自身が満たされて、その活動が誰かの役に立てているなら、こんなに幸せなことはないなと感謝の気持ちでいっぱいです。

――ゆぅゅぅさんがレシピ投稿することによって、たくさんの方たちにとって「我が家の味」になっていますよね。

私のレシピが、ほかの方の家庭の味にもなっていたら、こんなにうれしいことはないです。私は好きで料理をしますが、中にはそうではない人もいると思います。苦手だけど、家族のために頑張っている方もいる。なので、私のレシピを見た方にとって、毎日のお料理が辛いものではなく、少しでも楽に、楽しめるものになったらいいなぁと思っています。

(TEXT:山田かほり)

TOP画像・ご本人提供以外の画像提供:Adobe Stock

ゆぅゅぅさん さんプロフィール

「レンジ調理の魔術師」
おいしいレンジ調理ならこの人!といわれるほど、おかずもスープもお菓子も、レンジだけで作れるレシピを約200品投稿。ちょっとした一工夫で、失敗しがちなレンジ調理も手軽においしく仕上がるのがレシピの特長です。無限に食べられる「無限シリーズ」も有名で、あと一品欲しい時の「簡単副菜のプロ」でもあります。実際にそのレシピを作ったユーザーが1,000人を越える「殿堂入りレシピ」多数。

Instagram:@yuyu_kitchen

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