お弁当は作ってから食べるまで時間が空くので、きちんと対策をしておかないと食べるまでの間に菌が繁殖し食中毒になってしまうこともあります。どんなおかずなら大丈夫なのか、何に気をつければ良いのかを知ることで安全なお弁当を作ることができますよ。
ハムやソーセージなどの加工肉、ちくわや蒲鉾などの練製品は加熱してお弁当に入れるのが基本です。これらの食材はそもそも冷蔵で保管するものなので、温度の管理がしにくいお弁当にそのまま入れるのはNG。茹でたり炒めたりしてしっかり加熱をしましょう。
「そのまま入れて大丈夫かな」と悩んだらパッケージの保存方法を確認してみてください。要冷蔵と書かれたものは加熱が必要です。またチーズも要冷蔵のものが多いので、グラタンやチーズ焼きなどにしてからお弁当に入れるとよいでしょう。
要冷蔵の食材のほか、注意が必要なのが生野菜です。レタスやサラダ菜、ミニトマトなどは彩りがあってきれいなのですが、傷みやすいので夏場は控えた方がよいでしょう。
どうしても入れたい場合は、キレイに水で洗って水気をしっかり拭き取ります。またミニトマトのヘタは取り除いて入れましょう。生野菜の他、半熟卵、まぜご飯も傷みやすい食材です。特に夏場は避けた方が安心です。
お弁当には加熱がしっかりできて汁気が少ないメニューが適しています。そのため調理法としては焼く、炒める、揚げるの3つが特におすすめです。煮ものを入れる場合は、煮汁を煮ふくめてからしっかり水気を切ってお弁当に詰めましょう。
反対に汁気が多くなりやすい和物は要注意のおかずです。特にマヨネーズやドレッシングはそもそも要冷蔵の食材なので、夏場は特に控えた方が安心です。どうしても入れたい場合は、かつお節など汁気を吸ってくれる食材を合わせるとよいでしょう。
夏のお弁当におすすめなのは、揚げ、焼き、炒めで作ったおかずで味が濃い目のおかずです。梅干しやカレー粉など、食中毒を予防することが期待できる調味料を使ったおかずもおすすめです。
安心なお弁当を作るためには、いくつかのポイントを抑えておくことが大切です。NG食材やおすすめのおかずなどのポイントを理解して、ぜひお弁当作りに役立ててみてくださいね!
フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は1400以上。
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