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野菜界の2大トレンド「カット野菜」「機能性野菜」に迫る!!

クックパッドニュース編集部

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「カット野菜」と「機能性野菜」を知っていますか?共にテレビや雑誌・新聞でも注目される野菜であり、今すごくホットなワードです。その基礎知識や栄養、効果的な調理法などに迫りました。「野菜不足に悩んでいる」という方や「健康が気になる」という方は、必見です。

1人暮らしや高齢者のニーズを掴んだ「カット野菜」

今、食品メーカーやコンビニエンスストアが相次いで「カット野菜」の取り扱いを増やしているというのをご存知ですか? あらかじめ適当な大きさに刻まれたカット野菜は洗わずにそのまま調理ができ、便利で手間いらずと、単身世帯や高齢者世帯に人気だということです。

ただ、少し気になるのが栄養面。生野菜とカット野菜で栄養に差はないのでしょうか。 パッケージサラダ製造メーカー・サラダクラブの商品部の杉本さんにお話を聞いてみました。

「野菜を工場でカット・洗浄することで家庭の水洗いと比べて、栄養素が著しく失われることはありません。安心して召し上がりください」

同社では、100円~400円程度の価格帯で、常時約40種類の商品を販売。「千切りキャベツ」「ミックスサラダ」などの定番アイテムから「10品目のサラダ」「薬味」「蒸し野菜」「彩り野菜」などのシリーズものまで、用途に応じてさまざまな種類のカット野菜を選ぶことができるとのこと。 「手軽に利用できるカット野菜(パッケージサラダ)を通して、もっとお客様に野菜をたくさん食べていただける機会を提供していきたいです。」(前出・杉本さん)

使い勝手が良く、生野菜と比べて栄養面でも遜色がない、なおかつ種類も豊富とあれば、これからも需要はますます増えそうですね。

健康志向の高まりに応える「機能性野菜」

野菜界でもう1つの注目が「機能性野菜」。テレビや雑誌で目にすることも多いですよね。もともと野菜に含まれる栄養成分を高含有にしたり、本来含まない栄養分を特別に加えた野菜のことです。現在、スプラウト、トマト、ブロッコリー、ニンジンなどさまざまな機能性野菜が流通しています。その中でも、話題の機能性野菜「ブロッコリースーパースプラウト」を販売する村上農園の広報マーケティング室の篠田さんにお話を聞きました。

「ブロッコリースーパースプラウトは、発芽3日目のブロッコリーの新芽(スプラウト)で成熟したブロッコリーの約20倍ものスルフォラファンを含んだ商品です。スルフォラファンとは、ブロッコリーに含まれる有用成分のこと。体に有害な成分を無毒化して体外に排出しやすくする解毒作用やシワや肌の老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用を高める働きがあります。また、シミやくすみの原因となるメラミンの生成を抑えてくれます。」

まさに、美容にも美肌にもうれしい成分を含んだ野菜と言えますね。

そんなブロッコリースーパースプラウトを食べる際は、加熱するよりもサラダや和え物など生でよく噛んでいただくのが良いそう。中でも篠田さんのオススメは、女性に大人気の「ベジタブルスムージー」。 「スルフォラファンはそのまま飲み込むよりも食べる時によく噛んだり、刻んだりすることで成分が活性化され、効率的に吸収されやすくなります。スムージーはミキサーで刻まれることで、スルフォラファンがよく活性化される食べ方といえます。」(前出:篠田さん)

ブロッコリースーパースプラウトはもともと“がん予防”を目的としてアメリカの大学で開発されたのだそう。お客様から問い合わせをいただく中でも、健康効果を期待して長く続けて食べている方が多いのだとか。昨今、健康志向がますます高まる中、自分に必要な栄養を自ら選ぶという時代が到来しているようですね。

「1日350g」の野菜を食べることを目標に☆

厚生労働省の発表によると、成人1人あたり1日に必要とされる野菜の摂取量は350gが目安。ただ、平成23年の「国民健康・栄養調査」では全世代(20歳以上)の平均が227.4g、基準に到底及ばないことがわかりました。

日本は世界的に「長寿の国」「健康大国」とされながらも、そこに住む日本人は野菜不足の状態にあると言えるのです。おそらく普通に今まで通りの食生活をしていたのでは、1日350gには届かないでしょう。そんな時こそ、「カット野菜」や「機能性野菜」の出番です。便利で料理に使いやすく、必要な栄養素を効率よく補給できるこれらの野菜をもっと食卓に取り入れた時、真に健康大国と呼べる国に近づいていくのかもしれません。(TEXT:中本タカシ/ライツ)

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クックパッドニュース編集部

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