「プリンに醤油をかけるとウニになる」。この都市伝説は、【味覚が同じである】というのを根拠に作られています。しかし、実際に試したことがある方の多くは 「ウニ・・・かも・・・?」という腹落ち不足な感想を抱かれたのではないでしょうか。 そんなチャレンジングでノリの良いあなたに! 「プリン+醤油=ウニ」以外の方程式を試してみて欲しいと思います。 今から挙げる3つは、味覚センサー「レオ」による味覚分析で味覚の形が似ていることが分かっているものです。さっそく見てみましょう!
まずはヘンテコすぎないものから紹介します。こちらはほぼ、味覚の形が一緒ですね!
バニラアイスの甘味に、レモン汁の酸味が足される事で、チーズケーキと同様に甘味と酸味が強い味覚型になります。
バニラアイスとチーズの原料が近いためか、味博士の周りでも一番納得感があると評判の方程式となりました。
アイスの消費が増えるこれからの時期にトライしやすい一品です。
洋菓子に欠かせないバターを和菓子に加えて強行的に洋菓子としているこちらですが、ご覧の通り味覚の形が似ています。
ようかんだけだと甘味だけが強いのですが、バターを加える事で甘味・塩味・旨味のバランスが取れ、スイートポテトに似てきます。
また、ようかんの食感もスイートポテトに通ずるところがあることで、より「似ている」と感じられるのです。
頂き物でようかんを貰ったけどあんまり得意じゃない!という方は、スイートポテトにしちゃいましょう。
ゆで卵には、塩か、醤油か、マヨネーズか…そんな論争にコペルニクス的転回 をもたらす、「ゆで卵にはちみつ論」。
これは、ゆで卵の味を引き立てるどころか、なんと全く関連性の無い栗という物質への錯覚をもたらします。
ゆで卵の黄身の旨味とハチミツの甘味が合わさることで、栗と同等の味覚になってしまうのです。
食感も色も属性も、何から何まで共通点を感じさせないこのミステリアスなケミカルリアクションを、見逃すな…!
どちらも気軽に試せるものばかりだと思いますので、ぜひトライしてみてくださいね!♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。