四季が豊かな日本には、果物の旬も移り変わります。旬の果物のおいしさを子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。おやこで語る季節のお便りシリーズ、6月の果物についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
梅、びわ、さくらんぼは、梅雨の時期ぐらいにお店に並ぶ果物だよ。
最近ではさまざまな工夫によって、ほとんどの季節に食べられる果物も増えたけど、梅やさくらんぼは今の時期にしか手に入りにくいんだよ。
これは何かわかるかな? 正解は梅の実。梅干しのもとだよ。
梅は果物には珍しく、生では食べられないんだ。体によくない成分が入っているから、熱を加えたり、梅干しみたいに塩漬けにしてから食べるんだよ。
丸くて卓球のボールよりもちょっと小さいくらいの大きさ。色は黄緑色や緑色。赤い部分が入っているものもあるよ。
木になっているよ。
梅ジュースや梅干しなど、梅を使った料理は酸っぱい味がするよ。
びわは昔、中国っていう国からきたといわれているよ。昔はよくあちこちでびわの木が生えていたらしいけど、今は高級フルーツのひとつなんだよ。柔らかくて傷つきやすいから、運ぶときは気をつけてね。
涙みたいな形。オレンジ色をしていて、よく見ると細かい毛がびっしり生えているよ。
木になっているよ。
やさしい甘い味がするよ。
さくらんぼの本当の名前は「桜桃(おうとう)」っていうよ。桜の実だけど、お花見でよく見る桜とは別の種類の桜になるよ。
丸くて軸がついているよね。赤い色がとってもおいしそう!
木になっているよ。
とっても甘い。
梅、びわ、さくらんぼは梅雨の時期に旬を迎える果物です。特に梅は、「【6月の行事】親子で語ろう・雨がたくさん降る季節がやってきた!」という記事にもあるとおり、「梅雨」と書く由来になっているという説もあります。
今回ご紹介したのはいずれも和のイメージが強いフルーツ。中でもびわは若い人が食べる機会が減っているようですが、旬の話をするのをきっかけに、伝統ある食べ物を子どもといっしょに楽しんでみてください。(TEXT:松崎祐子)