みんなが大好きなハンバーグ!もっともっとおいしく作るにはどうしたらいいのかな?今年の夏休みはハンバーグの作り方を研究してみない?
入れた塩の量によって、混ぜたときのハンバーグだねの粘りが変わったこと、気づきましたか?塩を入れてよくこねると、ひき肉にどんどん粘りが出て、塩なし<塩1g<塩2gの順に、どんどん肉だねを混ぜる手が重くなっていきます。これは、塩がひき肉同士をつなぐ役割をしてくれているから。肉同士がつながることで、おいしい肉汁を中にとじこめる役割を果たしてくれます。最後に塩を入れて、ざっと混ぜただけのたねは、塩がひき肉となじみきらないままなので、同じ量の塩を入れたたねほどは、粘りがでません。
ハンバーグを半分に切って、焼き上がりを比べてみましょう。塩なし、後で塩をいれたものは、肉の間に隙間がたくさんあいて、ぱさっとした見た目、塩の量が増えるにつれて、肉がギュッと詰まってきているように見えます。混ぜているときに感じたたねの粘りは、見ための差にも表れます。
それぞれのハンバーグを一口ずつ食べて、味の違いをみてみましょう。塩が少ないものから順番に味見するほうが、味の違いがよくわかります。
●塩なし…なんだか味けないうえに、ちょっとぱさぱさ。
●塩1g…ジューシー。塩加減もいい。
●あまり混ぜないで最後に塩1g…塩加減はいいけれど、なんだかぱさつく。
●塩2g…ジューシーだけれど、しょっぱい!
塩は、味だけでなく、ジューシーな食感を出すためにも大切な役割をはたしていることがわかります。おいしいハンバーグを作る塩の量の基本は、ひき肉の1パーセント(100gのひき肉に対して1g)。ただ、好みは人それぞれですし、おうちの定番ハンバーグソースの塩加減によっては、塩の量を加減した方がいい場合もあります。家族で味比べをして、わが家の「ベスト塩加減」を探してみましょう。