年始になると、必ず食べるおせち料理。初めての手作りで悪戦苦闘された人も多いのではないでしょうか?そもそもおせち料理とは、年初めに豊作や大漁を願って神様に備えた後、振舞われた料理。なぜおせちを食べるのか意味を知らない方も多いと思いますが、それぞれのレシピにはきちんと理由があるんですよ♪
千切りの大根と人参を、紅白の水引に見立てたものが「紅白なます」。しっかりと大地に根をおろす大根は、家の土台を支えるともいわれている縁起物です。
国花である菊の花に見立てた、「菊花かぶ」。長寿を表す菊の花はとても華やかで、お膳も引き立ててくれますよ。
一見すると、ただ野菜と鶏肉を煮込んだだけに見える「お煮しめ」ですが、実は家族が仲良く過ごせるという意味を持っています。また、里芋は「子宝」、こんにゃくは「縁結び」、たけのこは「成長・出世」という風に、野菜一つ一つにもきちんと意味があるんですよ♪
「めでたい」の語呂合わせから、おせち料理には欠かせない「鯛」。西京焼きが定番ですが、切り身を使ってアレンジしてみるのもおすすめです!
黄身と白身のコントラストが“金銀”に例えられることや、二色と錦をかけていると言われている「錦玉子」。これひとつ入るか入らないかで、おせちの華やかさが変わります。
成長ごとに名前が変わる出世魚のブリを使った、「ブリの照り焼き」は、出世を願う縁起物として、おせちで振舞われます。
麻生藩が第11代将軍徳川家斉に年貢として献上したことから、祝い膳に使われるようになった「わかさぎ」。これもおせちの定番料理のひとつですね。
長いひげをはやし、焼くと腰が曲がることから、長生きすることを願っておせち料理に使われる「えび」。一般的には「鬼がら焼き」がよく作られているようです。桜エビを使えば、誰でも簡単に作れますよ♪
皆さんの知らない意外な由来もあったのでは?この他のおせち料理にもそれぞれにさまざまな由来があります。それぞれの由来を知るとおせちの準備も楽しくはかどりそうですね。(TEXT:釜井知典/ライツ)