「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせから、今日は日本の伝統食『納豆の日』です。『納豆』といえばネバネバと糸を引くタイプがポピュラーですが、ネバネバじゃないものもあります。ご存知でしたか?
日本で作られる納豆の種類は、大きく分けて「糸を引く=糸引き納豆」と「糸を引かない=塩辛納豆」の2種類があります。
蒸し煮した大豆に納豆菌をふりかけ、無塩発酵して作られるもの。納豆菌によって発生するアミノ酸の一種のグルタミン酸によってネバネバと糸を引く豆になり、旨みが増します。
蒸し煮した大豆に麹菌をふりかけて発酵させ、塩や香料などを加えた後、乾燥させて仕上げるもの。豆は黒色でネバネバ感はなく、もろみや味噌に似た塩辛い味わいです。
この塩辛納豆は元々中国から伝わったもので、ほぼ同じ製法で作られるものに静岡の『浜納豆』、京都の『寺納豆』があります。浜納豆は徳川家康が、寺納豆は一休禅師が好んで食べていたという説もあるほど長き伝統を誇り、いまも地元で愛されている食材です。
疲労回復、整腸作用、抗菌効果、アンチエイジング…など、とにかく納豆には、カラダに役立つ栄養が豊富に備わっています。ですから、みなさんに食べて欲しい食材の代表格なのですが、「あのネバネバした食感、独特の風味が苦手」という人も多いですよね。
そんな人におススメなのが、“納豆と漬け物を和える”という食べ方。たくあんやキムチ、梅干しといった漬け物を細かく切って混ぜ合わせると、漬け物の香りや酸味などで納豆独特のニオイが気にならなくなります。ぜひお好きな漬け物に和えて、チャレンジしてみてください!
そしてもうひとつ、“オムレツに入れると食べやすくなる”というレシピを発見!納豆が苦手なお子さんも「なっとうすきー」と言ったというエピソードも書かれているので、かなり克服効果が期待できそうですよ。
ちなみに、糸引き納豆は冷蔵庫に入れていても発酵が進んで、味の深みが増していくそうです。好みではありますが、買ってすぐ食べるのが一番おいしいとも言われていますから、納豆好きの方は、そんな味の違いを利き分けてみてはいかがでしょうか?(TEXT:大河原裕美)