新型コロナウイルス感染症が日本でも確認され、話題になっています。現時点では流行が認められている状況ではありませんが、感染拡大を防ぐためにも、また毎年流行する季節性インフルエンザや風邪を予防するためにも、しっかりと感染症対策をしたいもの。
家庭でできる対策としては手洗いや咳エチケットなど様々なメディアで言われていますが、正しく対策できていますか? 特に、自宅で料理をする際に気をつけておきたい5つの行動をチェックしてみましょう。
今までヒトへの感染が確認されていなかった、新しいコロナウイルスが原因と考えられる感染症です。現時点で考えられる感染経路は2つで、インフルエンザに代表される一般的な感染症対策が重要とされています。
感染者のくしゃみやつばなどから出たウイルスを、別の人が口や鼻から吸い込み感染する場合。
感染者がウイルスのついた手で周りのものに触れ、別の人がそれを触ってウイルスが手に付着し、口や鼻を触って粘膜から感染する場合。
家庭にウイルスを持ち込まない、感染を広げないためには、外から帰ってきた時だけでなく、料理をする際の対策も大切。やってしまいがちな行動を今一度チェックして、正しい対策方法を確認しましょう。
手を洗う前にまず指輪・時計を外しましょう。特にしっかり洗ったつもりでも洗いきれないのが指輪や時計の隙間。爪も短く切りましょう。
「手のひらをササッとこすっただけ!」なんて洗い方になっていませんか? 指先、指の間、親指、手の甲、手首は特に洗い残しが多い部分です。
石鹸をよく洗い流したら、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取って乾かしましょう。タオルが汚れていたら、せっかく綺麗に洗ったのも台無しです。
また水分を残さずよく拭き取ることも大切。パパッと手を振って自然乾燥、濡れた手のまま髪の毛をスタイリングするなどはNGです。髪の毛にも雑菌は多くいるので、しっかり拭いて乾かしましょう。
くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含む可能性もあります。とっさのくしゃみ、何もせずにするのは論外ですが、手で覆うのも実はNG。手にウイルスが付着したり、手の隙間から撒き散らしたりしない様、袖で口・鼻を覆いましょう。
くしゃみや咳が出ていても料理をしなくてはいけない時は、咳エチケットをこころがけましょう。
スマートフォンはウイルスや雑菌が付着している可能性の高いところなので、触ったら必ず手洗いを。スマートフォンを含め、ドアノブや電気のスイッチなど手指がよく触れる場所は消毒剤を浸したペーパータオル等で拭き取り消毒をするとさらに安心です。
消毒剤は消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム(製品の表示通りに希釈したもの)等が有効です。
コロナウイルスや季節性インフルエンザ対策は、ひとりひとりの手洗いや咳エチケットなどの実施がとても重要。「食卓を介して感染拡大!」なんてことが無い様に料理をする際にはしっかりと対策してくださいね。
また、感染しないためには免疫力を高めておくことも大切。日頃から、バランスのとれた食事と十分な睡眠をとってウイルスに負けない体をつくりましょう!
政府広報オンライン:インフルエンザの感染を防ぐポイント
首相官邸:新型コロナウイルス感染症に備えて
内閣官房:新型コロナウイルス感染症対策
東京都健康安全研究センター:感染症ひとくち情報
(全て2020.2.5参照)
管理栄養士として、老人福祉施設での献立作成、保健機能食品などの食品試験に関わる業務、飲食店の調理業務などを経て独立。現在は、料理教室、食事相談、出張料理、セミナー講演、レシピ開発などで活動中。「決して特別な日のごはんではなく、毎日食べたいココロもカラダもマンゾクするものを」をモットーに素材のおいしさを生かした誰でもおいしく作れる料理を紹介しています。寒い時期にぴったりのレシピ本「からだが温まるとろみのレシピ」(池田書店)発売中。
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