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コラム

味が落ちる原因はこれだった!おいしく「冷凍保存」するための3大ルール

【意外と知らない料理のキホンvol.2】料理をしてみると、知ってるようで知らなかったことが意外と多くあることに気づきます。食材の下ごしらえや、切り方、保存法など、ちゃんと教わったことはなかったけど「それ知りたかった!」という料理のキホンを、管理栄養士の永吉みねこさんに教えていただきます!

おいしく冷凍保存する基本を知ろう!

食材を無駄にせずに保存できる冷凍。食材を切ったり下味をつけて冷凍しておけば、時短にも役立ちますね。冷凍保存の基本をマスターできれば、おいしく手早く料理ができるようになります。

そもそも冷凍すると食材はどう変わる?

食材を冷凍すると、味が落ちたり、食感が悪くなるなと感じる事があるかと思います。冷凍したときに味や食感の落ちる原因は、冷凍によって食品の細胞が壊れるため。

食材を冷凍すると、食品の中の水分が凍ります。この時にできた氷の結晶が冷凍庫の開け締めで徐々に大きくなり、食品の細胞を破壊してしまうことがあります。食品の細胞が壊れてしまうと、解凍した時に旨味成分が水分と一緒に流出してしまったり、食感を変化させてしまったりします。

「冷凍した野菜がふにゃっとしてしまった」「お肉を解凍したら、パサパサで固くなってしまった」、その原因はここにあるのです。

おいしく冷凍する3大ルール

では、食品をよりおいしくするにはどんなことに気をつけたらよいか、3つのポイントを見ていきましょう。

使いやすい分を小分けで保管

冷凍する時に容量が多いと固まるまでに時間がかかってしまいます。冷凍するのに時間がかかるということはそれだけ細胞へのダメージが大きい、つまり味や食感が落ちやすくなるということ。

早く冷凍できるように、1回に使う分をイメージし、小分けにして冷凍しましょう。冷凍するときに、食材をなるべく平らにして冷凍庫に入れることも早く冷凍するポイントです。

厚手のチャック付きの袋で乾燥予防

冷凍庫の中は想像以上に乾燥しています。食材に直接冷気にあたると、乾燥して味が落ちてしまうことも。乾燥から食材を守るために、密閉できるチャック付きの袋に入れて、しっかりとチャックを閉じて冷凍しましょう。

冷凍したら1ヶ月が目安

食材を冷凍することで、食中毒の原因になる菌やウイルスのほとんどが働かなくなります。しかし、食材の乾燥やダメージは避けらません。そのため、冷凍した食品をおいしく食べるには、冷凍してから1ヶ月以内が目安とされています。

冷凍の基本を知ってかしこく保管!

冷凍保存の基本を活用すれば、より無駄なく食材を保存することができますね! 次回は食材ごとの冷凍保存のコツをご紹介予定です。こちらもお楽しみに。

永吉みねこ

フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は1400以上。 ●Instagram>>
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