便秘解消に◎「さつまいも」を使ったスイーツレシピ3選

9月も下旬になると、気温も落ち着いてきて空気の乾燥が気になり始めるのではないでしょうか。空気が乾燥すると、体内の水分蒸発が多く、皮膚やのどの乾燥だけでなく腸の乾燥にも関わります。薬膳の考えでは、腸が乾燥することにより便秘が引き起こされることがあります。 そんな、乾燥が原因の便秘には「さつまいも」が役立ちます。さつまいもは薬膳では胃腸の働きを良くして、血液の流れを良くする働きがあります。また、腸の乾燥を潤して排便を促す作用もあるので便秘解消に役立ちます。

さつまいもには、食物繊維が豊富に含まれているので便秘解消に効果的です。その他にもビタミンCやビタミンE、カロテンを含むので、風邪予防や美肌にも効果があります。

さつまいもの性質は薬膳で「平性」といって、体を温めたり冷やしたりしない食材です。そのため、多くの体質の人に合います。ただし、食べ過ぎるとお腹の中のガスが増えるので、気の巡りが悪いタイプの人（げっぷやおならがよく出る、お腹が張りやすい人）は食べ過ぎには注意しましょう。

さつまいもと、腸の乾燥を潤して排便を促す働きのある食材（くるみ、黒ごま、バナナ、はちみつ）と組み合わせたレシピをご紹介します。

シンプルに食材を味わえるレシピです。バター、はちみつ、砂糖を煮詰めてさつまいも、くるみ、レーズンに絡めれば立派なスイーツに。

さつまいも、クリームチーズ、はちみつ、黒ごまをトーストの上に乗せておやつや朝食にもぴったりなレシピです。

さつまいも、バナナも共に腸を潤してくれます。パウンドケーキに入れるとたくさん食べられるのも嬉しいポイントです。

空気が乾燥し始める9月には、潤いを与えてくれる食材を意識して摂って乾燥による便秘を予防しましょう。どれも手軽に作れて美味しいのでぜひお試しください。

漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。