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コラム

すぐ真似できる盛り方のコツも!見た目が良くなる「朝ごはん」スタイリング

【テーブルセッティングのコツ vol.5】撮影でお皿を選び、料理をより魅力的に演出するフードスタイリスト・岡本ゆかこさんに「テーブルセッティングのコツ」をご紹介していただきます。おうちごはんがもっとおいしく見えて、たのしい食卓に近づけるようなアイデア満載です!

忙しい朝にはワンプレートが便利

朝食というとみなさんはパン派、ごはん派どちらでしょうか? 他にもいろいろとあると思いますが、今回は、朝から気持ちよく過ごせる、朝ごはんのスタイリングのコツを話していきます。

忙しい朝、チャチャっと済ませたいのはみなさん同じだと思います。パン派、ごはん派どちらも使えるテクニックがワンプレートです。

ワンプレートのコツは、

- フラット(平ら)なお皿を使うこと
- 器を重ねる

この2点に気をつけると、スタイリングが決まりやすくなります。

フラットなお皿なら、傾斜がつかないので料理を盛りやすい。できたら、“リム”という縁の境界線がないもの、目立たないものが使いやすいです。立ち上がりのあるものなら、少し汁気のあるものをのせても安心ですね。

例で見てみましょう。

和食器に、卵、シャケ、おなじみのおかずです。

こういう場合はどこか立体感をつけて盛ると見た目が良くなります。今回でいうと、ご飯の上にシャケをのせる、豆苗サラダをふんわりと盛るところです。

そして、もう1つのポイントが、隙間を空けず詰めて盛るという点です。これは、お弁当の盛り方に似ているかも知れません。

隙間があると、なんだか間が抜けた印象…モリっとさせて隙間なく盛ります。おかずの配置は味を考えてお隣を決めると良いですね。

次はパンのワンプレート。

食パンにいろいろな具材をのせれば、見た目も味も両方楽しめますね。定番のあんバターパンも、薄切りバターを型抜きすれば楽しいトーストに。

キーマカレーをトーストにのっけて、さらに目玉焼きをのせれば、SNSに載せたくなるようなプレートの完成です。ここでもフラットプレートを使うことで、サラダも一緒にのせることができます。

器を「重ねる」テクニック

ワンプレート・フラットプレートの万能さがわかったところで、もう1つのポイントである「器を重ねる」に注目していきましょう。

まず「和食の朝ごはん」から。

汁気のあるおかずを、おちょこに入れています。おちょこはお酒を入れるだけでなく、副菜やお漬物、ソースを入れたりと、万能に使えます。活用しない手はありません。

別の「和食朝ごはん」。

定番おにぎりに、低めのグラスにヨーグルトを入れて添えています。お皿は小さなトレイ代わりにもなります。

お次は、パンのワンプレートでの器重ねを見ていきましょう。

パン、おかず、ヨーグルト…ひと盛りにすると、見栄えも栄養バランスも自然と整います。

同じお皿で、ティーカップにスープを入れたもの。

この2つ、ヨーグルトのグラス、スープを入れたティーカップに共通点があります。それは、「低め」のサイズをチョイスしている点です。

背の高い器は、フラットプレートとの高低差が出過ぎてしまうので、少し差が出るくらいの低めのものの方がバランスが取りやすいです

最後にセンスアップの変化球スタイリングを紹介します。

お魚をのせるようなお皿に、小さいお皿を重ねて、これもワンプレート。今までお話してきたコツが入っているのがおわかりでしょうか?

お皿は「お魚のお皿」といった風に用途を決めつけないで、「長方形のお皿」「フラットなお皿」というように形で考えると、活用の幅が広がると思います。

もう1つ、中華卵サンドのワンプレート。

古い和食器を合わせているのですが、中国にありそうな器の組み合わせをすることで雰囲気を演出することができます。

器の使い方は決めつけすぎず、おおらかに楽しんでみてください。

岡本ゆかこ

アフタヌーンティー・ティールームに勤務後、海外の食文化を学びにサンフランシスコへ。キッチンツール会社にて店舗ディレクション・スタイリング・企画を担当。フードコーディネーターアシスタントを経て独立。著書に『並べて焼くだけ! グリラーレシピ: 電子レンジ・オーブン・直火もOK 肉・魚・野菜がふっくらほくほく』『おうちで作るアイスケーキ』(河出書房新社)がある。
【公式HP】https://www.okamoto-yukako.com/
【Instagram】@okamoto.yukako

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