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コラム

野菜はワントーンで揃える!?手軽に“いつものサラダ”から踏み出す方法

食卓に欠かせないサラダ。よく作るからこそ、マンネリしがちですよね。2021年9月3日に発売された、クックパッド初代編集長・小竹貴子さんの新刊『驚くほどシンプルでおいしくなる サラダのアイデア帖』には、いつものサラダが手軽に1ランクアップする方法が満載!本書の中から厳選して、簡単でおいしいサラダづくりのコツとレシピをご紹介します。

単色コーデで「簡単おいしいサラダ」

思わず「おいしそう ! 」と声が出てしまう、美しいサラダ。 自分で作るのはなんだか難しそうだけれど、とっておきのルールがあります。それは、思い切ってワントーンで決めること。さまざまな色の野菜を組み合わせておいしそうに見せるのは、かなりのセンスが必要ですが、野菜の色を揃えるだけで、手軽なのに不思議とおしゃれになるのです

ルール1. サラダの「主役」と 「脇役」を決める

サラダは小さなアート作品。演劇や映画のストーリーを決めるようなイメージをしてみましょう。まずは「自分がいま、どんなサラダが食べたいか」を考えてみます。秋を思いっきり感じるサラダにしたいなとか、庭でとれたハーブの香りを楽しむサラダにしたいなとか、そんなイメージです。次に、主役と脇役を決めましょう。主役だらけだと、お皿のなかが漫然としてしまいますよね。

最後に、その野菜のおいしさを上手に引き立てる素材をプラス。見た目もメリハリがあって美しい、バランスがとれた、おいしいサラダの完成です。食べていてもとても楽しいはず。なにより気がつくと、あなたの野菜たちを見る目が変わっていくのを感じるでしょう。

ルール2. 野菜が2種類のときは、食感の異なる素材を組み合わせる

同系色の野菜2種を組み合わせるときは、意識して食感の違う素材を選びます。たとえば、やわらかでみずみずしいナスには、シャキシャキとした紫玉ねぎの薄切りを。私はピンクペッパーを仕上げに振って、さらに食感の遊びを加えています。そのほか、プチッと弾けるトマトにほっくりした豆を合わせたり、食感の違いを楽しんで。

ルール3. 食感や香りに小さなアクセントを加える

にんにくなどの香味野菜やナッツを使い、食感や風味にアクセントをつけると、手軽に“いつものサラダ”から一歩先に踏み出せます。その他、和風のサラダなら七味唐辛子をひと振りするなど、湧き上がったアイデアはどんどん取り入れてみてください。みょうがや大葉や小ねぎなど、薬味に使うものであれば、どんなものも好相性です。

なによりマスターしたいキャロットラペ

撮影:キッチンミノル

にんじんひとつ、オレンジ1色でも、こんなに美しく、おいしい。スライサーを使えば、包丁すら使わずにできるこのひと皿は、私の原点。ひとり暮らしでお金もなく、忙しかった頃にこのサラダが冷蔵庫にあるだけで、なんだか安心したものです。 そのまま食べるのはもちろん、メイン料理のつけ合わせとしても。

■材料(2人分)
にんじん……中1本(150〜200g)

A
 オリーブオイル、りんご酢 ……各大さじ1
 粒マスタード、はちみつ…… 各小さじ1/2

マスタードシード……小さじ1/2

■作り方
1.ボウルにAを入れる。
2.にんじんは皮をむき、スライサーで太めの千切りにする。スライサーがない場合は包丁で切る。
3.1に2を入れ、空気を入れるようにふんわりと混ぜる。器に盛り、マスタードシードをかける。

ブロッコリーのアンチョビソース

撮影:キッチンミノル

少量でもコクのあるアンチョビは、サラダ作りの強い味方。パスタにさっとあえてもおいしくいただけます。

■材料(2人分)
ブロッコリー……1/2個(200g)
オリーブオイル……大さじ1
アンチョビフィレ……2枚
レモン……1/4個

■作り方
1.アンチョビはみじん切りにしてボウルに入れ、オリーブオイルと合わせる。
2.ブロッコリーは小房に分け、茎の部分は薄切りにする。塩ゆでし、水気をきる。
3.1に2を入れ、あえる。仕上げにレモンを絞る。

『驚くほどシンプルでおいしくなる サラダのアイデア帖』(PHP研究所)

サラダは頑張らなくていい。“シンプルでおいしい”が一番!
クックパッドの歴代人気レシピを見てきた著者だからわかる、おしゃれでおいしいサラダが当たり前に作れるようになる18のルールを初公開。1皿で満足のごちそうサラダから、チーズやフルーツを使ったおしゃれサラダまで、毎日の食卓が楽しくなる62品を収録。ワンパターンになりがちな、おうちサラダのレパートリーが一気に広がります。

小竹貴子

クックパッド株式会社コーポレートブランディング本部長。1972年、石川県金沢市生まれ。関西学院大学社会学部卒業。株式会社博報堂アイ・スタジオを経て、2004年に有限会社コイン(後のクックパッド株式会社)入社。編集部門長を経て執行役に就任し、2009年に『日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010』を受賞。2012年、同社退社。2016年4月から再びクックパッド株式会社に復帰、現職。現在、クックパッドニュースにて『おいしい思い出』、ForbesJAPANにて『それ、「食」で解決できます!』を連載中。また、フードエディターとして個人でも活動を行っている。

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