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コラム

作りおき活用で慌てずに済む!プロが教える「クリスマス」事前準備のコツ

【料理研究家が教える作りおきのコツ】毎日のごはんはラクにおいしくしたいけど、忙しくてなかなか難しい……。そんな方におすすめするのが「作りおき」。でも、どこから始めたらいいの?という方に、作りおきのプロで料理研究家・鈴木美鈴さんが、これを知ってればできる! 「作りおきのコツ」をお届けします。普段の献立にも役立ちそうな調理法や手順などのアイデアも必見です。

クリスマスのための作りおきテクをチェック!

12月は待ちに待ったクリスマス。一大イベントとはいえ、師走は1年で最も忙しい時期。バタバタしていてゆっくりメニューを考える余裕がないという人も多いはず。そこで今回は、作りおきの達人・料理研究家の鈴木美鈴さんに、直前で慌てない「クリスマス」の事前準備と作りおき術を教えてもらいました。

ちょっとした工夫&準備で当日が楽になる

さっそく主食、メイン、副菜、デザートにわけ、詳しく作りおきテクニックとアイディアをご紹介していきたいと思います。

1.主食

「クリスマスは、いつもと違う食卓。サンドイッチてまり寿司など、手でつまんで食べられるメニューがオススメです。

サンドイッチは、具材を前日に用意しておき、当日は挟むだけにすればラクチン。てまり寿司は、生ものが多いので、酢飯だけを作り、濡らしたふきんなどをかけて、部屋の寒い所においておきます。当日はネタをのせれば出来上がり。ただし、冷蔵庫に入れてしまうと酢飯が固くなるので注意を」(鈴木さん)

2.メイン

「クリスマスと言えばチキン。ローストチキンフライドチキン、あとお魚を使ってムニエルなどにするのもパーティー感が出るのでオススメ。ベビーリーフやちょっといいトマトなどを添えるとより華やかになりますよ。

ローストチキンやフライドチキンは、前日に下味をつけておきましょう。当日は揚げたり、オーブンで焼くだけで、あっと言う間にメイン料理が完成します」(鈴木さん)

3.副菜

「イチオシは、リースサラダ。寒い時期なので、温野菜や野菜のグリル焼きも、温かくて野菜もしっかり摂れるのでオススメです。

サラダの場合、前日にマッシュポテトを作り、のせる野菜を切ったりゆでたりしておきます。当日はマッシュポテトを円形にした土台に、見映えのするフリルレタスやブロッコリー、星形に抜いた人参やパプリカなどお好みの野菜をのせるだけで、おしゃれなリースサラダが簡単に作れますよ。グリル焼きにする場合は、前日に野菜を切っておき、当日はオーブンで焼くだけにしておきましょう」(鈴木さん)

4.デザート

「今はいろいろおいしいケーキがあるので、家族のお好みにあわせて選んでもらうといいと思います。

定番のいちごケーキの場合は、スポンジを前日に焼いておき、当日はデコレーションするだけにしておくと便利。お子さんと一緒に飾り付けをしても楽しそうですね」(鈴木さん)

前日の下ごしらえと市販品で賢く乗り切ろう!

1年に1度の楽しいクリスマスは、大人になってもワクワクするもの。最後に、クリスマス当日を思う存分楽しむためのコツを鈴木さんにお伺いしました。

「楽しむために大事なのは、前日の下ごしらえ。それをやっておくだけで心にゆとりが生まれ、当日は楽に準備する事ができますよ。また、すべての料理やケーキなどを手作りするとなると、本当に大変。チルドや冷凍食品などを上手に取り入れて、楽しいパーティーにしてくださいね」(鈴木さん)

サラダの盛り付けやケーキのデコレーションをお子さんと一緒にやってみたら、それだけで特別なクリスマスの思い出になりそう。鈴木さんオススメのクリスマスメニューを参考にしながら、楽しい時間を過ごしてくださいね。

「作りおき」保存のルール

保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
- 冷蔵庫で保存…常温での保存は避ける
- 清潔な保存容器を使用する…水滴や汚れは腐敗の原因に
- 取り分け用の清潔なスプーンなどで取り出す…口に直接入れるスプーンや手でさわるのはNG
- 作った日付を記しておく
- 冷蔵の場合は、2〜3日を目安に早めに食べきる

鈴木美鈴さん

料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式アンバサダー。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪

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