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コラム

【バレンタインにも】混ぜてレンジにかけるだけ!しっとり濃厚「ブラウニー」の作り方

福田淳子

お菓子・料理研究家。シンプルなレシピが好評。

【オーブンいらずでおいしいお菓子 Vol.9】お菓子作りにはオーブンが必要…というイメージを持っていませんか? この連載では、お菓子研究家の福田淳子さんが、オーブンを使わない、おいしいお菓子の作り方を紹介します。第9回のレシピは、バレンタイン時期に作りたい「ブラウニー」です。

レンジ調理にぴったり!簡単ブラウニー

みなさま、いかがお過ごしですか? 寒い日々が続いていますが、風邪など引かれてはいませんか? 今日は2月のバレンタインに向けたチョコレートを使った定番お菓子、ブラウニーを紹介します。

加熱は電子レンジで行います。実はチョコレートのお菓子はある点が電子レンジスイーツに向いています。そのある点は何だと思いますか? それはズバリ、焼き色がつかないこと!(つかない、と言うよりもついているけれど見えない、かもしれませんが)

お菓子にとって見た目はとっても重要。電子レンジで作るお菓子は加熱ができても、焼き色がつきません。この焼き色は香ばしさもさることながら、おいしいそうな見た目を作ります。ですが、もともとチョコのスイーツは焼き色がわかりにくいので、電子レンジでも、オーブンで作ったのと近い見た目にすることができます。

ただ、電子レンジでお菓子作りをするときはちょっとしたコツがあります。

一番気をつけたいのが加熱するとき。最初にバターとチョコを溶かすときにバターをチョコの下に入れるのは、溶けて跳ねるのを防ぐため。こうするとそれを回避できます。ただチョコも高温になると分離する原因になるので注意しましょう。

また出来上がった生地も加熱をしすぎると、パサつきや固さの原因になります。電子レンジの弱(300w)で加熱し、必要以上は加熱しないこと。どうしてもある部分だけなかなか熱が通らない場合に、そこにあわせて加熱すると全体がパサパサになります。加熱はある程度にとどめて、その部分を少し取り除いて仕上げた方が無難です。

そして出来上がったら、すぐに取り外し、ケーキークーラの上で冷まします(ケーキクーラーがなければ、天ぷらの網やザルの上でもOK)。そのまま冷ますと底に水分がたまり、ベチャッとしてしまいます。ただ表面は乾燥しやすいので、水滴を拭き取った容器をかぶせておきます。これでバランス良く全体がしっとりします。

あら熱が取れたらラップでしっかり包みます。端を切り落として小さめに切ると上品な仕上がりに。崩れにくいので、プレゼントにもぴったりです。

冷蔵庫で冷やすと、チョコがぎゅっとして、チョコレート感が強くなります。ふわっとした生地がお好みであれば、食べる直前に電子レンジで5〜10秒加熱してみてください。温かいものにアイスクリームを添えるのもおすすめです。

電子レンジスイーツは小さな手間で、仕上がりに大きく差が出るので、ポイントを読み込んで作ってみてくださいね。

濃厚ブラウニー

材料(約12×17cmの保存容器1個分)

板チョコ(ビター)…100g(2枚)
食塩不使用バター…30g
砂糖…大さじ1〜2
卵…1個
牛乳…大さじ2
◯ココア…大さじ1
◯薄力粉…大さじ2
◯ベーキングパウダー…小さじ1/2
お好みのナッツ(ローストしてあるもの)…適量
粉砂糖…お好みで

下準備:板チョコは細かく刻む。保存容器にオーブンペーパーを敷いておく。卵と牛乳は室温に戻しておく。◯はあわせてふるっておく。

作り方

.バターを適当な大きさに切って先にボウルに入れる。その上に刻んだチョコを重ね、600wの電子レンジで1分加熱する。取り出してゴムベラで混ぜ、さらに30秒加熱する。取り出してチョコが溶けるまで混ぜる。
*余熱で溶けないようであればさらに追加で10秒ずつ加熱する。

に砂糖、卵、牛乳を順に加えて、その都度泡立て器で混ぜる。

に◯をふるい入れる。なめらかになるまで泡立て器で混ぜ、保存容器に流し入れる。

の上にナッツをのせて、300wの電子レンジで6分加熱する。竹串を刺して、生地がつかなくなるまで必要に応じて20秒ずつ追加で加熱する。

.生地を取り出し、ケーキクーラーで冷ます。保存容器の水滴を拭き取り、上にかぶせておく。

.粗熱がとれたらラップをして完全に冷めるまで待つ。端を切り落とし、食べやすい大きさに切る。好みで粉砂糖をふる。

福田淳子(ふくだ・じゅんこ)

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda

執筆者情報

福田淳子

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。

【Instagram】@junjunfukuda
【note】@sakuracoeur

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