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コラム

MYボトルも有効手段!夏本番前に知りたい「すぐできる節電対策」5選

丸山晴美

調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。電気代がどうしても上がってしまう夏がもうすぐ来ます。最近は電気料金の上昇が続いているので、特に節電を心がけたいですね。気をつけるポイントを教えてもらいました。

電気料金の上昇が続いています。グラフは、東京電力が発表した2021年1月〜2022年5月までの燃料調整費のお知らせと、平均モデルの影響額をグラフ化したものです。 平均モデルとは、「従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月」の場合で、再生可能エネルギー発電促進賦課金、口座振替割引額、消費税等相当額を含みます。

2021年1月と2022年5月で比較すると、約34%値上がりをしていることがわかります。つまり、同じ使用量でも料金は1.34倍になっているため、家計にとっても大きな負担となります。そして残念ながらこの値上げ傾向はしばらく続くことが予想されます。

夏本番に向けて、今からできる夏の節電対策で、電気代を抑えましょう。

1.家電製品を見直す

以下のグラフは夏の日中の消費電力割合です。多い順に、「エアコン」、「冷蔵庫」、「テレビ」、「照明」となっています。つまり、割合が多いものから節電に取り組むことで、その効果が高くなります。

古い家電製品は買い換えを検討も

家電製品の耐用年数はおおむね10年と言われます。家電製品は1つ調子が悪くなると相次いで買い換えタイミングが来るのは、タイマーではなく、購入タイミングがほぼ同時だからとも考えられるでしょう。

「省エネ製品買換ナビゲーションのしんきゅうさん」では、2010年製の冷蔵庫を2020年製のものに買い換えると、約37~43%の電気代削減、エアコンは同条件で約12%削減になると試算しています。そして、同サイトでは、「冷蔵庫」、「エアコン」、「テレビ」、「温水洗浄便座」、「照明・器具・LED照明」の新旧比較ができます。夏に向けて、エアコン、冷蔵庫、照明器具の使用年数などを考慮して、買い換えを検討するとよいでしょう。特に、クールシェアとして家族が集まるリビングから買い換えると、節電効果も高くなります。

2.保温を見直す

使っていなくても温め続ける保温機能を見直しましょう。具体的には、温水洗浄便座の暖房機能をオフにして、100円ショップなどで売られている貼る便座シートを使う。電気ポットの保温はやめて、飲む分だけ電気ケトルや、やかんなどでその都度沸かす。炊飯器の保温を使わず、小分け冷蔵もしくは冷凍にして都度レンジで加温する。当然ですが、調乳などでポットの保温機能を使っているなど、事情があるなら無理に保温を切る必要はありません。

3.窓まわりをチェックする

冷房でせっかく冷やした空気も窓対策がされていないと、せっかく冷やした空気が窓ガラスから逃げて、外の熱気が窓ガラスを通して入ってきてしまい、電気代のロスにつながります。遮光性や遮熱性能の高いカーテンに買い換えることで、冷暖房効率が高くなるので買い換えるのも手です。オーダーする場合、仕上がりまで2週間ほどかかることがあるので、早めにオーダーすることをおすすめします。

4.新電力に切り替える

大手電力会社よりも○%安くなる。ポイントが貯まる。ガソリン代が安くなるなど、新電力に切り替えることで、電気代が安くなることがあります。新電力の中でも、「市場連動型」のプランを選ぶと、電力高騰時は電気代が高額になることもあるので、加入時はプランの内容や約款をチェックするようにしましょう。

5.節電習慣を身に付ける

「使っていない電気はこまめに消す!」これは節電習慣の基本です。例えば、時計代わりにテレピをつけっぱなしにしない。照明はこまめに消すなどです。また、冷房や照明などを共有して、節電するクールシェアを習慣にしましょう。家族が1つの部屋に集う時間が増えるように、リビングを居心地の良い空間いしたり、日ごろから家族とのコミュニケーションを取るようにしましょう。これから日の出も早くなるので、夜更かしをせず、早寝早起きをするのもいいですね。

さらに、夏場は冷蔵庫の開閉回数が増えますので、それぞれMYボトルに麦茶などを入れて、家の中でもそこから飲むようにすると、冷蔵庫の開閉回数を減らすことができます。細かいことですが、夏までにこれらを習慣化させておくと、節電の効果も大きくなるでしょう。

無理をせず、生活の中で節電できる仕組みを今のうちに作っておくことで、電気代の上昇分をある程度吸収することができるでしょう。

画像提供:Adobe Stock

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

丸山晴美

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

資格

節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)

webサイト・SNS情報

公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/

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