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コラム

ミニトマトは大きいものと比べて、ビタミンCが2倍!栄養を摂るのに効果的な「トマト」の食べ方

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.12】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

水分補給だけじゃない!トマトは栄養豊富な野菜

夏に旬を迎えるトマト。水分をたくさん含んでいるため、あまり栄養がないと思われていますが、実はとっても健康効果の高い野菜のひとつなのです。

トマトの「リコピン」は美肌&がん予防に◎

トマトには、ビタミンCやビタミンB6、カリウム、食物繊維など様々な栄養素がバランスよく含まれています。なかでも、赤い色の成分である「リコピン」は、活性酸素を抑えてがんを予防する効果が期待できます。また、抗酸化作用がとても強いので夏の紫外線から肌を守ってくれる効果も。βカロテンやビタミンEもこの抗酸化作用が強いとされる成分ですが、リコピンの抗酸化作用はβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。

トマトは加熱して食べるのもおすすめ

トマトに豊富に含まれるリコピンは、熱に強く、油と一緒に摂ることで吸収が高まるといわれています。トマトといえばサラダなど生食のイメージがありますが、リコピンの吸収を促進する場合は加熱した方が良いです。また、大きいトマトよりもミニトマトの方がβカロテンやビタミンCは約2倍ほど多く含まれています。ビタミンCは加熱に弱いので、生食するときはミニトマト、加熱する時は大きいトマトなど使い分けてみるのもおすすめです。

おいしいトマトの選び方&保存方法

おいしいトマトを選ぶポイントは、ヘタと色をしっかりチェックすると良いです。

・ヘタが緑色でイキイキしている

・トマト全体が赤い色でハリとツヤがある

・ラップ又はビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する

トマトの鮮度はヘタの色とみずみずしさで確認できます。また、全体的に赤くなっていないトマトの場合は、常温で保管し追熟すると良いです。トマトがたくさん余っているときは、冷凍保存もおすすめ。冷凍したトマトは加熱用として使ってくださいね。

画像提供:Adobe Stock

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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