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スイーツ

準備10分以内で作れる!「ブルーベリーマフィン&抹茶マフィン」

福田淳子

お菓子・料理研究家。シンプルなレシピが好評。

【準備10分以内で作れる、まいにち食べたい簡単お菓子 Vol.1】大変なイメージのあるお菓子作り。お菓子研究家の福田淳子さんが、工程を限りなく省いた、おいしいレシピをご紹介します。

お菓子作りは、大変でめんどくさい?
いいえ、そんなことはありません。
簡単に、手軽に、準備に時間はかけなくても、おいしくてかわいいお菓子は作れます!

作り始めてから10分以内で作業は終了。あとはオーブンや冷蔵庫におまかせの簡単レシピ。
省けるところは省いて、できるだけにシンプルな工程に!
そして、材料選びにも簡単に作れる秘訣が隠されています。

今まで作ってきたお菓子の本は40冊以上。
圧倒的な経験値を持つおうちおやつのプロが送る、スペシャルレシピ。
今月からおいしいと簡単のいいどこ取りした「準備10分以内で作る、かんたんでおいしいスイーツ」がスタートします。

時短レシピは世の中にたくさんあるけれど「時短で、おいしくて、かわいいレシピ」は簡単にはみつかりません。

この連載では毎回3つのポイントをみなさまにお伝えしながら、準備10分以内で作れる、簡単で、おいしくて、かわいいスイーツをご紹介していきます。

簡単だけど、すごくおいしいブルーベリーマフィン

初回の今日はスイーツの定番マフィンを手軽に簡単に作ります。

今回のポイント

<1>オイルで作ると、とにかく簡単!
バターで作ると室温に戻したり、泡立てたりと工程が面倒。
オイルならば順番に混ぜていくだけ。分離もせずに失敗知らず!

<2>風味を増やす材料を加えて、味わいをアップ!
オイルで作ると簡単にはなるのですが、バターに比べて軽い仕上がりになります。
ここにいくつかの食材を加えることで味わいが多層的に。こうすると軽さは「物足りなさ」ではなく「軽やかさ」になります。

<3>中身の具材は一気混ぜない!
とっておいて上にのせて焼くことで見た目度が一気にアップします。

材料(直径7cmのマフィン6個分)

調理時間3〜5分(計量、調理時間含まず)

▽卵…1個
▽きび砂糖…90g(上白糖、グラニュー糖でも可)
▽塩…小さじ1/4
▽植物油…60g(70ml)
▽プレーンヨーグルト…50g
▽牛乳…50ml
◯薄力粉…120g
◯ベーキングパウダー…小さじ1
◯シナモン…小さじ1/2(あれば)
冷凍ブルーベリー…120〜130g

下準備:オーブンは180度に予熱する。マフィン型にペーパーカップを敷く。またはマフィンカップを用意する。

.ボウルに▽を順に入れてよく混ぜる。◯をふるい入れる。ゴムベラでなめらかになるまで混ぜる。ブルーベリー2/3量を冷凍のまま加えてざっくりと全体を合わせる。

*きび砂糖、ヨーグルト、塩、シナモン、これらはすべて味わいに奥行きを出します。そして何より豪華にたっぷり加えるブルーベリーが味わいをリッチにします。物足りない感は一切なし!お好みでシナモンと塩を入れると全体がキリッとしますよ。
おうちに洋酒を常備している人は、ラム酒やブランデーを大さじ1ほど、牛乳と置き換えて加えるとさらに風味が良くなります。

をカップに均等に入れる。残しておいたブルーベリーを上にのせる。オーブンで20〜25分ほど焼く。竹串で刺してみて、生地がつかなければできあがり。

*ブルーベリーに限らずマフィンに混ぜ込む具材は一度に全部を混ぜるのではなく、一部をとっておき最後に上にのせてから焼くと見た目力が増します!「かわいい」はもちろん「おいしそう度」もアップ!

焼きたてを頬張ってもおいしいですし、少し冷めて味が馴染んだ頃もまたおいしい。
コーヒー、紅茶、ホットミルク、いろんな飲み物とも相性が良いです。
おやつはもちろん、朝ごはんにもおすすめです。

新刊書籍『抹茶のおやつ』とのコラボレシピ

連載スタートスペシャルバージョンとして、もうひとつ「抹茶とホワイトチョコのマフィン」の作り方もご紹介します。

抹茶のおやつも時短で簡単に。ホワイトチョコと抹茶の組み合わせはまさに鉄板。
板チョコは冷蔵庫で冷やしておくと、砕きやすいですよ。

材料(直径7cmのマフィン6個分)

▽卵…1個
▽きび砂糖…100g
▽塩…小さじ1/4
▽植物油…60g(70ml)
▽プレーンヨーグルト…50g
▽牛乳…60ml
◯薄力粉…100g
◯ベーキングパウダー…小さじ1
◯抹茶…10g(小さじ4)
ホワイトチョコ…40〜80g 板チョコを1〜2枚冷蔵庫で冷やしておく

下準備:オーブンは180度に予熱する。マフィン型にペーパーカップを敷く。またはマフィンカップを用意する。◯をあわせて2回ふるう

.ボウルに▽を順に入れてよく混ぜる。◯をふるい入れる。ゴムベラでなめらかになるまで混ぜる。

.板チョコを銀紙に包まれている状態で麺棒等で叩いて、砕き、半量に入れて底から混ぜる。

をカップに均等に入れる。上に残りの半量をちらす。予熱したオーブンで20〜25分ほど焼く。竹串で刺してみて、生地がつかなければできあがり。

こちらも基本のポイントはブルーベリーと一緒です。
オイルで簡単に仕上げますが、ヨーグルトやきび砂糖を加えることで風味が増します。さらに抹茶を加えることで高級感が出ます。

抹茶マフィンのだけのポイント

*抹茶は必ず2回ふるう!

抹茶はダマになりやすいので、面倒でも必ず使う直前に他の材料と合わせて2回ふるいます。
ここ、本当に大事です。
抹茶はダマになりやすく、混ぜる時に一度ダマになると戻りません。
面倒でも、時間かが少しかかってもここは省かないこと!
お菓子作りでは、はずせないポイントがあり、そこを省略すると仕上がりが味や見た目に差が出てしまいます。最悪の場合失敗してしまうことも! 時短レシピの場合はどこを省いて、どこを省かないのかの選定がとても大事です。

*チョコは叩いて割る!

刻まずに、一気にたたき割ることで時短になります。冷蔵庫で冷やしておくと割りやすくなりますよ。

どちらも簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。

『抹茶のおやつ100』(光文社)

福田淳子(ふくだ・じゅんこ)

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
【YouTube】抹茶のおやつ Chit Chat and Matcha

執筆者情報

福田淳子

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。

【Instagram】@junjunfukuda
【note】@sakuracoeur

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