【おりょうりえほん 料理で育む子どもの生きる力 vol.1】「料理をする」という行動の中には、様々な学びの要素があり、身につく力がたくさんあります。このシリーズでは「料理が育む子どもの生きる力」をテーマに食育コラムをお届けします!
大人にとって、時に義務としてやらなくてはならない料理。 しかし子どもにとっては料理は「遊び」の延長で、ものすごくクリエイティブなものです。
子どもは「遊び」を通して脳を使い、思考力・集中力・好奇心・探究心・やり抜く力など、多くの力を発達させます。
そして子どもにとって「遊び」のひとつである料理は、子どもの脳を刺激する要素が盛りだくさん!
さて、それでは実際に料理はどのように子どもの脳を刺激するのでしょうか?
ちょうど明日は味噌作りに最も適していると言われる大寒なので、味噌作りを通して、料理がどのように子どもの脳を刺激するのか、検証していきましょう!
味噌作りSTEP1:麹と塩を混ぜよう
指先は多くの神経が集中していることから「第二の脳」と呼ばれ、手や指先を使った遊びは子どもの心身の発達に大きく影響すると言われています。
特に、手先の器用さである「巧緻性」を育てることは、子ども脳の発達に大きな影響を与えると言われますが、料理はまさに手や指先をたくさん使うのでこの「巧緻性」を育てるのにうってつけ!食材に触れるだけでも手指の感覚を刺激しますよ!
味噌作りSTEP2:ゆでた大豆を潰そう
子どもにとって「こねる」「まぜる」「潰す」などの行為は、すべて遊び。
この味噌づくりの際も、子どもたちは大豆を潰すのに、最初はママと一緒に手で潰しながらも、次第にパンチで潰してみたり、足で踏んでみたり、最後には自分の体を使って潰してみたり・・・!
料理には「こうやったらどうなるだろう?」という好奇心を掻き立てる要素があふれています。
味噌作りSTEP3:大豆と麹を混ぜたら、味噌玉を作ろう
子どもは料理をしながら、常にどうやったらもっと上手くできるんだろう?と模索しています。
味噌玉に空気を入れないようにするには、次はどうやって握ればいいのかな?力加減はどのくらい?そうやって模索しながら探究心を育てます。
味噌作りSTEP4:保存容器に詰めたら、塩で蓋をしよう
「塩を均等に振り入れる」という大人にとっては何気ない料理の動作も、子どもにとっては集中力を要するもの。
この写真からも息を飲むような緊張感が伝わってきますね。
このように、料理は一つ一つの工程で集中力を高める要素がたくさんあります。
味噌作りSTEP5:新聞紙で蓋をして出来上がり!
子どもは料理を作り終えた瞬間、「自分がやったんだ!」という、とても誇らしげな顔を見せてくれます。
この達成感は『やり抜く力』を育み、強いては自己肯定感を高めます。
そして大人が思っている以上に、子どもは一人で料理をやり抜く力を持っています。大人はついつい手や口を出したくなる気持ちをぐっと抑えて、温かく見守りましょうね。
「料理をする」という行動の中には、子どもの脳を刺激するエッセンスがいっぱい! ぜひ、料理を通して、子どもの思考力・集中力・好奇心・探究心・やり抜く力を育てましょう!
今回、ご紹介した味噌作りのレシピはこちら!
いやいや、味噌づくりはちょっと大変、という方も・・・ 日々のちょっとしたお手伝いの中に、子どもの脳を育むエッセンスはたくさんあふれてますよ!
◯玉ねぎの皮むき・・・手指の巧緻性
◯卵を割る・・・集中力
◯ハンバーグをこねて丸める・・・好奇心・探究心
◯ピザトーストのトッピングをする・・・創造力
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たとえばこちらの絵本も、子どもの脳を刺激する料理のヒントが盛りだくさんです!