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ついにロシア・ソチ五輪が開幕しましたね。ロシア料理といえばボルシチやビーフストロガノフなどの濃厚なメニューが有名ですが、朝ごはんにはどんなものを食べているのでしょうか?
極寒のイメージが強いロシアですが、オリンピックが行われるソチは「ロシアのリヴィエラ」とも言われる黒海に面したリゾート地。日中の平均気温は6.0℃(東京都が6.5℃)なので、想像しているよりも暖かいのかも(?)。とはいえ、ロシア全体は長く厳しい冬が続く国。料理にもそんな気候が影響しています。
ロシアでは、かつては農作業の忙しさもあって一日4~5食とっていたようですが、現在は1日3食が基本です。朝食べる量は少なめで、サンドイッチと卵、ヨーグルト、カッテージチーズにコーヒーか紅茶が一般的。一日のうちのメインの食事が昼食で、ザクースカと呼ばれる前菜、スープ、温かい料理というようなコース形式でいただくようです。ちなみに、料理が順番に出てくるのは「冷めないように」という配慮からですが、これがフランスに逆輸入され、コース料理の形式が確立したそうですよ。
パンや卵以外に、ロシアの朝ごはんで昔からよく食べられているのがカーシャ。これはおかゆのことで、小麦のカーシャ、そばのカーシャ、米のカーシャなど、いろいろなカーシャがあります。種類によって牛乳を使うこともあればそうでないこともあるよう。ロシアの国民的な食べ物として、ずっと受け継がれている味です。
ロシアの朝の食卓によく登場するのがスィルニキ。カッテージチーズ入りのパンケーキです。焼き立てにサワークリームとジャムやはちみつをかけて食べるそうですが、さっぱりしているのでいくつでも食べられそう!ロシアは酪農の国なので、ヨーグルト、カッテージチーズ、サワークリームなどの乳製品が豊富。そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理に使うようです。
そのほか、チーズやヨーグルトとともに食べるのが、ヴァレーニエと呼ばれるジャムのようなもの。短い夏の間に森でとれた果物を砂糖で煮て保存食にするのだそう。ロシア料理には長い冬を越すための知恵が詰まっているんですね。(TEXT:川端浩湖)
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