この時期、じゃがいも料理が食卓に登場する機会も多いのでは? 「じゃがいも大好き! でも太りやすい食材なんでしょ」と心配している方にうれしいお知らせ! なんとじゃがいもはダイエットにぴったりの食材だったのです。
じゃがいもの栄養素を見てみると、主な成分はデンプンです。日本では、じゃがいもは野菜の仲間として分類されていますが、ヨーロッパや南米ではじゃがいもを主食にしている国も多いのだとか。
ほかの野菜と違って「糖質」が多いため、「じゃがいもは太る」というイメージがあるようですが、実はダイエットに向いているという情報が! さっそく調べてみました。
クックパッドの管理栄養士によると、じゃがいものデンプンにその秘密があるようです。
「じゃがいものデンプンには、難消化性デンプンが含まれています。通常のデンプンより消化酵素の働きを受けにくく、時間をかけてゆっくりと消化されるのが特徴です。その結果、血糖値の急激な上昇を抑える事ができます」
血糖値が急激に上昇すると脂肪の蓄積につながりますが、じゃがいもは他の糖質に比べて血糖値の上昇がゆるやか。だから、ダイエットに向いているんですね。
また、難消化性デンプンは善玉菌を増やして腸内環境を整えるため、便秘の予防、コレステロールや中性脂肪の上昇を抑えるのにも役立つのだそう。じゃがいものデンプンってすごいわぁ~。
ほかにも、じゃがいもがダイエットに向いている理由があるといいます。
「じゃがいもに含まれるビタミンC はデンプンに包まれている為、加熱に強いという特徴があります。基礎代謝の高い体(太りにくい体)作りにはビタミンCが不可欠ですから、じゃがいもはうってつけの食材です」
ビタミンCはお肌のために積極的にとりたいビタミン。太りにくい体作りにも役立つんですね。
「また、じゃがいもはカリウムが多い事でも知られています。女性に多いむくみは、水分代謝の低下や塩分の摂りすぎが原因。カリウムは体外に塩分を排出する働きをし、むくみを予防してくれます」
女性が気になるむくみの予防にもなるなんて、うれしいじゃないですか!
管理栄養士も太鼓判を押すじゃがいも。メニュー選びのポイントをおすすめレシピとともに紹介しましょう。
①脂質を控えたレシピ
じゃがいもは太りにくいとはいえ、油断は禁物。調理法や組み合わせる食材には気をつけましょう。
②ビタミンCが流れ出ないように調理したレシピ
ビタミンCは水溶性なので、電子レンジ加熱や蒸し調理、汁ごと食べるスープなどがおすすめです。
じゃがいもしか食べないような過激なダイエットはNGですが、おいしくて太りにくじゃがいもを、もっともっと活用したいですね。
(TEXT:川端浩湖)