調味料には様々な種類があります。料理の「さしすせそ」から、酒、みりん、ケチャップ、香辛料などなど…スーパーに行けば、天然由来のものから化学的なものまで、沢山揃っていますね。そんな数ある調味料の中でも今日は、魚介と相性の良い、ある伝統的な調味料を紹介します!
今回ご紹介するのは、魚醤(ぎょしょう)の一種である「いしる(いしり)」。皆さんは聞いた事ありますか? 同じ「醤」の字を持つ醤油は、大豆や小麦を発酵させて作りますが、魚醤は魚介類を発酵させて作るもの。 その魚醤の中でも、いしるはイカの内蔵やサバ・イワシなどの青魚を発酵させて作られるもので、石川県の能登地方や輪島地方で生産されている伝統的な調味料です。いしるを使うと、魚介類由来の旨味とコクがとっても引き立つのですよ!
いしるは、イカとの相性が抜群です。香ばしくて旨味がジューシーな、シンプルな活用法です。
ほかにも、海老のいしる漬けもおつまみにピッタリです。ビールを飲みながらつまんでみるのもいいですね♪
ラーメンやそうめんといった麺料理にも使えちゃうんです。これからの季節にいかがでしょうか。
いしるは醤油やめんつゆのようにビンやボトルに入って売られていますので、ラベルの説明に従って適度な濃さに薄めてお使いください(8〜10倍に薄めることが多いようです)。 たまには、いつもと違った調味料を楽しんでみてくださいね♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。